第10回 NRPN(LFO)

さて、ここから先は新作となります。気合いを入れていきましょう(笑) 今回は、音の命ともいえる「ビブラート」に関してお話です。 フルートやサックスの生楽器の音を聴けばすぐに分かると思いますが、 1つの音を長く鳴らすと、「ドーーゥドゥドヲウヲウヲウオウ〜〜」ってかんじに 鳴りますが、MIDI音源などの電子楽器では「ドーーーーーーーーー」とのっぺらな音に なります。短い音では電子楽器の音もかなりいい音するのですが・・・ まぁ、MIDIデータの音がつまらないという大半の原因はこれにあります。 上手い人やプロのデータをみると、同じ音色でもぜんぜん違う音がしますが、 それは、この部分を上手く再現しているからに他なりません。 その再現方法は2つあります。 1つは「モジュレーション」、1つは「ビブラート・パラメータ」です。 これらをまとめて「LFO」とよんでいます。 ^^^^^^ LFOは、「Low Frequency Occilater」の略称で主に音を微妙にふるわせて ビブラートなどの効果を出すのに使います。 FM音源などで音を作ってきた方にはおなじみかもしれません。 GS音源でLFOを操作してやるパラメーターは2種類あって 1つはコントロール・チェンジで扱う「モジュレーション」、 もう1つは今回のお題「ビブラート・パラメータ」です。 ちなみにNPLAYでは、両方のパラメータを見ることができます。 「モジュレーション」は、演奏中に1つの音に対して手動で設定しますが、 「ビブラート・パラメータ」は自動的に音にビブラートがかかるように設定します しかし、全部の音を手動でモジュレーションかければ、大変な手間になります。 そこで、メインメロディなど目立つところはモジュレーションで いちいち手動で細かく設定し、その他の部分はビブラート・パラメータを使って 自動的にモジュレーションもどきをかける・・・といった使い分けが必要になります NRPNによるビブラート・パラメータ ビブラート関係(LFO関係)--+--ビブラート・レート (震えの早さ) +--ビブラート・デプス (震えの深さ) +--ビブラート・ディレイ(震えのタイムラグ) 具体的に図解すると・・・ |<--------------->| 1/レート ** (時間) ** -+- |<------>| * * * * | ディレイ * * * * | (遅延) * * * * | * * * * | * * * * | デ ********** * * * | プ(深さ) ↑ * * | ス キー・オン * * | * * | * * | * * | ** -+- となります。以下に各シーケンサーでの入力のサンプルを示します。 ビブラート・レート : 音のピッチをふるわせる早さを設定する。 NRPN(ビブラート・レート設定) (Control Change 99番) [NRPN] MSB 1 (Control Change 98番) [NRPN] LSB 8 (Control Change 6番) Data_Entry ## (64が標準値) ## = 0 〜 64 〜 127 ビブラート・デプス : ピッチの揺れる幅(大きさ)を設定する NRPN(ビブラート・デプス設定) (Control Change 99番) [NRPN] MSB 1 (Control Change 98番) [NRPN] LSB 9 (Control Change 6番) Data_Entry ## (64が標準値) ## = 0 〜 64 〜 127 ビブラート・ディレイ: 音を出し始めてからビブラート効果がかかり始めるまでの 時間を設定する。 NRPN(ビブラート・ディレイ設定) (Control Change 99番) [NRPN] MSB 1 (Control Change 98番) [NRPN] LSB 10 (Control Change 6番) Data_Entry ## (64が標準値) ## = 0 〜 64 〜 127 これらの使い分けで、音が生きたり死んだりしますので、十分注意して使って下さい ちなみにこの辺は打ち込み屋さんそれぞれにノウハウがありますので、 打ち込みの特徴で、「○○さんの打ち込みだなぁ。これは」と慣れてくると すぐにわかってきます(笑) 私は、心の師匠と仰いでいる「Brother-NAO」師匠や、T-SQUARE打ち込むきっかけ となったTSC−NETの「TEP」さんにかなりこの辺を影響受けてます(笑) 今回の講座シリーズが終わったら、この辺の基礎テクも紹介していきたいと おもいます。 とりあえず、これで音そのものをいじくる物は一通り紹介し終わりました。 次回予定は、「ドラム」の音のいじくり方を紹介するつもりです。