A: お墓参りで心がけたいことは、なにより家族そろってお参りできるようにしたいものです。だれかが代表ですればいいというものではありません。一人ひとりのこのいのちは、ご先祖からの不思議なご縁にめぐまれてあったこと、そして阿弥陀さまの願いにいだかれているいのちであることに思いをあらたにさせていただくことだからです。家族のみんなが都合の合う日を選んでお墓参りに行きましょう。
さて、お墓が寺院の墓地の場合は最初にご本堂におまいりさせていただきましょう。それからお墓へお参りをいたします。お墓へは、お花・お線香・水桶などを用意していきます。まず、お墓にお水をかけて布などで汚れを拭き、お掃除をしてからお花・お線香をお供えいたします。お供物もあればいっしょにお供えしてください。そうして準備がととのったら合掌お念仏してお参りいたします。特に気をつけたいことは、水桶はお花立てやお掃除に使うのであって、亡くなった方ののどが渇くからお水をかけてあげるというような迷信にとらわれないことです。あるいは、お酒をお墓にかける方もありますが、墓石にしみがつくあるいは墓石そのものを傷める場合があるのでしないようにいたしましょう。霊園では、墓前でお線香の火をつけるのに新聞紙などを火種に使う方がありますが火の始末には十分に気をつけてください。また、お供物はお参りがすめば、お下げして持ち帰りましょう。
最後に、お墓参りに限らないのですが仏事にはお子さんにも自分のお念殊を持たせるようにご用意してあげてください。法事のときにもお念殊をお持ちでない大人の方も多いようです。ぜひ、心がけてください。
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