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 07.12.16 


「除夜会」について



 今年も残すところあと少しとなりました。そして大晦日の31日には除夜会(じょやえ)が勤まる寺院もあります。
 
 よく梵鐘(ぼんしょう)を108回撞(つ)くというのが一般的に知られています。(真宗寺院はその数に全くとらわれません)
 108という数が人の煩悩の数だという話は有名ですが、その数字の根拠は諸説あります。ここでは2つほどご紹介します。

@ 人の体や動きを意味する六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)と、三種(好・悪・平)をかける(18)。 心をけがす六塵(色・声・香・味・触・法)と三受(苦・楽・捨)をかける(18)。
  両者を足すと計36。 それに三世(過去・現在・未来)をかけると108になる。

A 人生の苦悩の根本原因の四苦(生・老・病・死)と八苦(愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦・四苦)の語呂合わせで、四苦(4×9)と八苦(8×9)を足すと108になる。
 おもにこれらの説が根拠となっているそうです。  
 
 ちょっと話は変わりますが、日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字を全国で公募し発表しますが2007年の漢字は「偽」です。
 意味を調べると「にせ。いつわり。いつわること」とあります。賞味期限や産地や素材、また年金記録や米艦への給油量など「偽」にまみれた一年だったかもしれません。
 でも「偽」という言葉、我が身を振り返ったとき決して人事ではありませんでした。今年もだいぶ調子よく嘘、お上手をついてしまいました。その姿が偽りのない私の本当の姿かもしれません。
 そんな我が身を反省しながら、そう言う私こそ救わずにはおれない阿弥陀さまのお心に感謝し、一年のお礼を申すのが除夜会の心ではないでしょうか。 
 
 また、正月に勤まるのが修正会(しゅしょうえ)または元旦会です。テレビではたくさんの方が神社にお参りされている光景をよく見ますが、ご門徒であれば身近なご家庭のお仏壇に家族で手を合わせ、そして所属のお寺や出来れば本山にお参りしましょう。
 またお参りする心として「私の願い」や「私の一生懸命」を阿弥陀さまに聞いてもらうのではなく、我が身を振り返りつつ、「阿弥陀さまの願い」そして「阿弥陀さまが私に対して一生懸命」にはたらいて下さっているお心に感謝しながら、偽りのない確かな依り所である阿弥陀さまに一年の初めにお礼を申しましょう。

合掌


成田 真二郎