2002.01.01 POSTEIOS

 新聞・雑誌 仏教情報 拾い読み 2002年1月号


(165)1月31日 朝日・毎日・読売・産経・京都ほか
 全日本仏教会(事務局・東京都港区)は31日、京都市内で理事会と評議員会を開
き、新会長に浄土真宗本願寺派の大谷光真門主(56)、新理事長に曹洞宗の森和久
・宗議会議長(78)を選出した,との記事あり.

(164)1月28日 朝日夕刊 第6面
 「「ほんまもん」庵主さんのモデル」「心でもてなす精進料理」と題して、NHKの連続テレビ小説「ほんまもん」の庵主さんのモデルである、大津市・月心寺(禅宗・単立)の住職・村瀬明道尼(77)が紹介されています。一部紹介します。
 「愛知県の米屋に生まれた。11人の子どもの五番目。子どもをだれか仏門に入れたいという父の願いに、きょうだいでただ一人「私が行く」と答えた。父を喜ばせたい一心だったという。少し後悔したこともあったらしい。9歳で京都市の尼寺に入り、徒弟としていくつかの寺を転々とした。」
 手料理の精進料理で檀家さんをもてなすうちに口コミでうわさが広まり、一般客にもふるまうようになったとか。尚、庵主さんは交通事故で右半身に障害を負っているため、左手一本で料理を作るそうです。

(163)1月28日 朝日朝刊 テレビ欄
 TBSで午後1時30分から、新番組「ピュア・ラブ」が始まるとの紹介ありました。 小学校の女性教師(小田茜)と修行僧(猪野学)のプラトニックラブを中心に、小学校や禅寺の日常を絡めて真実の愛を描くドラマ。月〜金連続。

(162)1月27日 朝日新聞 文化総合面☆
  文化財を保護することは、アフガニスタンの人々の人間性を取り戻すことに通じる―。日本画家、東京芸術大学学長で、ユネスコ大使も務める平山郁夫さん(71)が26日、東京都内で「アフガニスタンへの教育・文化支援について」をテーマに講演したとありました。
 
(161)1月27日 朝日朝刊 「私の視点」
 樋口隆康氏(奈良県立橿原考古学研究所長、京都大学名誉教授)の「大仏復元に現地調査を」と題する寄稿ありました。
 破壊によって内部を調べるチャンスが与えられた、ともありました。

(160)1月27日 朝日朝刊 総合面
 「大仏修復「安全は確保」」「日本の調査団歓迎」などと題する記事ありました。一部紹介します。
 アフガニスタン中部のバーミヤン地方一円を支配するモンゴル系ハザラ民族の政治勢力「イスラム統一党」のハリリ党首は26日、バーミヤンの党本部で朝日新聞記者と会見し「大仏破壊調査や再建のため日本の学者や修復専門家がバーミヤンを訪れるのなら大歓迎だし、身の安全も保障する」などと語った。
 ハリリ党首は、「バーミヤンの大仏はこの土地の住民ばかりでなく、全世界の人に親しまれて、人類の宝だった。イスラム教は本来、他の宗教に寛容なのにタリバーンが破壊したのは残念だ」と語った。
 さらに「バーミヤンの大仏破壊はタリバーンのしわざとだけ報道されてきたが、実際に爆破の指揮や技術指導をしたのは外国人だったと聞いている。バーミヤンにいたタリバーンにはアラブ人、パキスタン人、チェチェン人も多数含まれていた」と語った。以下略。

(159)1月26日 京都新聞 
 タリバン政権によって破壊された文化遺産が、中部バーミヤンの大仏だけではないことが報じられていました。
 首都カブールから南へ約140`のガズニ州の州都ガズニでも、7世紀ごろまでに造られたとみられる全長約16bの釋迦涅槃像をはじめとする仏教遺跡が完全に破壊されていたということです。

(158)1月25日 京都新聞
 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が、24日聖フランチェスコゆかりの地イタリア中部アッシジで世界のさまざまな宗教の指導者約150人とともに「平和の祈り」の式典を行ったという記事が掲載されていました。
 日本からは、半田孝淳天台大僧正・石上智康全日仏理事長・庭野日鑛立正佼成会会長ら約30人が出席とのこと。 

(157)1月24日 朝日朝刊他 訃報欄☆
 帝銀事件弁護団長などを務めた遠藤誠弁護士(71)の訃報が載っています。記事の中に、「仏教者としても知られ『現代人の仏教の会』を主宰した。」とありました。

(156)1月20日 日経朝刊 社会面 「窓」欄☆
 和歌山県の高野山真言宗総本山金剛峰寺で19日、喜捨を求めて山内を回る報恩托鉢寒行が行われ、修行僧約160人が臨んだという記事が写真付きで報じられてありました。

(155)1月20日 朝日新聞 「声」欄☆
 「慈悲には遠い大石仏の復元」という見出しで、仏教学者の山口瑞鳳先生が寄稿されています。

(154)1月19日 京都新聞 
 全面修復工事中の西本願寺の御影堂で、19日までに、約370年前の再建当時の木製の礎盤4基が床下から見つかったことが報じられてありました。

(153)1月17日 朝日新聞 家庭面☆
 広島の浄土真宗系の青年僧侶で組織する春秋会編『今だから伝えたい別れからの出発』(法蔵館)が紹介されていました。詳細は、本HP内記事参照。

(152)1月17日 読売新聞 レジャー&趣味欄
 三島由紀夫氏の著の戯曲『癩王のテラス』の舞台となったカンボジア・アンコール・トムが紹介されています。

(151)1月14日 朝日新聞読書欄☆
 映画「カンダハール」の監督モフセン・マフマルバフ氏の著書『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』が紹介されていました。イスラム教徒であろう著者から、バーミヤンの大仏破壊の象徴する思いが語られています。
 「まだ心が石になっていなかった唯一の人は、あのバーミヤンの仏像だった。あれほどの威厳を持ちながら、この悲劇の壮絶さに自分の島の卑小さを感じ、恥じて崩れ落ちたのだ。仏陀の清貧と安寧の哲学は、パンを求める国民の前に恥じ入り、力つき、砕け散った。……貧困、無知、抑圧、大量死を伝えるために」

(150)1月12日 京都新聞 夕刊
 山科本願寺の南殿の土塁や櫓門跡見つかった京都市山科区音羽伊勢宿町の発掘現場で12日現地説明会行われ、300人が訪れたということが掲載されていました。

(149)1月11日 京都新聞 
 本願寺中興の祖・蓮如が隠棲した山科本願寺南殿跡の発掘調査をしていた京都市埋蔵文化財研究所は、
10日、戦国時代の堀と土塁を確認、物見櫓をそなえた櫓門と見られる柱跡も見つかったと発表したことが報じられていました。
 南殿は蓮如が築いた城郭都市・山科本願寺の「出城」の性格があったのではないかとの見方としています。

(148)1月10日 京都新聞 
 浄土真宗本願寺本山にて、宗祖親鸞の遺徳をしのぶ報恩講がはじまったことが報じられていました。

(147)1月10日 朝日新聞(大阪本社版) 12月19日・毎日新聞(広島版)
 上掲の広島の春秋会編『今だから伝えたい別れからの出発』(法蔵館)の記事あり.

(146)1月9日 朝日夕刊 文化欄 「時のかたち」欄
 「鐘の音に願いこめ」と題する、染織家の志村ふくみ氏の寄稿。冒頭部分少し。
 京の嵯峨野は寺ばかりである。私の家は清涼寺の傍らにあり、すこし歩けば二尊院、常寂光寺、祇王寺、化野念仏寺とつづく。
 大晦日の十二時、まず清涼寺の梵鐘が身近にゴーンと響くと、やがて小倉山麓に方々の寺院の鐘が響きわたる。おそらく東山三十六峰にも同じ刻、新しい年を告げる鐘がゆったりとなりわたり京の町を包みこむであろう。

(145)1月8日 京都新聞 
 龍谷大学の大宮図書館が全面改修を2003年3月からおこなうことを決めたということが報じられていました。1936年に建てられた大宮図書館は、西洋建築と仏教建築を組み合わせた独特な外観が特徴とし、その蔵書は約57万冊は日本有数とのことです。
 改修は、外観を保全しながら、内部の間取りを変更する形で改修するそうです。

(144)1月7日 日経朝刊 文化欄 「文化往来」欄
 「東大寺、大仏開眼1250年で連続イベント」と題する記事あり。今年が大仏開眼1250年に当たり、各種記念行事が予定されているとのこと。ハイライトは奈良国立博物館を主会場とする「東大寺のすべて」展。また、記念法要は10月15日から5日間。開眼当時の雰囲気を再現するという。さらには、華厳思想研究の発展を期し、シンポジウムや研究者助成制度なども開設する。

(143)1月7日 アサヒコム☆
 今年の3が日の有名神社仏閣の参拝者が減ったことが報じられています。

(142)1月7日 朝日新聞夕刊 こころ欄☆
 今回から「孤独のレッスン」というコーナーが始まりました。1回目はキリスト教系の香蘭女学校の国語科の授業で12歳で自死した岡真史君の『僕は12歳』が取り上げられており、高史明氏の講演を聞く授業が16年も続いていることが紹介されています。

(141)1月6日 日経朝刊 読書欄☆
 永坂嘉光著『永遠の宇宙 高野山』(小学館)という写真集が紹介されています。

(140)1月5日 日経朝刊 「交遊抄」欄☆
 「過激さと優しさ」と題して、山折哲雄氏(国際日本文化研究センター所長)が吉本隆明氏との交流について述べておられます。

(139)1月5日 朝日朝刊天声人語☆
 遍路、歩く、という視点から、一遍、円仁、チベットの五体投地などへの言及が見られます。

(138)12月31日 朝日新聞 「私の視点」欄☆
 浄土宗僧侶で、「NPOパレスチナ子どもキャンペーン」常務理事もつとめている、大河内秀人氏が、「イスラエル政策転換」と題する寄稿をされています.


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