DICE / SUB LOVE (VSCD-228)
「皆さん、愛って何ですか?」
 ちょっとバクゼンとしすぎたかな。じゃ、これはどうだ。なぜ愛が欲しいのですか?
 気持ちがいいから?それは『性』のことではないですか?麻薬、お金・・・もっと気持ちのいい物があるじゃないですか。
 悲しみや喜びを分かち合えるから?分かち合ったところで何か劇的な変化が起こるのですか?何も起こりはしない。
 『愛すること』が人間にとって普遍的なものだから?『愛』は12世紀の発明品なんですよ。
 『愛』があればすべてに打ち勝つことができるから?そう思っていて相手に裏切られたことありませんか?
皆さん本当に愛が欲しいのですか?(僕は本当に欲しい)

 本作は、それでも必要らしい『愛』とは何かについて考えたものです。そのため、今回は『愛を代用するもの』を歌いました。そうすることで、『愛』という理念の本質が逆照射されると思ったからです。
 愛の本質が分かって何の得があるかというと、まず、そこらの歌手たちが歌う愛が嘘っぱちの絵空事だということが分かる。(お得でしょ)そして、世界中の不幸を解消するには(非常に長い道のりだが)まず、自分が『愛して』いなければならないということが分かるのでした。(僕は分かった)
 本作は、どこか深くて暗い世界への、そしてその出口にある光り輝く世界への道標です。皆さんは、ついてきますか?どうなんでしょ。

(フランク フゥ談)



copyright (c) 1997-1999 VIVID SOUND CORPORATION & Haruo Saitoh all rights reserved.
qta@mwd.biglobe.ne.jp