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112 消 化 試 合 宗 会


 
  
2月28日から3月8日まで、第275回定期宗会が開催されました。

 今回の宗会は、宗会議員の任期満了(3月24日)を控えて、宗祖の750回大遠忌の基本計画や賦課制度の改正など当面の重要案件は選挙後の新しい選良によって審理されるべきとの立場から先送りされ、いわば消化試合のような宗会になってしまいました。

 しかし、宗務の停滞は許されるものではありません。宗務の根幹にかかわる重要案件は粛々と遂行されてしかるべきものであることから考えますと、行政側の怠慢とも言えます。
 消化試合にしてしまった責任が問われることがなかったことに、むしろ違和感を覚えます。
 賦課制度の改正については、一部の教区の護持口数調整の遅れから次年度の実施が見送られたとのことです。

 調整が遅れた原因は、どこにあるのでしょうか。調整が遅れている教区や組に責任を持っていくとしたら、それは誤りです。
 各組の組長は、取りまとめに大変苦労をしています。現場の教務所長や組長が、各寺院住職を納得させるだけの資料を宗門が充分に提示しなかったことに問題があると思います。

 例えば、東京教区護持口数調整委員会は、何度か総局に質問状を出しました。しかし、誠意ある回答は一度もありませんでした。
 不公平感の解消を目的として提示された目標護持口数です。説明ができないとしたら不信感は増すばかりです。しかしながら組長は、疑問を持ちながらも組内をまとめるべく任務を遂行しているのです。

 2005年度の予算を新賦課制度に基づいて編成することができなかったと言うことは、行政上の失態です。
 調整が済んでいる教区は、宗門が改めようとした不公平な賦課制度によりもう一年賦課金を納めねばならないのですから。

 さらに不安を感じるのは、昨年末に示された賦課制度に関わる総局案の、一点2600円、護持口数の点数比率は17%との基準の行方です。
 新賦課制度は、賦課制度調査検討委員会の答申がありますから一応は担保されていますが、総局案は案の段階で消滅してしまいました。今後、新総局にこの数値が継承される保証はあるのでしょうか。


群生海 2005.3.16