『庭説法』 永 六輔、本願寺出版社
\1,200(税別)
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本書は、静岡県伊東市の宝専寺(遠山博文住職)で毎年開催されている「園遊会」での永六輔氏の講演をもとに編集されたものである。この行事は永氏を講師に1988年に始まり、毎年境内にツツジが咲きひろがる時期に、欠かすことなく開かれてきた。永氏は、東京浅草の浄土真宗の最尊寺(単立)の生まれで、宝専寺住職とは親戚の間柄ということも、この書の背景にある。
『庭説法』には、その宝専寺における講演の中から数編と、さらに昨年、築地本願寺で開催された「歌浄土」のステージトークも合わせて収録されている。
江戸っ子、永六輔氏の歯に衣(きぬ)着せぬ語り口調ではあるが、面白おかしく、それでいて、さりげなく仏教を語ってオチをつけるところに、これまでの出版物には見られなかった新鮮さを感じる。
宗教書とはいえないが単なる一般書にとどまるものでもない、しかも読者対象を選ばない。このような切り口の本が本願寺出版社から出たことは画期的である。単に読み物としても、あるいは伝道教材としても、はたまた法話の参考資料にも等々、幅広く活用できそうな一冊である。
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紹介者:柘植 芳秀
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POSTEIOS研究会 |
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