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0062 本の評・紹介



『「この世」と「あの世」を結ぶことば
─仏教の智慧を生きる─』

石上智康
徳間書店


   石上智康氏は、千葉県の光明寺住職を務める傍ら、東京教区選出の宗会議員として長年活躍されている。その石上氏が、多忙の合間を縫って、この度、本を出版された。

 その本は、『「この世」と「あの世」を結ぶことば』という、いささか刺激的なタイトルがついているが、内容はいたって正統派である。
 「縁起」、「無常」など仏教本来の意味が正しく理解されていない重要な仏教用語を解き明かし、分かりやすく仏教の基本を示している。そのうえで、親鸞聖人の教えにも触れ、「裸でひとり死んでいく私を仏教はどう救ってくれるのか」という問いに真摯に向き合った意欲作である。
 様々な困難に直面し苦悩している現代人にとって、この本に記された「仏教の智慧」は、生きるうえで多くの示唆を与えてくれるに違いない。

*本の目次は以下の通り

第一章 人の生き死にを仏教はどうとらえているか
第二章 すべての依りどころは「縁起・空」にあり
第三章 覚れない凡愚をも救いとる親鸞聖人の教え
第四章 自利と利他が円満する仏教的生き方とは
第五章 人間の問題を究極的に解決するのが宗教
第六章 仏教はいかなるメッセージを世界に発信で
    きるか


柘植芳秀  
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