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106 新門様と身近に
−スカウトキャンポリーを通して思う−


 
 第11回浄土真宗本願寺派東京教区スカウトキャンポリーが7月30日〜8月2日、三島市の「箱根の里」キャンプ場で開催されました。
 これは関東一都八県の浄土真宗本願寺派の寺院、学校に属する、ボーイスカウト、ガールスカウトが4年に一度、一堂に会するキャンプで今年は約600名のスカウトが参加しました。

 その開会式に本願寺派スカウト指導者会の総裁である「新門様」(ご門主の長男、次代のご門主)がご出席されました。
 新門様はボーイスカウトの制服に着替えられ、開会式の前にキャンプ場内を見学されました。聞く所によるとキャンプ場内を見学されるのは初めてと言うことで、たいそう喜ばれたと伺いました。

 そのあと、新門様と同年代のボーイスカウト、ガールスカウトとの会食の場を設けました。もちろんキャンプ場内の食堂テントでの食事です。
 食堂テントはビュッフェスタイルなので自分で料理をとる形式です。その直前になって「新門様の分はこちらでお取りした方が良い」という本願寺関係者から指示がありましたが、ここはキャンプ場なので他のスカウトと同じにと言うことでそうはしませんでした。
 新門様ははじめ宗門関係者(総務や築地別院輪番も)スカウトの列に入ってご自分で料理を取られていました。

 次に会食になりますが、その席順が問題有りで、開催側のねらいは「同年代のスカウトと親しくご会食をする新門様」と言う光景を期待していたのですが、新門様のまわりは本願寺役職者(年輩者ばかり)で固めてしまいました。スカウトの自己紹介はありましたが会話はできなかったと思います。
 しかし、スカウト達は身近で新門様に会うのは初めてなので、会話はなくてもそばにいるだけで大緊張で、有意義な良い思い出となったようです。あとで「以外と若かった!」などと感想をもらしていたので少しは救われました。

 新門様はスカウトをはじめいろいろな方々と直接ふれあうことが、これからの時代大切なことになってくると思います。
 宗派関係者の皆様、宗派内に規制や規約、申し合わせなどあるのかもしれませんが、改められるところは改め、必要な場面では新門様と私たちが気軽にお話しできるようにしていただき、お互いに身近に感じられるようにしていただければと思います。


白川淳敬(スカウトキャンポリー総務部)