中国産食品からの禁止薬物検出から始まり、段ボール入り肉まん騒動、そして日本国内でも続く食品偽装問題。近年になく食に対する不信感が増しています。
◇中国産食品問題
中国産食品からの禁止薬物検出によって、中国産食品は疑わしいものだという認識が浸透してしまいました。しかし本当にそうなのでしょうか。
こんなデータがあります。
2006年食品輸入国・地域別違反率ランキング |
国・地域 |
違反件数/検査件数 |
違反率% |
1.エクアドル
2.ガーナ
3.スリランカ
4.ペルー
5.フィリピン
6.ベトナム
7.ベルギー
8.シンガポール
9.インド
10.オーストラリア
11.アメリカ
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・
23.中国
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69/259
62/341
9/206
6/259
24/1164
147/9001
19/1191
3/189
31/2137
3/220
239/18172
530/91264
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26.640
18.181
4.368
2.316
2.061
1.633
1.595
1.587
1.450
1.363
1.315
0.580
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[厚生労働省資料/2007.9.3朝日新聞AERAより] |
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このデータから、中国産食品バッシングの裏には、根強い中国への嫌悪感と偏見があることがうかがい知れます。
食糧自給率が40%台の日本は、輸入に頼らねばなりません。そのためには感情論で叩くということは避けなければならないはずです。
そして輸入食品から禁止薬物が検出されるのは、生産国のせいではありません。圧倒的に、それを輸入する業者の管理能力不足です。生産者に責任転嫁してはなりません。生産者も業者の言いなりで禁止薬物を使っていることも明らかにされています。
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