A: 報恩講(ほうおんこう)とは、浄土真宗の寺院及び門信徒にとって最も大切な仏事のひとつです。宗祖「親鸞聖人」(しんらんしょうにん)の御命日(新暦で1月16日)にちなみ、聖人の遺徳を偲んで営まれる法要です。
本願寺第三代「覚如上人」(かくにょしょうにん)が永仁2年(1294年)に親鸞聖人の33回忌にあたり「報恩講私記(ほうおんこうしき)」を記されたことが始まりと伝えられています。
ご本山(京都・西本願寺)では、毎年1月9日〜16日に報恩講(ご正忌)を勤めますが、これに先だって全国各地の寺院や門徒の家庭でも報恩講が勤められます。これを、「お取越(おとりこし)」あるいは「お引上(おひきあげ)」等とも呼びます。
呼び方は違ってもその意味合いは同じです。すなわち、「すべての生きとし生けるものを必ずすくう」との阿弥陀如来のご本願を明らかにしてくださった親鸞聖人のお徳を讃嘆するとともに、ご本願のお心を私自身が聞かせていただく大切な仏事なのです。
東京・築地本願寺では、毎年、11月11日〜16日に報恩講がお勤めされます。是非この機会に御参拝ください。いつもとは違う法要にお参りしたり、ご法話を聴聞することができます。
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