■雑誌投稿作品「ゴーマの少年」(五星戦隊ダイレンジャーより)■
H364×W257 アクリル画


6000年に渡り敵対する2つの種族、ゴーマ(陰)とダイ(陽)。
その間に生まれた双子の兄弟。
両者は宿命を背負い、正義と悪にわかれて戦うことになる。
番組の中盤からの新展開で登場するダイレンジャー6番目の戦士は、なんと10才の子供が転身する。
対抗するゴーマ側、悪玉が今回のモチーフ。
双子の兄、ボタン小僧・阿古丸(子役・柴田翔平)である。
ダイレンジャー側は、中国の伝統獣をモチーフとしてデザインされているのに対し、
敵側ゴーマのデザインのキーワードは企画書にあるように「シュール」である。
一口にシュールと言っても映像化する上で、美術スタッフも頭を痛めたのではないか?
そのヒントとして、シュールリアリズム画家「ルネ・マグリッド」からのパクリが多用されている。
ある怪人のデザインにも、マグリッドの鳥カゴ人間が、まんまぬいぐるみ化せれていたり、
この絵の画面右上にある、彼がよく描く玉が無意味に空中に浮かんでいたりする映像
描写があったりと、シリーズ通してストーリーの上でもこれ程謎めいた作品は今まで
無く、始めて見る世界観を生んでいた。

とにかく「ダイレンジャー」は数ある戦隊シリーズの中でも久々にはまった作品で、
終盤にかけて、僕も何かやらなくては、という気持ちに駆り立てられ、投稿コーナー
のある、オタク雑誌「月刊バンダイB−CLUB 98号」に初投稿することとなる。
素人のマニア達が描く「セーラームーン」等にかこまれて、異色を放つこの作品は月
間MVPをこのコーナーで獲得する。
それはどうでも良い事なのだが、この本を編集していた会社から、時々仕事をもらっ
たりしている現状を考えてみると、この作品のもつ影響力はかなり強かったようである。

今、新ためて、ニュートラルな立場の出版側の意見を良み返すと「情熱」という言葉
に、忘れかけていた大切なものを思い出させられる気になる。
僕らが筆で塗りつけているのは、なにも絵の具だけではなく、その「情熱」というも
のが一番大切な部分なんだと。そう勇気づけられます。


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