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月組 2000年2月19日〜4月3日 宝塚大劇場
作・演出 小池修一郎

ミュージカル・ファンタジー
LUNA−月の伝言−
CAST
ALEX/月読 真琴 つばさ ウラノス 立 ともみ
アイリーン 檀 れい マッコイ 真山 葉瑠
ブライアン 紫吹 淳 イレーネ 千紘 れいか
ハリー 初風 緑 ドクトル 嘉月 絵理
ピート 大和 悠河 ジョー 大空 祐飛
ジュード 汐美 真帆 ピート 霧矢 大夢

ロック界のスーパースターアレックスは、すこしスランプ状態。気分転換にと招待された(主催者のブライアンは腹黒い(笑)) クレセント島の「ミス・ルナ・コンテスト」にやってきた。そこで拾ったネックレスを拾うが、 考古学上に大変なものかもしれない、そこにいあわせた考古学者のアイリーンは、 それを勝手に持ち出すなと抗議する。
アレックスはそのネックレスを「ルナ・コンテスト」の優勝者としてアイリーンに差し出すが、 からかわれたような気分になったアイリーンは、怒って突っ返してしまう。
月の夜、アイリーン達考古学者たちとアレックスは、「我汝を封印す。ウラノス」という月読文字を発見。
そして、そこにあった月笛を吹くと・・・月読の封印が解かれ、1万年以上前の月読宮が 、音を紡ぐ月読尊が甦る・・・(わたしゃ エル・ドラードかと・・・^^;)
月読宮じゃ、地の民から巫女イレーネが一人差し出され、月読に従え様としていた。 天の神と地の民は結ばれてはならない (PUCKかぁ〜)結ばれると世界が破滅すると、しかし月読は、イレーネの素晴らしい歌声に惚れてしまう。
2人が結ばれた時、地震がおき天帝が現れる、心中しようとする月読の魂を封印していたのだった。
アレックスの月笛により封印が解かれ、月読の意識はアレックスの中に・・・
昼はアレックス、夜は月読としての奇妙な生活が始まる。
その頃、ブライアンは人の偉人のDNAを使って、超人を作りあげる研究をしていた。その研究材料に アレックスも選ぶが・・・

しかし、コレSFミュージカルかい??。違うと思うが・・・ と珍しく購入したプログラムを読みながら突っ込んでしまいました。
ポスターイメージはバツグンで・・のわりにゃ、 耳に入ってくるのは、楽しかったというわりにゃ薄っぺらな感じがしてイマイチ。 とか、どたばた喜劇だょぉ〜とか・・何回もみるのはちょっとね・・はまったぁ〜 といいんだか悪いんだかって感じで多少は心配だったんです。
基本的にゃあんまり騒がしい芝居は得意じゃないですから・・・

確かに奥深さはない!!ストレートだ・・しかし 楽しいぞぉ〜(笑)楽しけりゃそれでええかぁ〜 と思わせるものがありましたね。 欲をいえばもうちっとひねって欲しくもありますが、良くも悪くも 小池作品だにゃん^^;
宝塚っぽい甘いシーンもあり・・対決シーンもありの・・・
怪しげなセミナーやDNAでクローンを作るなどなど、ここ最近ニュースになった出来事や、 今流行りのものを舞台の上にとり入れたりと・・小池先生の遊び心は伝わってくる。
過去の作品をぐっちゃぐちゃにスクランブルしたようで・・・アポロンの迷宮、PUCK、 ローンウルフ、ブルースワン・・etc なんかどっかの場面とオーバーラップしてくっしょ・・(笑)

そやけど・・ほんまにどたどたばたばた・・・目の前で走ってくれましたわぁ〜(笑)。 めまぐるしいったら・・・^^;

アレックスと月読の2役を演じたマミさん(真琴)・・
見た目はもう申し分なし!!きゃぁ〜〜って(笑)。あんまり自覚症状なかったんですが、けっこ惚れてる みたいだねこの方のセンスに^^;。男前よねェ
相手役さんを見つめるめがねぇ・・たまんなかったりすんだわ。
トップになる前はこんなにラブラブな役柄が似合うとは思ってもいなかったけどぉ〜(どっちかっていうと 苦手だったわさ・・・実は(ーー;))
ただね、キザっている姿は板についていたけれど、月読の時の芝居をみていたら、もしかしたら、 あまり形式ばった芝居は得意じゃないのかなぁ〜ってふと思った・・・あまり表情を表に出さない 役だからかもしれいが、あまりに台詞だけ言ってる感触。
ありゃ。惚れてるといいつつ辛口だわ(笑)

なにやらDNAを使って世界征服をたくらむっていう男ブライアンのりかちゃん(紫吹)
久しぶりにみたセンターパーツが新鮮(好きだわこれ)で・・ スーツ姿がかっこええねん(このまんまの雰囲気で甘いお芝居みてみたいわぁ〜)。それこそ流行りのテカリメイクにヌーディーな口紅とこだわりを物凄く感じます。
まぁ〜こんなもんでしょ^^;って言ったら石投げられそうだけど・・これぐらいはやるっしょこの方なら(笑)。

アイリーンの檀ちゃんは、少し大袈裟な手振りが気になりますが、華やかになりましたよね。
ちょいと堅物の女性で、アレックスに対してちょっとずつ心開いていくと同時に女性らしさ、 柔らか味を帯びてくる様子が綺麗でした。
この方の声って癒し系だよねぇ〜心地よいなぁ・・もうちっと安定感ありゃねぇ^^;
千紘れいかが美声を聞かせてくれたけど、イレーネもできるといいのに・・・無理かな^^;

なんだか可愛かったハリーのガイチくん(初風)。銀橋で突っ込まれてしどろもどろ・・・(笑)。 爽やかさんでした。
存在感バツグンのルンパちゃん(真山)・・・退団ってぇ〜・・・(;>_<;)さみしっ。ジェードの汐美真帆と、 その手下の那津乃咲、花瀬みずかは、おそろいのオールバックで・・・(これって貸し切りバージョンだった らしい・・)真面目に変なことやっているから・・おかしいの(笑)。汐美のキャラっていったい・・・ 花瀬みずかはいつになく綺麗に見えましたが・・・なんかでかい?。
DNA移植とかでプレスリーにされちゃうビートの大和悠河。やりすぎちゃぅん・・って 思うが・・彼だから許せるかも(笑)。そう・・やりすぎって言えば・・・ 美原志帆のけったいなキャラも・・(ーー;)
あとは、西條三恵のスタイルの良さと、無気味なドクトル(眼光するどく・・)の嘉月絵理さんが印象に 残ったかなぁ〜

舞台が開くと、島でコンテストが行われ様としているんだが、そこの娘役さんの化粧が・・コワイ^^;。 今風のはりついた前髪に、宝塚化粧すると顔だけ浮き出てきて・・・。今回一番前でみいてたせいも あるのだろうが、どーにかした方がよいといきなり小姑化しちまったワタシ・・^^;
それに、 一場面だけだけ甦った耽美的な月読の世界みてると・・・やはりこちらの世界の方が 美しく、わくわくするからなぁ〜。大劇場での軽い現代物ってやっぱ難しいんだね。
昨年、2000年のラインナップが発表されたときに、「LUNA」と聞いて思い起こした イメージもこちらだった人も多いんじゃないかしら・・・。
ただね、何十年もして、振返った時2000年ってこんなことが話題になっていたなぁって 思い起こさせるかもしれないって思ったりもして・・・( クローン技術やマインドコントロールじゃろくなこっちゃないなぁ・・^^;)
あぁ〜いくら流行でも、けったいなギャグだきゃやめて欲しかったなぁ〜りかちゃん・・。 (個人的に嫌いだったりするだけなんだが・・・)

作・演出 齋藤 吉正
ショー・イリュージョン
BLUE・MOON・BLUE−月明かりの赤い花−
戦いに破れた一人のゲリラ戦士レイナが月明かりに照らされた砂漠に一人佇んでいる。 深い傷を負った彼はそこで1輪の赤い花と出会う。その美しさ、妖しさに翻弄される戦士は BLUEMOON(蒼い月)と赤い花の織りなすILLUSION(幻覚)へと引き込まれていく。
CAST
レイナ 真琴 つばさ ヴイシュンヌ 汐美 真帆
赤い花 檀 れい ハヌマーン 大空 祐飛
ナーガ 紫吹 淳 ガネーシャ 霧矢 大夢
ブライマー 初風 緑 シヴァ 大和 悠河

・・・と、めずらしくプロを片手に書いてみたが・・・あんまり意味ないと思う(笑)。
齋藤先生のショーデビュー。かなり思い入れは感じられる・・・。アジアティストで怪しげなショー と、全体的なイメージはとても好きだ。
ただ、ひとつのテーマを追求しすぎたために、なんとなく全部が同じに見えてしまった・・・ って言うのが残念。

しつこいようだが、いちやん前で見て、 しょっぱなに真琴が目の前でねっころがってくれて・・・ひゅーってテンション上がりきって 上がったわりにゃ、なぜか檀ちゃんの足の爪とか、紫吹や大和の手とか・・妙な部分ばっかり みてた私^^;・・・
ショー自体印象薄いのは、演出のせいじだけじゃないかも知れないなぁ〜(ーー;)

翻弄される真琴に、怪しげな紫吹、妖艶な華やかさを放つ檀と、トップトリオの持ち味が生かされていて、 群舞も多くて(わたしゃ舞台にいっぱい人がでてるのが好きぃ〜)。どこみたら良いのか わからないような贅沢な人の使いかたしているシーンがあり・・お芝居の方とは反対に 何度かみればみるほど、ツボができてくるショーのような気がします。ミナイケド・・・^^;

************ ここまで書いて・・4ヶ月の時が経ち^_^;・・ ルンパちゃん(真山葉留)やあっちゃん(千紘れいか)は卒業していき(;_;)、東京公演の役替わりも終わり・・ 宝塚に新選科制度ちゅうものができ・・宝塚は激動の時を迎えてあっつい夏になっちまった・・(--;)。 ************

てなもんで、申し訳ないが細かいことは忘れちった・・。
今回の目玉のひとつである高見沢さん提供のお歌なんですが…いいんだか悪いんだか… 正直、よくわからなかったのが残念。というものの、 真琴しゃーん(--;)何言っておじゃるのか意味不明で・・。
なんか歌いにくそうでねぇ・・下手なんかぁ〜って言ってしまうのは簡単だけれど、 別になに歌ってもそうってわけじゃないし、わざわざこのショーでトップであるマミさんが歌うのを 前提に作っているのだから、ある程度 合わせたものにはならないのだろうか・・・ちょっと不思議
合わせたっていえば・・
途中、中詰めにあたるんかな〜あれは・ ・りかちゃんともどもすんごい豪華な頭でご登場のシーンがあって、その前にロビーに貼ってあった写真でみていたものの、のけぞりましたわぁ〜
でもね、似合ってるから・・(--;)今の宝塚、あれが似合うのもこのコンビだけやろなぁ〜(おいっ東京公演はどないしたんや??)と、1種違う感心の仕方をしちゃいました。
あとねぇ、カラフルなアフロヘアーはすごかったぞ(--;)。 あれは何であのような…思わずこれは貸切だから?と聞いてしまいました。違うらしい・・・(ーー;)

檀ゃんはひたすら・・揺れていた(笑)。いやァ〜美しい人はいいですねぇ・・ふふっ(なんかあぶないっ^_^;)
りかちゃんは、みなさん口をそろえて・・ヘビ以外の何者でもないと・・。 後世に残るヘビ役者に決定〜(笑)。踊りはいわずもがな・・すばらしい!! なんか今回は究極のりかちゃんを芝居共々見たかなァ〜って感じだわ。
どっちかっていうと若手には興味なかったりする私だが、「十二夜」でころびそうになったタニくん。 今までほどは目立たなかったという印象。 まあ、周りの若手さんががんばってきているから、今までのように ひとりだけ若いぞォ〜光線でパワー炸裂ってわけにゃいかないか。
戦士のかっこが似合っていたなァ〜。 歌はねェちょいと落ち付きましたか・・(笑)歌によっていろいろだけれどね・・
ケロちゃん(汐見)は、はじけたとこや若手ばっかの中に入ってると、老けてみえて(失礼)ソンだなぁ〜って 場面もありましたが、ブルーだったかのチャイナ風の衣装で銀橋を渡っている のをみてると華やかになったなぁ〜と思いました。あの衣装好きだなぁ〜

第7場の、すごいドロドロとしたドラマチックな場面・・・ここがこのショー1番のお気に入りだ。
ラストマミさんと紫城るいちゃんが抱きながら・・右と左の花道であっちゃんとガイチくんが歌ってる この構図がこのショーの中で一番インパクトが強く、あっここの写真ホシイって感じ(笑)。
歌もね聞かせてくれて・・・
紫城るいちゃんのことは噂で、すごくかわいいと聞いていたので・・あぁここのシーンのことかぁとなっとく。 確かに儚げな風情でぴったしだった・・(あっちゃんが横で力強く歌ってるし・・(^^ゞ)。
娘役転向説なんぞでているらしいが・・あんまり私は薦めたくなかったりする。
ただ、歌声にゃびっくりしましたよ。最初、だれか裏で歌ってんでしょうかと疑ったが どうやら彼女が歌ってるらしく・・・^^;。綺麗な声で・・・この声はもったないですぅ〜 (男役の時は変った声ってイメージしかないんですが・・歌声だと違うのかな?)。
あっちゃんの着ていた衣装は確か「エキゾチカ」でよしこちゃん(麻乃佳世)が着てなかったかしらぁ〜 すごく似合っていましたっ。

あとね、ちょろっちょろっと出てくるウサギちゃんたちはかわいかったなァ〜。 かわゆくなったり、妖しげになったり…
でも・・なんでうさぎ? あっ月だからか…と今頃気付く私・・おそぉ〜〜^_^;
フィナーレナンバーでは、イスラエルの星のシーンでキャーかっこよいっと狂乱し、 マミさんと檀ちゃんのちょいとぎこちなげで怪しいデュエットダンスに酔いしれて・・ 目のまん前にずらーっとならぶフィナーレで圧倒されつつも檀ちゃんの爪チェックして(笑)、 私の記念すべき1列目46番っていう貴重な席での観劇はおわりました・・とさ・・ あぁ〜支離滅裂^^;。

2000/08/10