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社会 09.04.16 



念仏者九条の会・東京集会<第4回>
「平和を願うつどい」

  念仏者九条の会・東京支部では、【念仏者九条の会・東京集会<第4回>「平和を願うつどい」】として、2009年3月14(土)、本願寺築地別院の蓮華殿で、約130名の参加者と共に集会を持ちました。

  東京支部事務局の赤川浄友による司会で始まりました。

  全体は、三部の構成とし、第一部は、井筒和幸監督と念仏者九条の会・東京支部代表の本多靜芳の対談。第二部は、なぎら健壱さんのトークと歌。第三部は、以上の三者による鼎談と会場からの質疑応答とし、2時間半のつどいは熱くまた楽しいものでした。

  第一部から出演してくれた井筒和幸さんは、「パッチギ」「二代目はクリスチャン」「のど自慢」など民族差別問題を真正面から見据えた多数の映画作品の監督や、テレビラジオでの鋭いコメンテーターとして知られています。
  今回は、映画撮影機が戦争の写真記録をもとにプロペラ戦闘機の窓から生まれたものであることをもとに、ハリウッドが今なお、軍事産業と一体になったプロパガンダ映画を作っているのかということにも触れ、聴衆の興味を引き立てました。
  特に、話が憲法九条に至ると、「よく攻められたら、どうするのですか?という質問を受けますが、問題はそのようにしない外交努力こそを、国家に要求するのが平和憲法の精神です。外務省は戦争を防ぐためにある。それでも攻められたら、戦争になったらもうおしまいです。その時は、死ぬだけです」ときっぱりと言われました。

  第二部は、歌手・俳優・タレントとして幅広く活動をされている、なぎら健壱さんがギターの弾き語りでメッセージをくれました。
  なぎらさんにとって築地本願寺は、小学校の頃の遊び場で、いろいろいたずらもしましたと笑いのトークと共に、ベトナム戦争の頃の反戦歌「明日なき世界」、映画「パッチギ!」の挿入歌「イムジン河」や、亡き師匠を思っての「日輪(ひなわ)」等を熱唱してくれました。


  第三部は、井筒さん、なぎらさん、本多の座談形式でまとめました。

  その内容を箇条書きに、ご紹介します。
・今の世の中だからこそ、平和の意味を考えなければならないということ。
・マスコミは、もっとメッセージを発信しなければいけないこと。
・今大切な「浄化装置のはたらき」が、マスコミにも世の中にも存在していないこと。
・宗教、特に仏教から、もっとメッセージを送ることが必要なこと。
以上、熱い話し合いがありました。そして、念仏者九条の会・支部代表として本多から、人びとが仏教の教えに生きるようになる世界では、兵隊も武器も無用になっていくという「兵戈(ひょうが)無用」(無量寿経)の言葉を参加者に向けてアピールして集会を終了しました。
会に参加をしてくれた方々はもとより、会のお手伝いをしてくださった方々にも、この集会の意義が伝わっていくことが尊いことだと思います。


※なお、2009年7月21日(火)午後6時より、四国集会(高松)にて、井筒監督、なぎらさんによる集会が開かれます。また、熱いメッセージが聴けると思いますので、ぜひ、お声がけいただき、ご参加ください。


報告: 本多 静芳