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仏教スカウトベンチャーフォーラム 09.09.16 



仏教スカウトベンチャーフォーラム



 さる2009年8月26日〜28日、「仏教スカウトベンチャーフォ−ラム」が仏教スカウト連絡協議会主催により、滋賀県の延暦寺会館を中心に開催され、テーマに「ともに生かそう いのち」に掲げ、「平和」「環境」「人権」の3つのフォーラムが繰り広げられました。




 主催の「仏教スカウト連絡協議会」は、ボーイスカウト並びにガ−ルスカウト日本連盟に加盟する各宗派スカウト指導者及びその宗務担当者で構成され、現在、孝道教団、高野山真言宗、金剛禅、聖観音宗、浄土宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、真宗興正派、曹洞宗、天台宗、日蓮宗、本門仏立宗、立正佼成会の13教宗派が加盟しています。
 ボーイスカウト並びにガールスカウト日本連盟の諸規定に従い、ボーイスカウト活動創始者のベーデンパウエル卿が望まれた健全な青少年育成、仏教精神に基づいた情操教育、加盟宗派相互の連絡提携を図ることを主たる目的として活動しています。
 この「仏教スカウト連絡協議会」では、その活動の一貫として、4年周期で開催されるボーイスカウト日本連盟主催の「日本ジャンボリー」「日本べンチャースカウト大会」においては、この会が主体となり、仏教スカウトたちが一堂に会し荘厳なる宗教儀礼を執り行っています。

 残念ながら新型インフルエンザの流行などの理由により中止となりましたが今年の「日本ベンチャー2009(第7回ベンテャースカウト大会)7NV」は、活動拠点で個々に実施されるプログラムであったため、これまでのような仏教スカウトたちが一堂に会しての宗教儀礼を執り行うことができませんでした。
 よって、この会では日本連盟7NVイヤー期間中に「仏教スカウトベンチャーフオーラム」を開催いたしました。

 今回のこのフォーラムには全国から30名以上の高校生年代を中心としたボーイスカウト、ガールスカウトが集いました。
 基調講演講師には浄土真宗本願寺派大阪教区交野組浄行寺住職、義本弘導師(平和)、琵琶湖博物館上席総括学芸員、中島経夫氏(環境)、全日本仏教会事務総長、深澤信善師(人権)のお三方を迎え、講義を受けました。
 青少年から大人へと成長過程にあり、また、近い将来、社会において責任ある立場になるであろうベンチャースカウトたちは、平和・環境・人権という問題について真摯に向き合い、自らの考えを示し、如何に行動すべきか、真剣にディスカッションし宣言文を作りました。




 また、このフォーラム中では、毎朝の根本中道での朝のお勤め、千日回峯行者大行満阿闍梨、上原行照師の記念講演、毎食の食事作法などの宗教体験を通し、明確なる信仰を持つ仏教スカウトとしての自覚もしっかり養われていきました。





 宗派の垣根をとって、仏教スカウトが一同に集いフォーラムを開催することは非常に有意義で、スカウトのみならず指導者の交流の場としての役割もしっかりとあった。
 ボーイスカウトの日本連盟では、信仰や宗教儀礼の扱いが次第に軽んじられてきている風である。こういう中、仏教スカウトが集い、仏教の教えによっていかされていることを自覚し、社会貢献していくことは非常に有意義で大切なことと思います。宗教教育無くして青少年の健全育成は無いと思います。スカウト活動の社会に於ける役割は大きいと思います。                    

仏教スカウトベンチャーフオーラム宣言文
私たちは、この美しい自然につつまれた比叡山において
大いなるみ仏の光を仰ぎ、仏教スカウトの誇りを胸に
「ともに生かそういのち」のテ一マのもと、集うことができました

私たちは、ここで「平和」「環境」「人権」について学び、私を育ててくださった人や物におかえしのできる私になっていけるよう、次の三条の実践に精進することを宣言いたします。

1、自らと他との関係を築き、他のことを理解しようと務め、思いやりのこころを持ち、善をつくします。
2、私たちは未来のこども達のために地球を掃除します。
3、私たちは互いを思いやり、互いの違いを認め合い、偏見のない世界を創り上げる事を誓います。


白川淳敬 2009.9.16