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005   フジテレビ系の 「BROTHERS」

  現在、フジテレビ系で「ブラザーズ」というテレビドラマを放映しております。若者からお年寄りまで不動の人気をほこるアイドルグループ、スマップの中居正広さん扮する、お寺の副住職が主人公です。これが実に面白い、お寺の日常生活を実にコミカルに描いております。副住職がお寺で雇ったお手伝いさんに、てこづりながらも、やがて恋に発展しそうな気配…、笑いあり涙ありです。お寺に対し暗いイメージはありません。

  このドラマは、お坊さんは、袈裟・衣を身にまとっているけれども、決して偉いわけでも特別な人間でもない。悩みをもち、欲望、腹立ち、妬み、煩悩に悩まされ続ける一人の人間として描いています。こういうお坊さんなら、お寺に行ってもいいかなと思わせます。とても身近で本音で話せる。決して完璧な聖人(セイジン)でない主人公のキャラクターに、とても親しみを感じます。一つ残念なのは、日蓮宗のお寺が舞台である事です。中居君のソフトで優しく、髪形も少々長髪のチャパツには合わないなと思います。長髪のの中居君は、やはり浄土真宗のイメージがぴったりでしょう(これは私の偏見です…)。

  もう随分前に放送されたドラマですが、日本テレビ系で「あんちゃん」というのもありました。俳優の水谷豊さんが、女子プロレスのマネージャーから、実家である浄土真宗のお寺を継ぐという設定です。私はこのドラマが大好きで、このドラマを見ては自分の未来の姿を想像したものでした。

  テレビというものは、 私たちの生活に大変な影響を及ぼすものです。スマップの中居君人気の中で、今まで足を運んでくれなかった若い方も、法話会や行事に参加してくれるようになるのではないかと期待しておりますが考えが甘いでしょうか。お寺に対し大多数の方が抱いている思い、それは「お寺は死んでから用のあるところ」という暗いイメージです。一つだけ言わせていただきます。お寺は死んでから用のある所ではなく、生きているものが、仏さまの教えを聞かせていただく場であるのです。しかし、ドラマでは、この一番大切なことを描いてはくれないでしょう。

伊東 英幸 




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