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142 無理が通れば道理引っ込む?

 ここのところ、しばらく続いた政局絡みの宗会、先の宗会選挙後の特別宗会で不二川総長が信任されたことにより新たな局面を迎えたといえるのでしょうか。それが問われる定期宗会が開催されました。

 案の定、この度の宗会では、総長の宗会解散に至る政治判断についてその是非が問われることになりました。しかし、綱渡りであったとしても特別宗会で信任を得たいう事実は重く、本会議での決算案否決が、総局の一方的な意見により閉会後に覆されるという不可解なことがまかり通ることになりました。

 解散後の総長談話は、総長の人格を疑われてもしかたがないと思われるような酷い(恥ずかしい)文章でありました。が、これも宗会は認めてしまったということになります。「無理が通れば道理引っ込む」との諺が、現実にならなければよいのですが。

 ポータルサイト問題は、とてもよい教材です。現場を無視して行われるところの担当責任者の思いつきによる事業は、必ず破綻するということです。ましてや、その責任をだれもとらないとするならば、今後のあらゆる事業においても同じことが繰り返されることになるでしょう。

 大遠忌法要が2年後に迫り、一般寺院住職の関心は、宗政より法要に向きつつあります。50年に一度の宗祖の大法要です。しっかりとお勤めしなければなりません。大遠忌に向けての懇志は予算を越える勢いで集まっています。尊い浄財を無駄にしては申し訳が立ちません。「いい加減な総局や宗会に、思いつきの事業で予算を消化してほしくない。今は法要以外のことは何もしないでほしい」との声もちらほら聞こえるようになっています。

 宗会の責任が重大であるだけに、期待が失望に変わることがないよう切に希望するところであります。

無憂樹  2009.03.16