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花組 2001年7月6日〜8月13日 宝塚大劇場

作・演出 谷 正純

宝塚グランド・ロマン
ミケランジェロ −神になろうとした男−
CAST
ミケランジェロ・ブォナローテ 愛華 みれ ルイーザ・デ・メディチ 渚 あき
コンテッシーナ・デ・メディチ 大鳥 れい ピエロ・ソデリーニ 楓 沙樹
ジュリアーノ・ブジャルディーニ 匠 ひびき ラファエロ 春野 寿美礼
メンドリーニ 樹里 咲穂 アスカニオ・コンディヴィ 瀬奈 じゅん
ユリウス2世(ローマ法王) 夏美 よう アントニオ・フランツェーゼ 彩吹 真央
マリオラ 舞 千鶴 クラリーチェ 彩乃 かなみ

ポスターはとても綺麗でした。しかし、舞台は 『神のごとくミケランジェロだぁ…』と叫んでるその印象しかないです(--;)。
もともと、 ちょっと集中力を欠いていた状態ではあったんです(言い訳^^;)。 最初っから入り込めなくて。。気を失いそうになっていたところ その決め台詞?で何事だぁ〜〜と意識がはっきりし(笑)。 それからは一生懸命みてました。
しかし、気持ちが流れないお話でした・・いろいろな人との出会いと別れ(別にみんな死ななくてもいいと思うけど・・) ミケランジェロの作品は、庶民の人たちの姿を映し出しているようなことが描かれた作品なんだろうと、 舞台終わってから思った。←ちがうかな???
でもなぁ・・結局ミケランジェロってどんな人?宝塚のヒーローにわざわざするような人なんだろか。 そりゃまっ世界的にゃ偉大な人物ではあるが…。 天才と○○は紙一重の世界に見えるが・・・(失礼)。

タモさんは見事におっちゃんで…(笑)。 「貴方って本当に人が好きなのね」ってコンテッシーナの台詞がどっかにあったが、 そういうミケちゃんだった。
おおらかな人柄と、偉ぶらない気さくさ・・それはそのまんまタモさんに重なって みえる。オフのタモさんを知るわけではないけれど、いい雰囲気が舞台に流れてていいなって思った。

チャーリー(匡)は、前回に引き続き何者?(笑)。途中まで大道芸人か何かだと思っていたワタシ^^;。 軽やかに踊ってたんだもん。でも、画家だったのね・・・
そして、死んでしまうのよぉ・・・(;O;)。でも、ジュリアーノの死はミケちゃんとどう関係あるの?
かなみちゃんが演じていたその恋人のクラリーチェも・・すごく悲劇の人で・・。 かわいそうなひとなんだろう、この時代の背負っているひとつなんだろが・ ・・「ひとりにしないで・・」と叫べば叫ぶほど・・唖然としてしまってこれまた悲しかった(;O;)。

コンテッシーナ嬢のみどりちゃん。このお嬢様も悲劇の人だった。でも、勝手に悲劇にしちゃった人だ(笑)。
ミケちゃんが好きだったのに、 ミケちゃんは、コンテッシーナの姉ちゃんが初恋の人で・・・でも、姉ちゃんは結婚式の 直前に死んでしまって・・・ミケちゃんの中には永遠に少女のまま、 永遠に綺麗なままのこっていて・・離れない。
また、姉の死の疑問もあるらしく。。。ミケちゃんの行くところに出現しては・・追及するんだ。
あげくのはてに、のまず食わずで仕事するミケちゃんに付き合って・・ 体壊して・・・・お亡くなりになる・・・(-_-;)。「最後の審判」の絵画もからんでとっても感動的な シーンになっているが・・・同情も同感もできないの。 彼女はミケちゃんの最大の理解者になりたかったのだろうが、本当に理解していたのかしら・・
ずっと戦っていたような二人、ラストなんだからもうちっと甘い関係にならなかったのだろうか・・・と それも残念。

その姉ちゃんは渚あきちゃん。可憐な声とともに、正面からでてきてる(イメージです)。 出番はそう多くないのだろうけど、こっちの方が清純でヒロインぽかったよなぁ・・。母性が ふわっとでてたところがなんだか好きでした。

法王様は汝鳥さんが休演で、ハッチ組長(夏美)だった。この役はもともとこんなにコミカルなんだろうか・・ ミケちゃんとのやりとりはかなり・・・笑える^^;。
あとは石切り人のニッコロ君の希望に満ちたさわやかさが記憶に残る。

タモさんのサヨナラ公演。深くはないけれどながいことみてきたんだよなぁと感傷的になることも ないこともなかったが、タモさんが・・・出演者が熱演すればするほど・・引いてしまうのが悲しいかった(;O;)。

作・演出 三木 章雄
グランドショー
VIVA!
幕開きは サルティンパンコかぁ・・(そういやサルティンバンコの出演者も見に来たんですよね^^;、特番でタモさんも 似てるって言ってた(笑))って感じの華やかさ。

私がみた回は、VISAの貸切公演だったもんで、「VIVA!」がVISAになっていた^^;
夏美よう組長のお話によると、人は楽しくて明るくなった時にVIVA!と叫びたくなるものらしい・・・(うそだろぉ〜)。 まっ、そういうとにかくみんなで楽しもぉ・・、楽しまにゃソンだよてなノリの ショーだった。
三木先生らしいっっていえばらしい・・・^^;。ちょっと「ファンシータッチ」を思い出す。
タモさんの笑顔と、チャーリーの踊りとみどりちゃんの歌声・・・それぞれのいいところはでているけれど、 3人ともあんまり化けられないのがちょっと物足りなく感じた。
若手の活躍が印象的かな。オサ(春野)ちゃんとアサコ(瀬奈)ちゃんとかなみちゃんだけのシーンもあって・・ 専科制度ができてから、若手ばかりのシーンっていうのが減っていた感があったのでいいなぁと思った。
耽美なシーンで・・・もうここはちょっと前でみたかったと思う。

途中、こんな編曲するのぉ・・って思った変な編曲が気になったのはどこだったのかなぁ・・・
男役さんの怪しいオンナも(笑)・・なんか流行ってるんでしょうかねぇ・・・個人的には男役さんは他に活躍のしようがあるんだから、 娘役のところまでとって欲しくないんだけど・・・^^;
フィナーレ近くの男役ばかりのダンスはやはりいいですね。一時の花組ほどダンサーばかりとはいかないようだけど、 やはりこういうシーンがひとつあると、わくわくするもんです。

そして、タモさんの特別ショー・・・ショーの前にスライドでトップになってからの足跡が映される。 いくら好意とはいってもなぁ・・・タモさんの顔が切れちゃ洒落にならんでしょってちょっとアバウトな映像でございましたっ^^;。
それでも、ああやって映してもらうと見てない舞台もなんだかみとけばよかったなぁ・・って思うもので、 あの笑顔とサヨナラするのはホントに寂しいと思ったんですっ。
だけど・・・^^;。そのあとのタモしゃんの歌!。VISAの冠公演でもあった「タンゴアルゼンチーノ」からの歌だったんですが、 どうやら大幅に間違えたっ。まわりのファンらしき方々が、ずっこけてた(笑)。
まっそこまではいいんです。こういうのもご愛嬌で・・・あちゃぁって笑ってみてたんですが、 当のご本人が「やっちゃったみたい、まっこれも愛嬌ってことで・・・」 って出てきた時にゃちょっと不機嫌になってしまいました。
愛嬌ってことでのあとに一言ほしかった・・「テンテンテン」の部分がね。タモさんのファンの集いなら それでもいいと思うんですけどねぇ・・・。ちょっと疑問を感じた幕切れでした(いやずっと?マークばっかりか(-_-;))。

2001/08/25