昨年 石井好子さん主催の「シャンソンを歌う夕べ」続き今回はパリ祭でシャンソンでっす。
神戸の時にコンクール入賞者という方がいらして、このシャンソン会の高齢化のおり、若い人は離さないって冗談言ってましたけど、
ひっぱってもらっているのかしらぁ・・(笑)
前回は、こんな方が歌う?という方もいらっしゃいましたが、本格的なシャンソンを歌うかたがたと・・
その筋では、偉大な方もいっぱいいらっしゃったようで・・・会場は熱気に溢れていました。
続きに見た宝塚の雰囲気のとの違いはありましたね。あっちこっちで「先生」って声が聞こえてくる。
そして、NHKホール!
紅白のイメージが強くて・・ここにきちまったかとちょっと感動。そして、となりに渋谷公会堂なんぞもあったりなんかするとこれかぁ〜とすっかり地方根性丸出(笑)。
案外小さくてびっくりしましたけどね。TVでみると途方もなく遠いところに客席があるように見えるのですけどね。
2部構成で、1部はエディット・ピアフの生涯を朗読を交えながら、関連した歌をつづっていくというもの。2幕は、
「私の好きなパリ」というコンセプトで集めまった曲です。
1部は、「愛の賛歌」や「ばら色の人生(ラビアン・ローズといった方がなじみがありますね)」など、これもそうなのか? と思うようなスタンダードな曲がありましたね。
司会をされていた阿川さんや、木原さんが「ピラフ、ピラフ」と冗談で連呼するので、
ヘンな覚え方しそうだなぁ〜。
名前はよく聞きますが詳しくは知りませんでしたし、舞台をみても偉大な歌手であったことは伝わってきますが、作詞もされていてるようで。。。作曲も???と興味出てきました。プログラムを読むと280もの曲をリリースされたようです。
本でも読んでみようかな。波乱万丈で、恋に生きた人生だったようです。麻薬中毒で、事故5回って・・・天才肌の方だったと、解釈してもよいのでしょぅか^^;。
47歳という若さで亡くなられているようですが、作られている名曲の歌詞はその倍ぐらいの人生を生きた人のもののよう。
以前に「シャンソンを歌うには若すぎると思っていた」とかなめちゃんが言っていたことがありましたが、分かるような気がしましたね。
舞台をみてみても、かなり年代を経た魔女さまが歌うにしっくりくるような雰囲気がありましたもの。そー魔女がいっぱい。
もちろんかわいらしいものも、綺麗な曲調のもの楽しいものもたくさんありましたけどね(*^-^)。
もう一人のゲストは市村さんでした。お久しぶりだなぁ〜。「モーツアルト」以来かな。
1幕の途中での登場でなんとセリ上がり。黒いフロックコート丈のスーツに、長いファのショールを肩に巻きつけてました。
ちょっと不思議な取り合わせだったのですが、歌いだすと・・・・納得。
女形でしたわ(笑)。しなつくって・・・(笑)。
とっても真面目に歌ってらして、途中の踊りなんかは素敵なのですが、どーもコミカルさが漂う。
ただ、それまでの雰囲気とかもありこれは・・・・笑ってもいいもの?笑うトコ?と真面目に悩んでしまいました。
曲の後半からは、これはもう笑わずにゃいられないって形になりましたんで大笑いさせていただきましたっ。
2曲ありまして、2曲目の「ミロール」って曲は、明るい曲で、途中語りのような部分で、客席に降りてきて男性のお客さん捕まえては、女性になりきって迫ったものだから・・・会場は爆笑でした。
あっという間に会場が市村ワールド!。
サービス精神のものすごさ、ユーモアのセンスにゃ脱帽ですっ。
「笑わせるシャンソンじゃなくて、泣かせるシャンソンを勉強したい」市村さんのコメントですっ(笑)
この「群像」と「ミロール」は、東京以外は他の方が歌われてました。
「群像」なんぞは、同じ曲??って感じで(笑)。とてもドラマチックな曲でした。神戸で歌ってらした山本理恵子さんの歌声好きでした(ラスト近くのフレーズになるまで同じ曲だとは真剣に思わずに聞いてしまいました(-_-;))。
「ミロール」は、山本リンダさんが・・・。
リンダさんの色っぽさというか、妖しさというものにはなんといっていいものやら・・・。
ムチ持っていたわけじゃないけれど、男を手玉にとった女王様風で、市村さんに負けずおとらず
インパクト強し。この歌は、各人の個性がウリなんでしょうか。
個性っていえばROLLYさんも・・・。
期待を裏切らない(笑)いでたちと雰囲気で、ぐいぐいと押してきましたね。ROLLY風でしたが。
シャンソンはお好きなんですねぇ。
しかし、ROLLYさん、山本さんの並びはけっこ・・以下自粛(-_-;)
前回石井好子さんが歌ってらした「私の神様」は、
いい歌詞と曲だなぁとお気に入りになってます。
朗読が間に入ります。ピアフの恋文なんぞも読んでくれちゃいます。
その公演によって朗読される方はいろいろだったのですが、人によりえらく違う印象を与えるものになっちゃってましたねぇ。。。
47歳のピアフと20歳年下のテフ。そのやり取りを永さんとでやられると・・・さすがに色っぽさも何もあったものじゃない。
1日目は、タイミングもイマイチ合ってなくて、恋のやり取りだったと知ったのは、
後でお話されている内容からでした。どーもみなさん「二人でできるたったひとつのことをするために・・・・」というフレーズがお気に入りなご様子でしたね。
神戸は阿川さん。普段は、サバサバした口調ですが、女性らしいとてもいい朗読で、
一番好きかな。お相手の嶋本さんもいい声してらっしゃって雰囲気もばっちり。
岡山は、木原さん。木原さんがどーというのではなく、お相手がなんとROLLY。もう、見た目からしてとってもクレージー(-_-;)(笑)。
木原さんも妹のような弟といいつつ、笑いを堪えるのに必死だったと。
だってねぇ・・ただでさえ歯の浮くような台詞がイッパイなのに・・・それをねぇ(笑)。
あっ、でも後半にでてくるボクサーの時はちょっとだけよいなと感じました。
みていないけど、
名古屋は、なんと永さんとROLLY(ピアフデス)だったんですってぇ〜。びっくり(ノ゜凵K)ノ
木原さんも岡山弁に訳しちゃうし・・・ピアフもあの世で苦笑しているかも。
私にも阿川さんや木原さんと同意で
フランスの方の恋愛感はどーも、重すぎるようです^^;。
2部の最初は、「パリ野郎」から。この始まりって・・・もろ昔のTMP。
若いかなめちゃんが頭をよぎります。
ただ、目の前にいらっしゃる殿方は、この歌を歌うには身も共々にちょいと重たい方々でしたねぇ・・・。
せめて、東京以外のメンバーぐらいでお願いしたいっかな。^^;
「恋がいっぱい」は、とってもかわいい歌で、また
を歌ってらした方が、みているだけで幸せになってしまいそうな方で、
聞いているうちに顔がほころんでしまいました。
他には、「神の思いのままに」がステンドガラスの映像が映し出されて、
とても神々しく、聞いているうちに涙でてきました。かなめちゃんにも歌ってほしいかも。
いい曲を聴くとそんなコト考えてしまいますねぇ。曲にもよりますが。
「貴婦人」はドラマチック。ひとつの物語が語られていました。
競売にかけられた老婦人、家具も絵画にも値段がつけられて、
それを見ていると、「全部いただくわ」と言いそうになったけど、言葉が音にならなかった。
という辺りの情景が、頭にきれいに浮かんでくるようでした。
歌手の方のお衣装も、もろワッカのドレスで、髪も高く結い上げて雰囲気抜群でしたよ。
「黒い瞳」のナタリーは、やはり名曲ですね。
終盤の盛り上がりは、心を掻き立てるものがあります。
泳げる歌手は私だけってて言ってたのは木原さん。
曲は「哀しみのソアード 」これもシャンソン?って。聞きなじみのある歌。違う歌詞が頭をよぎります。どこで聞いたんでしたっけ
「楽しかったひとときは・・・今はもう過ぎてゆく」って
ちょっと寂しくて優しいエッセンスの歌。それを木原さんが歌うと
とても壮大な風景が広がるようなおおらかさで包みこんでいるという感じでしょぅか。後ろを振り向くと、
スーツの背中には細工がしてあって・・・綺麗でした。おまけに後姿がとっても男前(笑)(^^ゞ。
石井さんは、男性コーラスと一緒に「かもめ」を。初めて聞きましたが、すごい歌詞だった・・。
水夫が死んでしまうような情景が描かれ、かもめにはその魂が乗っているから殺してはいけない・・と。
壮大な風景の歌でしたがショッキングだった。
それでも
なんなんでしょうねぇ・・・でも、すごく聞き入ってしまうんですよ。もともと、何を見るにしても、
ストーリー製の強いものが好きだからかもしれませんが、曲を聴くというよりも次の展開を待つみたいな気持ちになっているのが
不思議でした。もちろん、歌い手さんの力にもよるでしょうが。
そーいや、言ってましたね永さんも、シャンソンの曲の大部分は、社会情勢や政治、それに対する風刺を歌ったものだと。
日本でスタンダードになっているものは、恋の歌が
多いのでそういう恋を語るみたいなイメージありましたが、ちょっと見方変ったかな。
2部の後半では、東京以外の公演ではひとりずつトークの時間がありました。
戸川昌子さんの「苔むした恋人たち」はインパクトありました。30年連れ添った夫婦のいい関係なお歌らしいのですが、
戸川さんにかかると、とっても現実的な・・・でも、やっぱり情の湧いた夫婦の物語になってました。
かなめちゃんは、後半の最後の石井先生の前という順番でした。
最初は「ろくでなし」を元気に・・・。チャリコンの時と同じ歌ですが、雰囲気が違いましたね。
歌声は太く・・でも、とってもキュート。っていうか、お召し物がもう・・・
袖と前に白いフリルのついた赤いジャケットに黒いパンツ。いつぞやにみていますが、コレかわいいんだなぁ〜〜。
おまけにヘアがまっキンキン。このところ黒に近かったのですが、
茶髪通り越して金髪。
あまりに違和感なくてこのままどこかに飾っておきたい風貌になっておりました。
それで、思いっきり巻き舌入れてシャウトしてましたからねぇ・・。
ご挨拶をしてから2曲目の「すみれの花咲くころ」に。
「改めまして涼風真世でございます」挨拶をしている空間は、パリ祭ってことわすれてました(笑)。
ひさびさに、コンサートにでも来た気分でしたわ。幸せ。
この曲は、宝塚ではおなじみ。先日のスタジオパークの時に、歌うと言っていたので、
分かってはいましたが、シャンソンというイメージがないこの歌をシャンソン畑の人が歌うとどうなるか興味があるので、
他の方で聞きたかったかなという気がしていました。
それこそ娘役さんが高い声で歌うってイメージなもので、特にコーラス付きと聞いていたのでクラシカルなものを想像していましたら、
一味ちがいましたよ。
ほんのちょっと大人のスパイスを利かせて、シャンソンのイメージも利かせた
♪すみれになっておりました。かなり釘付け。
伴奏どおりにきっちりっていうのではなく、少しずらして・・っというのもかなめちゃんにしては珍しい。
ピアノがそれにあわせてくれて・・これは生の醍醐味ですよね。かなめちゃんも、それを楽しんでいるように見えましたしね。
最初の予定よりも、行く公演予定が増えたのはこのあたりが原因ですっ。
途中からコーラスの方が入ると、とても清らかな感じがする。入り白いドレスの中の赤も映えて、
とてもな迫力のものになっていたような気がします。
間奏の時にゃ踊るっていうとたいそうだけど、ちょっと動きがあって。それが、もろ男役の形なんですよねぇ・・
すっと上げる手の形がとってもかっこよいの。こういう時の姿勢ってすばらしいもんありますっ。
(なんか・・・だんだんと壊れてきたぞ^^;)
ただね、♪すみれを歌うって言った時、会場にどよめきがあったんですよねぇ・・・
あれって、どういうどよめきなんだろ
★おまけ★
東京と神戸の合間を縫って行われた、入籍会見。
一応時の人でございました。
自分で話すことはないだろうなという予想に反して、ご自分でお話し(岡山では木原さんが紹介の時に触れていましたが)。
宝塚が90周年っていうこと、TCAに出て久しぶりに宝塚の舞台にたったコト。
とりあえず、なんだかとってもテンション高く楽しそう。 「こんなにテレたのは初めてです」
「恥ずかしいです」
などといいつつ「幸せです」って、ニコニコ顔。
入籍したことにプラス、人に話せるという開放感もあったのかもしれないな。
神戸のコト。
「すみれ・・・」の曲紹介を終え情感たっぷりに歌おうと、ピアノに近づくと、
南平さん、「♪結婚行進曲」のワンフレーズを演奏・・・・続いてバンドのみなさんがパーンとクラッカー鳴らす(^・^)。
「もう・・テレるじゃないですか」と大テレ。
でも、すっと気を戻して「すみれをお願いします」って。ふふ、いーもんみちゃった♪
皆さんで歌われた「歌おう愛の慶びを」もいい歌でしたね。ラストにゃ、全員で「パリ祭」。テーマ曲だそうです。
客席の中には口ずさんでいらっしゃる方もいらっしゃる。全体的に年配の方々が多かったのですが、
毎年楽しみにしているといった雰囲気もあって、あったかい空気流れてました(特に、東京以外は・・・)。
この「パリ祭」1 日目は最初から司会の永さんのマイクもらって歌っていたかなめちゃんでしたが、2日目
は、途中でマイクいただいたんですよ。して口のところに持っていったと思ったら・・・
でっかい音量でかなめちゃんの声流れましたん(笑)。ちょいとふぁんには嬉しいハプニング??でした♪
結局4公演見せていただきましたが、毎回曲も違うし、同じ曲でも人によって全然違うものになるので、
かなり、おもしろかったです。
知らない歌も、耳なじみになって、1度聞くと2回目からは、歌詞もすっと頭に入ってくるし、
楽しみも倍増します。
魔女系の歌なんて表現してしまいましたが、女性の歌の方が充実しているのかな?と思ったりもしましたね。
年を重ねて、渋み出る歌がたくさんあるような・・・「ジャック・ブレル」なんぞのお歌は、
よいものでしたが、若い方が歌う歌だなとも思うし・・・。
世間をシビアに見ているのは、女性だから?かもしれませんけどね。
また、聞く機会があるといいな♪
2004/07/29
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