肺高血圧症・原発性肺高血圧症とは

肺高血圧症は心臓から肺に血液を送り届ける肺動脈の血圧が高くなってしまう病気をいいます。
この病態はさまざまな原因によって起きます。例えば先天性心疾患や弁膜症や膠原病や肺塞栓病です。原発性肺高血圧症とは、原因が明らかでない肺高血圧症のことをいいます。

こうした病気になると血液の循環が十分でなく、疲れやすくなったり、軽度の労作でもすぐ息苦しくなったり、動悸がしたり、場合によっては気を失うこともあります。また、足がむくんだり、肝臓が腫れたり、お腹に水が溜まったりもします。このような状態を心不全と言います。

心臓はいくつかの部屋からなっていますが、肺動脈に血液を送る心臓の部分は右心室といいます。本来この右心室は高い圧力の耐えられるようには出来ていませんので、肺高血圧症が持続しますと右心室がうまく働けなくなり、命を失うもとになります。

肺高血圧症は、原因を治療することにより治ることもありますが、多くの場合は治療が困難で、特に原発性肺高血圧症の場合は良い治療法がなく、移植に頼らざるほかにありませんでした。

最近になりいろいろな治療法が試みられ、治療方法が向上してきました。血管拡張剤という血管を拡張させ、肺動脈圧を下げる薬剤による治療が行われるようになり成果を上げています。より効果的な血管拡張剤を探し出すべく研究が精力的になされてきました。

プロスタサイクリンはこうした薬剤の一つで、現在効果が最も期待できるものです。プロスタサイクリンにより活動的に過ごすことが可能になり、寿命も延びると考えられています。

このホームページでは、プロスタサイクリン治療を中心に、原発性肺高血圧症についての情報を掲載しております。

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