仏教ちょっと教えて 




100 門徒にとって初詣とは?

Q: 門徒にとって初詣とはどうあるべきなのでしょうか?


A:   私たち浄土真宗はその昔「一向宗」と呼ばれておりました。
 これは私たちが自ら一向宗と名乗ったのでなく、浄土真宗の門徒の生活態度、あるいは宗教生活を、他宗派の僧侶や信者が外から眺めて名付けたものです。

 浄土真宗の門徒は、一心一向に阿弥陀仏にのみ帰依して、ほかの神仏を当てにしたり頼りにしなかったため、他宗派の信者の目には異様に映ったのでしょう。
 初詣におきましても、私たち浄土真宗の門徒はこの伝統を大切にしたいと思います。
 特に個人的な欲を満足するするような祈りの参拝は浄土真宗にはありませんので気をつけたいものです。

 初詣は、まずご自宅のお仏壇にお参りしましょう。次はご縁のあるお寺(もちろん浄土真宗)に参拝し、出来ましたらご本山や別院にも参拝したいものです。

 浄土真宗のお参りはいつも感謝のお参りです。
 顧みれば、自己中心的な生活を続けている私たちですが、そんな私たちを必ず救うと誓われた阿弥陀さまの願い(ハタラキ)に感謝し、自己中心的な生活から抜け出すのは不可能でも、少しでも良いから改めたいと誓うのが、私たちの初詣であり毎日のお参りだと思います。

 そして初詣も通常のお参りも、やはり大切なのは阿弥陀さまのお心を聞かせていただく「ご聴聞」です。

回答者:橋本 正信 


   POSTEIOSホームページ目次へ