仏教ちょっと教えて 




125 お盆について

Q:お盆は何のために営むのですか


A:
 
 お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)という、インドのサンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものだといわれています。お釈迦さまのお弟子の目連尊者(もくれんそんじゃ)が母を救うお経「盂蘭盆経」に由来しています。

 目連尊者はある時神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。 そこで、どうしたら母親を救えるのかお釈迦様に相談したところ、 お釈 迦様は言われました。

「雨期の修行が終った七月十五日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことが出来るであろう」。目連尊者はお釈迦様の教えに従い、諸僧に供養したところ、その功徳によって母親は極楽往生がとげられたとのことです。

 そのお経が元となり、(旧暦)七月十五日は、父母や先祖に報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となりました。

 盂蘭盆経は中国でできたお経だとも言われます。中国の風土に起因する農耕儀礼や祖霊祭祀と仏教が融合してこのお経を生み出したものでしょう。お盆はご先祖さまのお陰であると感謝の営みと仏教が合体した法要のようです。

回答者: 西原 祐治    



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