センチュリーハイアット東京 
●新宿区西新宿2-7-2  ● 03-3349-0111


2006年7月  リージェンシークラブ・ダブル

 夕刻からMS大学の講師仲間との会食会があり、久しぶりに泊まる。妻も都内での会合があり、部屋で待ち合わせ。予定の時刻を過ぎて22:00をまわって帰館しても、妻は未着。予定を変更したのか、事故にあったのかを確認するために家に電話しても長男は出ない。留守録機能を利用して次男に用件を伝える。ケータイに電話しても応答なし。妻のケータイは不携帯も同然だ。
 誰とも連絡できないまま、23:00を過ぎてやっと、ヘイゼンと現れた。仲間と最後まで付き合ったら、この時刻になったという。

■日程が決まって、10日ほど前にアクセスしたが、お値打ちプランはすべて満室。そこで「日本最大級の広さ」を誇るリージェンシークラブ・ラウンジを利用できるプランで、予約を入れた。
 そのあとで、知り合いのアシスタント・マネージャーに、ステイする旨を伝えておいた。

■クラブフロアにステイの場合、同フロアでもチェックインが可能と記されていた。カウンターの位置を確認せずに、これまでのラウンジがあった6階だろうとエレベーターで昇ってみたがない。以前に置かれていたデスクは片付けられ、ラウンジはゴールドクラブ会員専用となっていた。ロビーフロアまで降りて、レセプション・カウンターで手続を済ませた。
 このホテルはベルマンが少ない。15:00過ぎなのにスタンバイしている者はいない。案内を辞退して、ひとりで向かう。ついさっき、彷徨いた6階へ。予約したグレードだと正面玄関側だが、都庁に面した部屋だ。アップ・グレードしてくれたのだ。

■ドアを開けると、パネルが目につく。これが部屋の奥への見通しを遮ってくれる、効果的な仕掛けになっている。
 ベッドの足下にはテレビが置かれ、台には引出や金庫、冷蔵庫が組み込まれている。その窓側には、ソファとチェアが置かれており、テレビ台がベッドスペースとの仕切になっている。この部屋はデラックス・タイプなのだろうか。
 ルームサービス係がフルーツを届けてくれた。マネージャーからのメッセージが添えてある。係はこれをテレビの前に置いていった。こんな風にも使える。
 ライティング・デスクは小さく、申し訳程度の卓上かがみが置かれている。その右側に独立したテーブルがあり、茶器が用意されている。

    



■水回りはオーソドックスな設備だ。アメニティも石鹸・シャンプーがボトルでないのがよい。化粧水などの女性用セットはリクエストすれば届けてくれる。





■朝。「広い」ラウンジに朝食を摂りに行く。その間に部屋の掃除を要望したが、掃除は10:00以降と言われ、一番のサービスを求める。
 ラウンジは9階にあり、エレベーターを降りると常駐スタッフの視野にはいるようになっている。出迎えの言葉を受けて、左に折れる。カードキーを差し込んでガラスドアを開ける。閉まるときに「バタン」と大きな音を立てる。何とか改良してほしいものだ。

 前夜、09:00ころは非常に混み合うと言われたが、それほどでもなく席にありつく。コンチネンタル・ブレックファストとなっているが、卵料理やサラダもある。それをセルフサービスでいただく。「広さ」をうたう割には料理台が窮屈だ。トレーが用意されていないのは高級感を出したいためかも知れないが、不便でもある。何度も立つのは面倒でもあり、食はあまりすすまない。長居をする客も少ない。
 中央公園をねぐらにするのか、カラスがやって来る。防御策を施してない窓辺に止まって、室内をジッとみている。ボーイがやってきてさりげなく追っ払ったが、やはり不気味だ。「割とがつけば、カラスも白い」という珍獣がいるが、絶対に同意できない。とにかく黒い。

 マネージャーがやって来て、今回のステイではじめて、あいさつを交わす。予定を聞かれたので、妻が「松戸でのコンサートに行く」と伝える。しばらくしたら、乗り換え時刻などを調べて届けてくれた。インターネットのおかげで、こんなサービスが容易に出来るようになった。『時刻表』を「操る」ことが特技でも何でもなくなってしまったのはさみしい限りだ。

■食事を終えたが、部屋の掃除はまだだろう。館内外を散策する。途中でマネージャーと出会い、改装なったトレーニングジムと新設のエステサロンを案内してもらう。ジムのスペースは以前と同じ。機器は替わっていたが「改装」という感じはもてなかった。プールは見学できずに残念。エステは次回のステイでの利用を強くすすめられた。
 それでも時間があるので、再びラウンジへ。朝食の片付けが終わり、喫茶のメニューが並んでいた。新聞を読んで時間をつぶす。
 部屋へ戻ると「簡単な清掃」ではなく、ベッドシーツも交換され、「本格的な」清掃をしてくれていた。

■ベルマンの如く荷物を持ち、妻を送りだす。ロビーからはマネージャーが引き継いでくれた。彼は正午で勤務終了だという。別れのあいさつをして、部屋へ戻る。仕事をして、レイトチェックアウト。フルーツをランチ代わりにいただいた。
 チェックアウトはスムーズに済み、領収書は畳んで封筒に入れてくれた。(2006.08.29記)

2004年1月  セミダブル

 定年退官する大学教員の最終講義のあとの「囲む会」が、このホテルの隣の住友三角ビル内の料亭であった(誰の発案かはわからないが、たいそうな価格であった)。
 会が終わるのは22:00ころだろうし、翌朝は10:00からSA大学での講義がある。だから、2日前に、ネットから「ラスト・ミニッツ(セミダブル)」プランを予約した。

■チェックインは大事をとって23:00と申告しておいたが、最終講義が予定より30分近く早く終わった。そのため、18:30過ぎに到着。チェックイン手続きはスムーズに終わった。

■客室
 中央公園側の最北端の部屋。
 細長い構造で、ドアを入ると右にクローゼットがある。ハンガーはたっぷりある。上段棚には予備の毛布が。バスローブはなし。
 その先にバスルーム。タオルは三本、2セットが用意されている。アメニティグッズ。歯ブラシは2本あったが、シャンプーは1セットだった。
 バスタブの縁には、鼻毛?が付いていた。わたしのものではないと思う。

 バスルームとの境の壁の方に枕をおいてベッドが置かれている。ベッドには右側からしかはいれない。左側は壁にぴったりと付いている。上掛けは羽毛布団。
 独立デスクが窓際におかれている。コンセントも付いている。パソコンを開いて、資料を広げることもできる広さだ。

 眼下には、青いビニルシートがかいま見える。

 身だしなみを整えて、ロビーに降りる。

■ロビーにて
 Assi.Mは不在だったが、ロビー・アテンダントに尋ねると「出社している」とのことだったので、呼んでもらった。
 年始に静岡に滞在し、ドアマンの対応が相応しくなかったいこと(03年夏のブルーレターに記したことと、今冬の体験)を話した。
 すると、「早速電話してみましょう」と、改善に意欲をみせた。

 「囲む会」を終え、22:30に帰館する。レジスター・カードをちらつかせたので、最初のベルマン以外は「お帰りなさい」と迎えてくれた。

 マネージャーが在籍していたので、声をかける。
 静岡の宿泊支配人と話した内容を聞かせてくれた。ルーティンワークをこなす際に「心を込める」ことが大切なのに、それができていないのだろうと分析してくれた。
 わたしからは、何のために知識を学ぶのか?を理解させることが、ホテルマンの場合の「心」に当たると思うと返した。
 友人が、「大きな声であいさつできないホテルマンが多い」と指摘していたので、そのことを話題にすると、「それは家庭でのしつけでしょう」との考えを披瀝した。
 気がつくと23:00をまわっていたので、引き上げることとした。

■再び客室
 廊下を歩いていて、自室より3つほど手前の部屋からは中の声が筒抜けであった。まるでドアがないかのようだった。「ホテルマンでも赤面する声」というものをはじめて聞いた。

 入浴したが、シャワーの水圧が低い。
 レポートを添削して、02:00過ぎに就寝。モーニングコールの設定方は、タリフの綴りの中にあった。

■キャッシャー
 明細をプリントアウトしている間に、「お支払いは現金でしょうか?」と聞かれ、カードだと答えるとカードの手交を求められた。明細を確認する間、カードを使う操作をしなかったが、これは、リッツ・カールトン大阪のやり方と同じ。
このホテルでははじめての体験だが、タッフによってやり方に違いがあるのかも知れない。

 マネージャーにあいさつし、08:00、始発のシャトルバスでホテルをあとにした。
 ブルーレターは、年末ステイ時のものを提出してきた。(04.01.18記)


2003年12月  ビュールーム(ツイン)?

 MS大学の仲間で忘年会をしている。今年度は、場所は新宿がベターであることがわかった。クレジットカードの付帯サービスで店を探すが、市中の実見していない店には不安が残る。そうなると安心できるのは、ホテルのレストランだ。
 新宿のホテルといえば、ヒルトン、京王プラザに宿泊し、レストラン利用もあるけれど、アシスタント・マネージャー(以下AMと略記)に知り合いのいるセンチュリー・ハイアットだ。レストランのパンフレットをFAXで取り寄せてみると、忘年会シーズンであるだけに手頃な5000〜6000円のプランが紹介されている。 酒肴「おんぼらあと」を予約した。

■翌日にMS大学での講義がある。早朝06:30には家を出なければならないので、どうせなら宿泊してしまおう。わたしは学期や年度の終わりに、一人でホテルに泊まって一人で慰労会をしてきた。だから今回は、その「慰労会」もかねることにする。
 ただ、翌朝は08:40の京王線に乗車する。チェックアウトは08:00なので、部屋はリーズナブルな価格帯のセミダブル(シングルユース)をインターネットで予約した。
 そしてAMには、「レストランを利用し宿泊もする、出勤しておいでならお会いしたい」と記した葉書を出しておいた。

■午後の早いうちにチェックインするつもりだったが、翌日の講義の準備に手間取り、夕方になってしまった。
 小田急ハルク前(新宿駅西口−B17出入り口を出てすぐの35番ポール)から、シャトルバスを利用する。降車が済むと運転手は降りてきて、トランクへの荷物積み込みに備える。乗客一人ひとりにあいさつして出迎える。簡潔なアナウンスとともに、到着。

 ドアマンの出迎えを受けてフロントへ進む。ベルマンに荷物を渡したところで、AMを見つける。デスクから出て、出迎えの姿勢をとっている。16:00を過ぎて宿泊客が次々と到着する時間帯だからだろう。視線があったので会釈をすると気が付いてくれた。静岡以来、2年ぶりの再会である。ベルマンから荷物を引き取り、カウンターへ案内してくれる。
 手続きを終えて、立ち話。そのためにベルマンの案内は辞退した。ホテルセンチュリー静岡の「わたしからみた変化」を述べて、意見を交わす。
 別れ際に、客室をアップグレードしたことを告げられる。「中央公園側の富士がよく見える部屋で、静岡のスタンダードダブルよりも若干広い部屋だ」と説明される。基準は静岡だ。

 18階で降り、表示にしたがって、やや狭いが国内では標準的な廊下を進む。アジア系外国人ファミリーの横を通り抜けるも、あいさつはなし。このホテルではアジア系が目立つ。価格帯が手頃なのだと思う。

客 室
 キーを差し込んでひねり、ドアを開ける。
 ターンダウン・サービスはないはずなのに、窓のカーテンが閉ざされている。富士を目当てにカーテンを開ける。日没の陽光を受けてシルエットとなってきれいに浮かび上がっている。真っ暗になるまで、いつまでもみえていた。
 窓外の美しい光景から視線を下に落とすと、中央公園には青いビニルシートが目立つ。ホームレスの住居、。複雑な気分だ。

 目を室内に転じる。窓際のテーブルに目をやると、果物が置いてある。カードによりAMからの差し入れであることを知る。たとえばハネムーンなどと利用目的を告げておくと、ホテル側が生花や飲み物などをサービスしてくれることがあるとは聞き知っていたが、わたしが受けるのははじめてだ。たいした利用実績もない客には、うれしい心遣いだ。
 部屋はツインで、静岡のスタンダードダブルよりもはるかに広い。2ないし3ランクくらいアップされたようだ。

客室係
 部屋を見渡すとやはり暗い。翌日の講義のプリント作りがあるので、電気スタンドを所望する。
 5分以上経って、初老の客室係が現れる。入室してセットしてくれた。パソコン利用も予測したのであろう。二股ソケットを用意してくれた。それは行き届いた配慮なのだが、入室時にドアは閉めてしまいストッパーを使わなかった。退室時には、入り口で振り返って、あらためてあいさつすることなく出て行こうとした。背後から「お世話さま」と声をかけると、締まりかけたドアの向こうから「失礼しました」との声が聞こえてきた。

ロビー
 仲間との待ち合わせ時刻となり、ロビーに降りる。
 壁により掛かって携帯で通話する仲間をすぐに発見する。相手は「服装ですぐわかった。派手だから」と言う。次のシャトルバスの到着まで待機。玄関を入って正面のソファに陣取る。

 18:00をまわり、入館者が後を絶たない。しかも若い客が圧倒的に多い。さすが新宿のホテルだ。ホテル側もロビー・アテンダントを大勢配置し、案内の態勢を整えている。だがベルマンの数は増えていない。宿泊客はほとんどベルの案内なしで客室へ向かう。

 件のAMは客のリクエストに応え、スナップの撮影に協力している。クリスマス・ツリーを背景におさめるために腐心していた。気さくな人柄が感じ取れる。
 仲間もそろったことだし、手の空いたころを見計らってAMに、アップ・グレードと差し入れへの礼を述べる。勤務は20:00にあがり、明朝は09:00からだそうで、もうこのステイでは会うことはない。そして、レストランへ移動する。

■思いのほか話が進んで、散会したのが22:00過ぎ。
 講義準備は早起きして続きをすることにして寝支度を整える。室内の目覚まし時計だけでは不安なので、モーニングコールを頼もうと思う。しかし目立つところに案内が見つからなかったので、交換手に直接依頼する。
 室温も気になって上手く寝付けず、ウトウトして寝返りをくり返す。04:00発鈴の目覚まし時計には気がつかなかったが、止めてあった。
 06:00にベルが鳴り、受話器を取る。肉声かと思いきやテープだった?!

新 聞
 すぐにシャワーを浴びる。その前にドアノブをチェックしたが、朝刊はかかっていなかった。07:00近くなったころ、ドアの方で音がする。行ってみると、下のすき間からむき出しのまま差し入れられていた。

チェックアウト
 窓外は曇っていて、寒そう。富士もみえない。室内は18℃に設定していても、暖かい。セーターだけでも汗をかきそう。増量した荷物とコートを抱え、部屋を出る。
 18階から乗り込んだエレベーターには先客がいた。
 “Good morning !” “Good morning !”
 6階からは日本人ががさつに乗り込んできた。
 「………………」 「………………」
 リージェンシー・クラブの客のはずだ。

 キャッシャーはまだ混雑しておらず、すぐに順番がやってくる。担当は研修生のS藤さん。
 客室冷蔵庫利用の伝票を出す。ソフトドリンクが300円だったので利用したからだ。400円だったら使いたくない。
 まず請求明細を確認させ、しかる後にカードを受け取る。領収書類は畳んで封筒に入れて、手渡してくれる。一流ホテルの証明だ。


酒肴 omboratoおんぼらあと

 新宿のシティホテルとなると、格安プランでも税・サ「別々で6千円から」あたりが相場で、飲み物を加えると1万円近くなる。しかしFAXには忘新年会用として「料理十二品、飲み放題、税・サ込六千円」のプランが載っていた。 参加者で稟議をした結果、それを第一候補として、席を予約した。禁煙テーブル席は入り口近くになると断りが付いたが、紫煙に悩まされないことが最優先だ。

 18:30に入店する。ホントに入り口だった。玄関から客席への通路にあるというのが正確だ。だが紫煙の心配はない。横を通る客もそれほど気にならなかった。

十二品の料理はどれも美味しく、量も十分だった。
 食べるばかりなので、1時間を過ぎるとご飯と、デザートを残すばかりとなった。
 飲み物はアルコールについては銘柄が限定されていたが、ビール・清酒・焼酎・ワイン・ウイスキーと網羅されていた。5名のうち飲めるのは一人だけ。それでもビールとワインと清酒だけ。わたしはワインと焼酎。アルコールを一滴も口にしない者もいた。
 だからこのプランは、われわれにはもったいないというか、相応しくないとも言えるわけで、わたしが楽をしたいための無理なセッティングとも言えた。
 しかしそれでも、料理には満足できたし、話も弾んだし、それらに免じて許してもらいたい。

ビールは陶器で供された。尋ねると有田焼だという。クリスマスに二十歳を迎える息子たちのためにそれを二つ、分けてもらった。そして「どうせなら家族みんなが同じものの方がよいでしょう」と仲間に勧められ、結局四つ購入した。
 頑固で偏屈な息子たちはどんな顔をするだろう。(2003.12.25記)


2002年07月  リージェンシークラブ・ダブル  

 夜の新宿で前期打ち上げ会があった。翌日は仕事がないため、クラブフロアを体験してみた。
■午後の早い時刻にチェックイン。ハルク前からシャトルバスで。相変わらずアジア人が多い。 
 手続はスムーズに終わったが、ベルがいない。リムジンが到着してそちらに係っているからだという。そこでフロントクラークが客室へ案内してくれる。アウト時も同様。食事のために荷物を預けようようとしたが、ベルデスクは出払って無人。レストランに持ち込むはめに。

■クラブフロアは6・7階。6階に専用ラウンジ。スタッフデスクは無人。「ご用の方はフロントへ」の案内が。 
 20人も入れば一杯になるラウンジは、無人でも秩序をもって使われている。日中は、クッキーにコーヒー・紅茶、ソフトドリンクを提供。朝はコンチネンタルBF。飲み物とパンだけという感じ。片付けのためのスタッフが付く。夜はカクテルタイムとなるらしいが、未体験。リッツ・カールトン大阪のラウンジとは比べるべくもない。

■スカイプールは20bで、3コース。監視員はいる。ジムもあるが、指導員はいないらしい。パウダールームなど最低限の施設は揃っているが、中途半端という感じ。
 7月の土曜日なのに、プールは一時的に独占だった。

■静岡で親しく接していただいた宿泊支配人がアシスタント・マネーじゃーとして本店に戻っているのでお会いしたかったが、わたしの滞在時は休暇をとっていた。残念。(02.08.28記) 


2000年7月  ハイアットゲストルーム
            
■帰宅時刻、雨脚が強い。予報は明日も悪天候だと告げている。豪雨の列車への影響が気になる。四ッ谷駅で入場する前、内房線の状況をたずねると、「今は平常だ」という。「あすは9:00に戻って来なければならないんだ」と話すと、五井から通勤しているというその社員は、「明朝は危ない」との個人的意見を開陳してくれた。 
■四ッ谷での仕事だから「神谷町」は不便。だから新宿にしよう。静岡での仕事で利用するホテルの姉妹ホテルであるセンチュリーに絞って、公衆電話から電話をかける。まずは、これまた姉妹の「サザンタワー」にかける。割引プランは完売で、定価の部屋しかないという。ペンディングして、本店にかける。サザンより安価な部屋があったので、それに決める。               
■小田急ハルク前からのシャトルバスは、満席。「立っての乗車でも構わないか」と聞くと、運転士はうなずいてくださった。発車までの数分間、たった一人の立ち客は、居心地のわるさを十二分に味わった。日本人と思った乗客は、みな異国語を話していた。   
 ロビーに入り、開業当時評判だったシャンデリアを眺める余裕もなくフロントへ急ぎ、チェックイン。コンピュータで探してもらったら、もっと安価な部屋があった。20:00前なのに、ベルボーイの姿はない。「客室への案内はないのか」とたずねたせいか、バッグだけは、あとから届けてくれた。案内はなし!         
■夕食をとりにレストランへ。パンフレットには、コーヒーハウスは「2階」と表示されているので、エレベーターを2階で降りる。「あれ? ロビー階じゃん。エスカレーターでひとつ上がっても、めざす店は見つからず。また降りて、ロビー階が2階であることを知る。その奥まったところに店を発見。「『2階』と『ロビー階』とを併記してくれるとはじめての客には親切だ」とブルーレターに記してきたことは、もとよりいうまでもない。         
■客室の工夫には感心した。浴室の壁をパネルのように少しだけ出っ張らせることによって、入り口からベッド方向が見渡せないようにしてある。                        
■翌朝も激しい雨。しかしシャトルバスのおかげで、ぬれずに新宿駅へ。運転手は乗降の際、頻繁に声をかける。昨夜の運転手とはずいぶん違う。返信によれば、運転手の間合い運用にかり出される者に苦情が集中するという。みな小田急バス所属だそうだが、シャトルバスの運転手は、それなりに訓練されているようだ。 



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