仏教ちょっと教えて 




085 を何回たたけば良いのですか?」

Q: お仏壇に手を合わす前に(きん)を何回たたけば良いのですか?


A:  お仏壇などでお参りする際、合掌する前に(きん)をたたく姿を見かける事があります。中には一連の動作を作法として認識されている方もいらっしゃるようです。

 私たち浄土真宗では梵鐘(ぼんしょう)・喚鐘(かんしょう)・(きん)・節柝(せったく)などの打物があります。
 それらは法要を始めるための合図であったり、お勤めの区切りなどに使われるものです。自宅等でもお経をお勤めする際にをたたきます。

 一方、私たちが合掌し「南無阿弥陀仏」とお念仏申すのは、阿弥陀さまが大いなる智慧と慈悲の働きにより常に私たちを包み照らしてくださっているという仏徳に対して感謝申し上げている姿であります。
 ですから、日常お仏壇に向かって合掌する際、をたたく必要はありません。

 お仏壇の前で『正信偈』などのお経をお勤めする際は別として、普段、お仏壇の前でお念仏申させていただく心持ちになられた時には磬をたたく事にこだわらず、いつでも手を合わすのが良いでしょう。
 あらたまった時には、蝋燭やお花、供物やお香等お供えしてお参り下さい。


回答者: 田澤 衛


  POSTEIOSホームページ目次へ戻る