先月、本願寺出版社より『ひかるひかる あなたの成長記録』という本が出版されました。この本は、ポストエイオス会員である早島大英さんが企画・制作に携わられたもので、全編にわたって、イラストレーターのおおさわまきさんによる、とてもかわいらしい絵が描かれています。また、ところどころには、「ひとりの子どもが生まれたとき、その子の親としての歩みも始まります。だから親子は同じ年齢」などの味わい深い言葉もちりばめられています。
題名にもある通り、本というよりは、お子さんの成長ぶりや、それを取り巻くご家族、特にご両親の思いを書き込む記録集となっています。ずっと書き込んでいくと、お子さんを主人公とした世界で一つの本に仕上がっていくことでしょう。
「『いのちは尊いもの』。この意味を理解するためには、どんなに理屈をならべたてることよりも、実感として受けとれるあかしがあるのなら、これにまさるものはありません」と本書のあとがきにも書かれている通り、最近の子どもたちは、「いのちは尊い」ということを知ってはいても、それを実感できていないように思えます。そんなお子さんたちが、自分のために書き込まれた本書を後に読むことによって、両親をはじめとする周囲の人びとの自分に対する思いや願いに出会っていければ、とても素晴らしいことだと思います。
お子さんの誕生祝いや初参式の施本としても最適の一冊かと思います。
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