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オリジナルソングアルバム「Dear My Friend」レビュー

CD情報

◎発売日:2004年6月23日(水)
◎コロムビア・ミュージックエンターテイメント
◎ディレクター:近藤貴亮・八木仁
◎関連URL:http://columbia.jp/sailormoon/
◎曲目
 1・キラリ☆セーラードリーム! 歌/小枝
 2・Here we go!―信じるチカラ― 歌/月野うさぎ(沢井美優)
 3・C'est la vie〜私のなかの恋する部分 歌/愛野美奈子(小松彩夏)
 4・桜・吹雪 歌/火野レイ(北川景子)
 5・Mi Amor 歌/水野亜美(浜 千咲)
 6・ラブリー・エール 歌/木野まこと(安座間美優)
 7・Sweet Little Resistance 歌/セーラールナ(小池里奈)
 8・Change of pace 歌/黒木ミオ(有紗)
 9・キラリ☆セーラードリーム!(040502Memorial Inst Mix)
 10・オーバーレインボーツアー 歌/月野うさぎ(沢井美優)
 11・Romance 歌/愛野美奈子(小松彩夏)
 12・約束 歌/水野亜美(浜 千咲)
 13・Miracle Dance Night 歌/木野まこと(安座間美優)
 14・星降る夜明け 歌/火野レイ(北川景子)
 15・肩越しに金星 歌/愛野美奈子(小松彩夏)
 16・Friend 歌/月野うさぎ(沢井美優)・水野亜美(浜 千咲)・火野レイ(北川景子)・木野まこと(安座間美優)・愛野美奈子(小松彩夏)
                                                    全16曲 ◎全体解説 今まで発売されてきたキャラクターソングを1枚にまとめ、かつ新曲を3曲、インストMIX1曲を入れたオリジナルアルバム。 このCDのコンセプトは実写のセーラームーンがこの時代に確実に存在した、その証明ではないかと思われる。 普通のBGM集よりキャッチーな「ソングアルバム」であれば各売上ランキングにも上位に入る可能性があるし、 そこで実写セーラームーンに興味を持つ人もいるだろう。 このアルバムはセーラームーンの劇中曲の他にたくさんの未オンエア曲もある。 曲順から言って、これはまさに、多人数アイドルグループのファーストアルバムの作りである。 それぞれの歌い手の将来まで見込んでここまで作っているなら、ディレクター、そしてコロムビアに脱帽である。 はい、シリアスモードの解説はここまで。 では、いつもの調子でレビューのはじまり〜 それぞれのキャラクターソング集も持ってるけどここで改めて。面白いことに曲順が変わると違うことも見えてくるわけで。

キラリ☆セーラードリーム!

やっぱ、一曲目はこれじゃなきゃ。
そういえば、今までこの主題歌について語ったことなかったよね。
ぶっちゃけると、初めて実写セーラームーンがオンエアされたときにムーンライト伝説だったらいいなあとひそかに思っていたので
あまりいい印象を持っていなかったんですけど、今考えると、この番組にムーンライト伝説は似合わないことに気づく。
そしてこの曲のAメロのスローな感じから一気にサビでもってかれる感じがまさに今回のセーラームーンの番組タイトル曲。
この曲でよかったと思うわけで。
テレビだけでこの曲聴いてる人はちゃんと通しで聞いたほういいですよ。2番の歌詞すげーいいから。

Here we go!―信じるチカラ―

先日の放送でも流れましたね。オープニングにもキラリとセラビー以外で初めてテロップされた月野うさぎのキャラソン。
元気があってうさぎらしくていいんじゃない。どっかにも書いたけどBabeっぽい。それは5月2日の印象があるからか。

C'est la vie〜私のなかの恋する部分

セラビーです。番組中でも何回も流れてましたが、最近はRomanceに持ってかれてますけど。
アイドル愛野美奈子を象徴する歌であることには変わりはないけど。
今更語る曲じゃないですかね。劇中ではアルバム曲でシングルカットされてるかはビミョー。

桜・吹雪

昨日まではお気に入りソングNo.1だったんですが。(Romanceじゃないの?って突っ込みは却下)
魔阿須麗子(当て字)さんの曲ですね。セラビーからこの曲に持ってくるとは、やりますね。
この曲もレイっぽく全体的に落ち着いた感じが。あとちょっとせつなくて。そう、レイのせつない歌声とマッチしてるんですよ。
あの雰囲気は8月のDVDを期待させるものがあります。

Mi Amor

みんな、歌ってる本人含め亜美っぽくないっていうけど、このアルバムの中で聞くと十分亜美っぽいなあ。ラテン系(ランバダ系?)
だけどね。
たとえば、セーラームーンが映画かなんかになって亜美フィーチャーだったらエンディングのロールでこれ流れて、ほら、アリでしょ。
これもぶっちゃけると、林原っぽい(禁句)。

ラブリー・エール

Let’s Go Rock’n Roll。まこちゃんは歌がうまい。この歌は「勝利の女神だもん、私」に集約されている。
この曲のすべてはこのパートのためにあると思う。それだけでまこちゃんファンになってしまうくらいパワーあるね。

Sweet Little Resistance

今回初収録のセーラールナソング。やばい、これも油断するとかなり持ってかれそうになる。
5月2日に聞いたときどこかで聞いたことあると思ったんですが、今回明確にわかりました。
昔うしろゆびさされ組のアルバムに雰囲気が似てる曲がありました。DANDAN赤ずきんって歌。
ゆうゆソロの曲。知ってる人だけ頷いてください。 いや−、このセーラールナの子のパフォーマンスはすごい。歌って踊れるセーラー戦士だ。 セーラールナはあとはお客さん感がなくなればいいなあ。 タイトルがレジスタンスってのは、やりすぎのような気もする。かわいいけどね。

Change of pace

あの憎き黒木ミオの曲です。今回初収録、いや、コロパックに入ってたか。
…あれ?悪くないんじゃない?つーか、これいいよ!すごいすごい!
予想外です。黒木ミオ、美奈子より歌うまいです。はっきりいってこの時点で桜・吹雪抜いてNo.1ソング。
えーと、黒木ミオ嫌いだけどこの歌は好きです。
また、ぶっちゃけます。中の人がそうだからか?MTKっぽい。うさぎママプロデュースしてねえだろうな!?

キラリ☆セーラードリーム!(040502Memorial Inst Mix)

昔で言えばここからB面ってことかな。
キラリのインストユーロバージョン。かっこいい。これでセーラー戦士出てきてみな。もう興奮のるつぼだから。
このアレンジに歌詞を付けてほしいなあ。スーパーユーロビートっぽく。そのときはDOMINOさんに歌ってほしいとか妄想。
これメモリアルって冠付いてるとこ見ると、今回のアルバムはあのイベントに限らずセーラームーンの番組の記念って 意味があるんじゃないかと深読み。

オーバーレインボーツアー

これオンエア時は美奈子の歌だと思ってたんだよね。これ、俺だったらHere we
go!と曲順変えるかなあ。曲の勢い的に。
どうしてもまもりんとうさぎが2ケツしてる場面が出てくる。

Romance

今更語る必要なし!!当然だがCDでは振りがない。

約束

これもCDで聞いてた時点ではあまり印象がなかったんだけど、先の放送でフィーチャリングされてるので聞いて良くなった。
やっぱ画面とマッチすると変わるね。セーラードリームマーチもそう。
水槽の中のイメージ。歌詞も曲調も。だから亜美ソング。Romanceの後っていう曲順もいいね。

Miracle Dance Night

すいません、とってもMAXっぽい。いや悪いと言ってるわけではなく。
まこちゃん巻き舌。これの振りを見てみたい。当然まこちゃんで。’70ディスコブームのお父さんたちはこの曲で泣き出すかもね。
そういう歌です。まこちゃんっていうより中の人の曲っぽいけど。

星降る夜明け

このアルバム中唯一のバラード。それがレイちゃんソングってとこが◎。で、曲順もここで正解。
このタイトルがウオンチューなんだな。多分みんな同じだよね。

肩越しに金星

はい、この歌もね、バラードって思ったんですけど違いました。
劇中で明確にシングルになってるのってこの曲だけだよね。そのわりに歌ってるのがアカペラだけ。

Friend

俺にレビューしろって言ってますね、コロムビアさん!
えーと、まずどうしても対比しちゃうのがアニメセーラームーンR劇場版主題歌のMoonRevenge。あれも全員で歌った最初の歌です。
正直、MoonRevengeは歴代セーラームーンソングの中で一番の出来だと思うのですが。画面演出とあいまってね。
それと比べてどうかっていうと、正直Friendが勝ち。知ってる?この歌、愛だの恋だの歌ってないんだよ。
タイトルどおり「友情」がテーマ。この歌詞も感動的。
「今しか出来ないこと、やりとげたい I wanna be with you My best friend」
もう、これだけでこの番組テーマじゃないですか。
そしてメロディが良質のアイドル映画のエンディングで流れるのにぴったり。
スケバン刑事3の映画のエンディングも風間三姉妹のRememberだったよね。あれだ、あれな感じ。
セーラームーンの番組の雰囲気はスケバン刑事よりは幼いかんじだから、あの元気な曲調でいいわけで。
ということで、Friend最高です。No.1です。前にも書きましたがシングルカットを嘆願します。
最終回のラストはキラリじゃなくこの曲で。

総括

えー、レビューするのにもいろいろ比較対照があったわけで。
俺の中でグループアイドルのアルバムのbest3は
おニャン子クラブ  Panic the World
少女隊       アンタッチャブル モーニング娘。   Together! ですが、はっきり言って負けてません。 それはクオリティ、仕事の完成度、パフォーマンスとして。 時代が違うって突っ込みがあるかも知れませんが、いいものに時代もなにもないと。 ちゃんと商品として成立してて、その上でさらにパフォーマンスを見せてましたから。 プロの仕事ってこういうことだと思う。俺が3,000円払ったから、それ以上を返してもらう。
いい買い物したと思いました。恐れ入りました。このアルバム、迷いなく買いです。 キャラソンのマキシ持ってても、そのCD売ってでも買い。 セーラームーン見てるなら感動の度合い120%です。
そこまで言っといて注文つけるのもなんですが、たとえば亜美×レイでとか、美奈×ミオでとかの歌も聴きたいなあ。 ※本レビュー内でアルバム内より歌詞を何箇所か引用しております。  よさを伝えるために常識の範囲内で引用いたしましたが、問題があればご連絡を。