第8回 NRPN詳細1

さて、いよいよ音源制御の心臓部である「NRPN」のお話です ^^ 「NRPN」で扱う範囲は大変大きいので、大きく4つに分けてお話しします。 図解すると、以下のようになります。 ^^^^ +--カット・オフ・フリクエンシー [Cut_of_Freq.](明暗) +--フィルター系---+--レゾナンス(クセ・明暗) 音色の | NRPN--+-- 波形設定-+--TVA----+--アタック(立ち上がり音の強弱) | +--ディケイ(音のクセの強弱) | +--リリース(残響音の長短) | +-- ビブラート関係-----------+--ビブラート・レート (震えの早さ) | +--ビブラート・デプス (震えの深さ) | +--ビブラート・ディレイ(震えのタイムラグ) | +-- ドラム関係------------+--ピッチ (音自体の高さ) +--ボリューム (音の大きさ) +--パン (音の位置) +--リバーブ(音の響き・位置) +--コーラス(音の広がり・太さ) +--ディレイ(残響音設定) 備考:(ドラム関係は、ドラム1つずつの音に対して設定) まずは、今回は「フィルター系」の話を、次は「TVA」、 ここまでは音色設定の話です。それ以降は「ビブラート関係」、「ドラム関係」と お話ししていこうと思います。 ****************************************************************************** 用語解説 フィルター:フィルターで音の明るさを調整します。フィルターは深くかければ かけるほど暗くこもった音になります。 だたし、機種によって変化する範囲が異なる場合があるので注意。 (SC-55:-50〜+16 SC-55mk2:-50〜+50 SC-88:-64〜+63) パラメータの上限下限付近ではほとんど音が変わりません。 ですから、音を明るくする場合は気をつけないと、 GS音源同士でも互換が取れなくなることがあります。 レゾナンス:電気的に共鳴を起こさせて音に「くせ」を持たせます。 音づくりではフィルターとレゾナンスが特に重要です。 TVA :音の堅さを調節するパラメータです。音量の時間変化を アタック、ディケイ、リリースの3つのパラメータで設定します。 例えばピアノの衝撃的な音とストリングスの柔らかい音とは これで作り分けます。 ***************************************************************************** では、本題に行きます。 図にもあるように音色をいじくるのは、フィルター系とTVAの2つがあります フィルター系には、「カット・オフ・フリクエンシー [Cut_of_Freq.]」と「レゾナンス」の 2つが相当します。「カット・オフ・フリクエンシー [Cut_of_Freq.]」が音の明るさを 左右しているので、「カット・オフ・フリクエンシー [Cut_of_Freq.]」のことを 「フィルター」と呼ぶこともあります。 フィルターの原理と使い方 簡単に考えると、布団に潜り込むと外の音は小さく柔らかくなりますね(笑) この場合は、布団がフィルターのような役を果たしてます。 同じようにこいつを調整することで音のくぐもりかたなどをいじれます。 原理は、下の図をご覧下さい。一般的な音の場合を示しています。 音-----基音:****************************** +----:*************** | :********* 倍音 -+ :****** | :*** +----:* 倍音が音の明暗を決める この倍音成分をどの時点から切ってやるかを調整します。 その為、フィルターは普通(Cutoff Freq. カットオフ・フリクエンシー)と呼びます 設定のやり方は下の通りです。 Cutoff Freq. NRPN([Cutoff Freq.] カットオフ・フリクエンシー設定) (Control Change 99番) [NRPN] MSB 1 (Control Change 98番) [NRPN] LSB 32 (Control Change 6番) Data_Entry ## (64が標準値) ## = 14 〜 64 〜 114 (SC-55mk2) ## = 14 〜 64 〜 80 (SC-55) ## = 0 〜 64 〜 127 (SC-88) 音をくぐもらせたい場合は、[64]より下の値を、 明るくしたい場合は、[64]より上の値をデータとして入れてやれば完成です。 ただし、GS音源といえども、機種によって上限下限の範囲が違いますので、 暗くする場合はバランスが取りやすいですが、明るくする場合は注意が必要です。 経験上、暗い方でバランスをとると上手くいきやすいです。(^^; レゾナンスの原理 フィルターとほとんど同じです。違うのは、特定の倍音を共鳴を利用して大きく することができます。フィルターと組み合わせるだけで結構音が作れます ^^; 音-----基音:****************************** +----:*************** | :********* 倍音 -+ :******************* ←レゾナンスの効果で大きくなっている | :*** +----:* 倍音が音の明暗を決める レゾナンスは、とちらかというと「音のクセ」を強調しやすい傾向があります 少しクセのある音を作るときには重宝します。逆にクセをけしたいときも レゾナンスを小さくすると簡単にできます。(^^; 設定のやり方は以下のとおりです。 Reso. NRPN([Reso.]レゾナンス設定) (Control Change 99番) [NRPN] MSB 1 (Control Change 98番) [NRPN] LSB 33 (Control Change 6番) Data_Entry ## (64が標準値) # = 14 〜 64 〜 114 (各機種共通) これで基本的な設定は出せます。 あとは、次回の説明予定の「TVA」で細かく調整します。 BY ノウハウ出血大放出