第16回 MIDIインプリの読み方

  さて、最終回の今回は「MIDIインプリメンテーション・チャート」、   通称「インプリ」の読み方を説明します。   いままで、説明してきた事は全てインプリにかかれています。   ですから、読み方さえマスターすれば誰にでも扱えるようになります。   インプリにはMIDIが受け付ける信号の仕様がいろいろ書いてありますが、   打ち込む際に必要なことはそんなに多くはありません。   (興味があれば、各信号の意味やデータサイズ等をみるのも参考になります。)   ・必要事項     確認する部分は、NRPNの部分と、     送信データ(EXCLUSIVE) の [インディビデュアル・パラメータ] 部分が特に大事です。   ※注意      NRPNの部分では、[Cut_of_Freq.]の上限下限を確認して下さい。      これは、GS音源でも機種によって上限下限の範囲が違うので、      自分の音源の範囲を必ず確認して下さい。GS互換で打ち込む場合は      この部分が特に重要で、明るい方ではバランスが取りにくいので      暗い部分でバランスをとります。   送信データ(EXCLUSIVE) の [インディビデュアル・パラメータ] 部分のなかでも注目は、   [データ・セット]の部分です。この部分を引用してみましょう。(SC88PROインプリヨリ)   よく見れば以前に解説した、[EXCLISIVE] のそのまんまです。 ------------------------------------引用開始--------------------------------- ・データ・セット1    DT1(12H) ^^^^^^   ステータス  データ・バイト ステータス F0H 41H,dev,42H,12H,aaH,bbH,ccH,ddH,・・・eeH,sum F7H ^^^ バイト 解説 F0H エクスクルーシブ・ステータス   41H IDナンバー (Roland) dev デバイスID (dev:00H-1FH,初期設定は 10H) 42H モデルID (GS) 12H コマンドID (DT1) aaH アドレス上位バイト:送信するデータの先頭アドレスの上位バイト bbH アドレス中位バイト:送信するデータの先頭アドレスの中位バイト ccH アドレス下位バイト:送信するデータの先頭アドレスの下位バイト ddH データ:送信するデータの本体 複数バイトのデータはアドレス順に ・     送信します。 ・ ・ eeH データ sum チェックSUM F7H EOX:エンド・オブ・エクスクルーシブ ※データの種類により、一度に転送するデータの量が決まっており、定められた  先頭アドレスとサイズでデータ送信します。 [3.インディビデュアル・パラメータ転送](P193)に記載されたアドレスとサイズを 参照してください。 ※サイズの大きなデータは128バイト以下のパケットに区切り、約40msの時間間隔  をあけて送信します。 ------------------------------------引用終了---------------------------------  という風に解説されています。今まで解説してきた [EXCLUSIVE] とは、  上で述べている、aaH,bbH,ccH,ddH,・・・eeH の部分をどういじくるかという  ことになります。他にもいろいろ出来ますが、打ち込む際に必要な  機能はこの部分を理解するだけで十分です。  では、例として第12回目で使った「2セットドラム」をインプリで  見てみましょう。再びインプリから引用です。(SC88PROインプリヨリ) ------------------------------------引用開始--------------------------------- アドレス(H)  サイズ(H) データ(H)  パラメーター 説明  初期設定値(H) 説明 40 1x 15 00 00 01 00-02 USE FOR RHYTHM PART 0 = OFF 00 at X≠0 OFF 1 = MAP1 01 at X=0 MAP1 2 = MAP2  ※ドラム・パートとして使用するパートの、ドラム・マップを設定する   パラメータです。SC−88PROでは最大2つのドラム・マップ(MAP1,MAP2)を   同時に(異なったパートで)使用することができます。   初期設定では、Part10(MIDI CH=10,x=0)が[MAP1(1)]に、その他のパートは通常の   楽器音のパート[OFF(0)]になっています。 ------------------------------------引用終了---------------------------------   文面では「SCー88PRO」とありますが、「GS音源」全般で使える技です。   上の文面から、11CHを2番目の(MAP2)ドラムにする[EXCLUSIVE]は、 2-SET-DRUM EXCLUSIVE [ F0 41 10 42 12 40 1A 15 02 0F F7 ] -------------- ^^^^^^^^^^^ もはや決まり文句 インプリのアドレス (CHECH-SUM計算) (40)H + (1A)H + (15)H + (02)H = 64 + 26 + 21 + 2 = 113 113 / 128 = 0 ... 113 128 - 113 = 15 -> (0F)H 参考資料 +---------+--------+ | チャンネル | 数値 | 11chをドラムにしたいときは、 +---------+--------+ この部分は「40 1A」になります。 | 10ch | 10h | ^^ | 1ch | 11h | | 2ch | 12h | | 3ch | 13h | | 4ch | 14h | | 5ch | 15h | | 6ch | 16h | | 7ch | 17h | | 8ch | 18h | | 9ch | 19h | | 11ch | 1Ah | | 12ch | 1Bh | | 13ch | 1Ch | | 14ch | 1Dh | | 15ch | 1Eh | | 16ch | 1Fh | +---------+--------+   これで、インプリから [EXCLUSIVE] の作成が完了しました。   他の部分も、上のを参考にして作成すればできあがります。 細かいところは、第12回の項目を参照して下さい。 さて、長い間連載してきましたが、この「音源制御講座」は、今回で最後です。 皆様の打ち込みの技術の向上を目標に、私の知っている限りのことを 書いてきたつもりです。どうかお役にたててください。   次はこんなに難しいことではなくて、基本的な部分をやってみたいですね(笑)   BY  いままでありがとうございました。m(__)m ペコリ プリQ