新聞・雑誌 仏教情報 拾い読み 2002年3月号 (198)3月31日日経同号・文化欄・メイン 作家・津島佑子氏が「花祭りとバーミヤン大仏」と題して寄稿されています。日本人の宗教に対する態度、捉え方などを論じておられます。一部抜粋。 「かくも宗教性が濃厚な社会に私たちは生きているのに、どうして外国の宗教的社会を特異なものとして見つめてしまうのだろうか、とそんな気がかりな思いも生まれてくる。もしかしたら、「宗教」という言葉が、日本で誤解されつづけているせいなのかもしれない。日本語の響きとして「宗教」は閉鎖的な純粋精神の組織を連想させてしまう。でもイスラム教もキリスト教も、どんな宗教でも多くの場合、実際には日本の社会同様に日常のなかになにげなく生きていて、それが共同体の結びつきにもなっている。それだけに宗教の対立は日常生活の規範のぶつかり合いになり、深刻な事態を呼ぶことにもなる。」以下略。 (197)3月31日・日経朝刊・読書欄 津本陽著『弥陀の橋は(上・下)』(読売新聞社)が紹介されています。全文。 「浄土真宗の開祖、親鸞の波乱に満ちた生涯をたどった長編小説である。阿弥陀仏への絶対的な信仰を往生の条件と説いた親鸞自身、若き日には煩悩に悩んでいた。だが、法然と出会い、自らの進むべき道を悟る。 流浪のような布教の旅、旧来の仏教勢力との確執など、その生涯は決して平たんではなかった。高邁に生き抜いた宗教者の人生を、静かに、力強くつづる。」 (196)3月27日 日経朝刊 文化欄 メイン 「禅寺の風呂に修行の年輪」と題する寄稿ありました。(関西大学教授・永井規男氏) 冒頭のみ掲載します。 「入浴も修行の一環とする禅宗の寺院において、浴室(浴堂)は重要な施設だ。禅宗では、寺院の七つの主要な施設「七堂伽藍」に、仏殿、法堂、僧堂などとともに、浴室をあげる。建仁寺(京都市)の浴室の修復・復元工事で監修を頼まれたのを機に、京都、奈良に残る寺院の浴室を調べた。構造上の工夫や入浴時のしきたりなどで、先人の知恵に感心させられることしきりだ。」以下、略。 蒸気を使ったサウナ方式も見られるとか。 (195)3月18日朝日夕刊☆ 龍大の卒業式で爆破予告騒ぎがあったことが載っています。 (194)3月18日 朝日新聞☆ 宗教法人の真剣なペイオフ対策がおもしろおかしく載っています。 (193)3月17日 朝日朝刊 「読書」欄 上原和著『世界史上の聖徳太子』(NHKブックス)の紹介ありました。 「名著『斑鳩の白い道のうえに−聖徳太子論』の著者による久しぶりの太子論。タイトル通り古代インドに太子の影を求め、高句麗文化と太子時代の美術、思想の共通点を探り、隋の煬帝の事績をたどる。 太子虚構論については「太子に対する一片の畏敬の心情もなしに」批判している。副題は「東洋の愛と智慧」 (192)3月17日 読売新聞 ☆ 「葬送のデザイン」と題して、5回にわたって連載されました。5回の内容は、『合葬式墓地 家意識捨て行く先選ぶ』『迷信・しきたり見直し 僧侶の間でも』『相互扶助 町会が式の全面に』など。 (191)3月13日 読売新聞夕刊 日本テレビの「知ってるつもり」が終了するとの記事がありました。 内容はそれほど重要ではないので割愛しますが、その最終回で取り上げるのが「釈迦」と「キリスト」ということでした。二回にわたる最終回ということで、17日が「釈迦」24日が「キリスト」だそうです。放送は日曜の午後9時からです。 (190)3月12日 産経新聞夕刊 社会面 「進む宗教離れ」と題する記事がありました。日本ではなく、アメリカでのことです。要点のみ掲載します。 全米信仰調査(ARIS)によれば、「無信仰」と答えた人が、90年から2倍以上に増え、14%になった。州ごとに見ると、無信仰率が最低は、ノースダコタ州の3%、最高はワシントン州の25%。 逆に「信仰している」と答えた人は、50%。「宗教的ではあるが無信仰」が33%だそうです。 (189)3月12日 日経夕刊 第5面☆ 連載「文化財を科学する」第7回に、「金属の「身元」探る」と題して、西本願寺のくぎのことが取り上げられています。元素の含有率を中性子で測定する方法が使われたそうです。 (187)3月11日 朝日新聞☆ 昨日の朝日新聞夕刊こころ欄にキングレコードが宗教音楽のCD全集を刊行したことが紹介されています。もちろん仏教音楽も収められています。 (186)3月11日 朝日新聞☆ 仏教伝道文化賞を受賞された田村圓澄師が紹介されています。 (185)2月26日 中外日報 第4面 武蔵野女子大学で通信教育部が設置されることについての記事ありました。 <武蔵野女子大学>浄土真宗本願寺派宗門関係学校の同大学は、平成14年度から「通信教育部」を新設する。同大の通信教育部開設は初めてで、心理学を中心にカリキュラムを編成。インターネットを介した学習体制確立に注力している。1年次の入学定員数は700人で、3年次の編入生が600人。4学年あわせた合計定員数は4000人。 目次へもどる
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