A: 御法事は御承知の通り、故人の「命日」を縁として営みます。すなわち、故人の「命」の有様を通して、我が身にいただいている「命」を考えるというのが法事の主たる意味と申せましょう。
では、故人の命の厳しい有様に接した最初の機会はいつだったでしょうか。そう、お葬式ですね。ですから、命に直面した第一回目の機会であるお葬式は、一回忌なのです。それから丸一年たった法要を「一周忌」と呼びますが、これはすなわち二回忌です。それ以降、命日のごとに三回忌、四回忌と続きます(法事として勤めるのは三回忌の後は七回忌となりますが)。
年回法要は、亡くなってから○年目、と数えるのではなく、○回目の命日、という数え方をするのだとお考えください。
| |