京都ホテルオークラ

〒604-8558 京都市中京区河原町御池  TEL.(075)211-5111

2004年3月 ●Single 69点

 Y先生を偲ぶ会が開かれるとの案内があり、参加することにした。
行楽シーズンでもあり、せっかくの機会だから一泊することにした。
 久しぶりのブライトン、ウェスティン入りした都、日航がとれてしまったプリンセス、駅直結のグランビア、いっそ大阪にしようか、そこまでするなら神戸でもと思案したが、交通の便と料金を優先させた。

■12:23、117Aから下車したが、その後を書く前に、それまでの行程について。
 13:00までにどうしてもチェックインを済ませるためには、東京を10:00に出発する必要がある。金券ショップで新幹線回数券を求めるとなると、千葉は08:40ころの通過となる。
この時間帯には「成田エクスプレス」がある。なんと未乗なのだ。いつか空港から池袋まででも乗り通してみたいと考えていたのだが、機会がなかった。せっかくの機会だから、乗ってみよう。千葉駅有人改札口で、下車前途無効の乗車券を提示し、「NEX指定券を購入するために『みどりの窓口』に行きたい」と言うと、すんなりと通してくれた。ダメだと言われたら、断念したのだが…。千葉駅には最近、指定券の自動券売機がお目見えした。それでJRカードを使って購入。

 券面は「成田エクスプレス4号 千葉→東京 4号車10番A席 禁煙 ¥1,240」。
 跨線橋よりも西千葉寄りの停車位置から車内へ。集団離反型の座席配置の進行方向向きの座席から発売されており、人がかたまっている。10Bにも先客がいる。逆向き席はガラガラなのだから、そちらに移動し、5Aに陣取る。よく見ると、席番の付け方が違う。通路を挟んで片方は奇数番のA〜D、他方は偶数番のA〜D。奇数側は7番の、偶数側は8番のA〜Dがそれぞれ向かい合い、BOX席となる。
 いつもは快速列車のために待避通過待ちをする市川を通過、東京に到着。09:27。

 地下通路で八重洲側に抜け、金券ショップへ。東京・京都間の普通車指定席で12,700円。エクスプレス予約より30円高価。駅へとって返し、機械で指定をとる。窓側満席なので通路側を指定したところ、出てきたのは2C。念のため窓口へ行き、車両後部の席に変えてほしいと希望を伝える。照会操作では残席があったが、発券操作をしているうちに満席に。 「申し訳ありません、禁煙の通路側うまってしまいました。」
 「混んでいるということですね。」
 「ええ、自由席の方が空いているかも知れません。」
 窓口嬢の勧めに従い自由席へ。2号車は発車8分前でもガラガラ。17ABを占める。
 車内改札。回数券だけを提示する。券面に「シテイケンコウフズミ」と印字されているのだが、「指定席券はどうした」とは聞かれなかった。
 新横浜を発車して、3分の2ほどの乗車率。名古屋でゴッソリ下車。

 さて、話を戻して京都到着。無効印をもらって乗車券類を手元に残す。
 市営地下鉄烏丸線で三つ目の「烏丸御池」へ、東西線に乗り換えて一つ目の「京都市役所前」。改札を出てほんの少し歩くと、ホテルの地下入り口がある。近くの短大の卒業謝恩会があるらしく、振り袖の女子学生に囲まれて進む。B2はテナントの飲食店、B1は和洋のブティック、そして1階がロビー。
 南西から北西のフロントデスクまでロビーを歩く。重厚な雰囲気を醸し出すはずが、振り袖姿とはしゃぎ声で、今日は華やか。
 フロントデスクの前にロビーアテンダントが立っていた。デイパックを足下に置き、手続を終えたらベルマンがやってきてバッグを持ってくれた。ゲスト・リレーション・デスクとベル・デスクの間をとおり、北に3基が並ぶエレベーターへ。
 ルームNoが19××だったので「最上階の部屋か! しかしそんなに高い階があったかな」と考えるうちに、9階で下車?を促される。

■フロア中央部は吹き抜けになっている。だが東西の距離は短い。二人が並んで歩ける通路を進んで、アサインされた部屋に到着。ドアを開けて若いベルマンが先にはいる。12:50。

 シングルの客室は22u。ツインの場合「7・8階がスタンダードルームで、9〜15階がスーペリアルーム」と記載されている。それに当てはめると、スタンダードシングルで予約したのに9階をアサインされたということはアップグレードしてくれたと考えてよいのだろうか。だが、建物の南寄りにはプライベート・エレベーターがあり、その周囲のスペースを広げるために客室の奥行きも狭くなる。その客室をシングルにしているらしい。シングルとおぼしき区画は東側にもある。こちらがスーペリアだろう。
 わたしの客室の窓からは市役所庁舎の屋上が見える。低い階だと市庁舎と窓の高さが並び、カーテンを閉めておかなければならなくなるだろう。その点、東側低層階も条件は同じだ。

 そもそも京都ホテルがいまの建物を新設するとき、「高層ビルは街の景観を乱す」と猛烈な反対運動が起きた。京都仏教会は門前に「京都ホテルとその系列ホテルに宿泊する方は、当寺院の拝観を断ります」との札を立てた。その影響で、中途半端な建物、客室配置になってしまったのだろうか。「新創業10周年」と銘打った企画が実施されているので、あの騒ぎは1992〜93年のことだったのだろうか。もっと昔だったような気がするが、スタッフに確認する機会がなかった。
 当時、「京都タワーを建てた時点で、古都の景観は崩れ去っている。京都ホテルは目くじらを立てるほどのことではない」という意見もあった。そして今回初めて、京都駅を正面から眺めてみた。40年ほど前の少年雑誌に「未来都市」として描かれていたような建物だ。そんなガラス張りの奇態な建物をよりによって京都の玄関にするとは…。都市景観などの環境問題への関心が高まっているのに、反対運動は高まらなかったと記憶している。

 ベルマンに「スルッと関西」カードでは、市バスに乗れたっけ?」と尋ねたが、「自信がないので確認して電話をする」と言って、下がっていった。部屋の設備や非常口の案内はなかったが、見当は付く。
 電話はすぐにかかってきて、使えるとのこと。

■壁際のデスク(と部屋のドア)には、オークラ東京で改装前に使われていたデザインであった。
 デスクは最低限の広さはあるが、下部は冷蔵庫だけでいっぱい。缶ビール550円、ソフトドリンク400円。コンセントは1個で、専用のモジュラージャックはない。金庫はナイト・テーブルにある。カーテンの開閉は手動。衣類の引き出しは、クローゼット内にあった。ランドリーの伝票や袋もこの中に。バスローブもある。ハンガーも各種4本。折り戸を閉めると照明も消える。部屋を整理すると、窓際に荷物台、TV、茶器、デスクスペース。もっともドア寄りにクローゼットとなる。
 ベッドはセミダブルで、北向き。カバーはすでにはずされている。薄い羽毛布団を糊のきいた白いカバーが包んでいた。
 ナイトテーブルで室内のすべての照明をコントロールすることは出来ない。
 壁紙はベージュ。テーブルとチェアー一脚も置かれ、くつろげる。
 
■バスルーム。なんと ダ ン サ がある! 5pくらいだが!! 
 扉は外に開き、内部はゆったりしているが、ベイジンの周りは狭い。タオルは大中小と三枚。アメニティーグッズには男性化粧品も。洗濯ひもはない。バスタブはゆったりしているが、ホーローに傷が目立ち、ひび割れ箇所にはサビも浮いていた。

 その時電話が鳴った。ベルマンからかなと受話器をあげたら、フロントからだった。
 スタンダードルームは喫煙室なので、希望者には禁煙対応をすると聞いていた。それなのに窓際テーブルには灰皿が置かれていた。だが臭いは気にならなかったので、クレームはつけなかったのだが、そのことを詫びてきたのだ。
 いまは気にならないが、すぐに出かけるのでその間に措置をしておいてほしいと依頼した。

■偲ぶ会の後、仲間と出かけ、22:00前に八坂神社付近で散会した。
 夜だし、方向を失っていたのでタクシーに乗った。うわさのMKを探したが、車列の先頭にはいなかった。走り出してほどなく、南座が現れた。歩ける距離だった。ワンメーターで590円。運転士に「どこのホテルがおすすめか」と聞いてみた。「お客さんの京都とブライトンはイイです。ドアマンやベルマンの対応に心がこもっている。都ホテルはウェスティンになって、どこか機械的になってしまった。客の評判もよくない」と返ってきた。

■京都ホテルの正面玄関は東側にある。
 ドアマンは運転士にも「ご苦労様」と声をかけた。ドアを入るとベルガールが「お帰りなさい」と駆け寄り、ルームNoを尋ねてきた。応えると、ルームキーを持ってきてくれた。これははじめての体験。手ぶらで赤い顔をしていれば、帰館者とわかるのだろうが、「いらっしゃいませ。失礼しました…」よりは気分が良い。

■吹き抜け横の通路を通って部屋へ。
 テーブル上の灰皿はなくなっていたが、バスルームに乱雑にかけておいたハンドタオルはそのままだった。
 サッカー五輪予選の結果を気にしつつ、タリフ類に目を通す。
 06:00〜10:00、ヘルスクラブが2000円で利用できる。水着付きだ。早起きして、泳いでからバイキングで、それから東山の山麓を歩こうと予定を立てる。

■07:00前に、クラシックな目覚まし時計が鳴った。鳴りはしたが、もう少しと思い、ベルを止めてウトウト。気がついたときは09:30だった。泳ぎと朝食はあきらめる。カーテンを開け、市庁舎越しに遠くを見る。テーブル上には山の案内図が置かれているが、強風が砂を巻き上げているのか、山は霞んで見えなかった。散策も中止して、シッカリ昼食をとって退館することにした。

 バイキング形式のレストランはどこも、13:30以降価格が引き下げられる。それまでは待てない。13:030には京都駅にいたい。だから別の店を探す。B2にあるそば屋の、旬の食材を豊富に使った定食にしよう。
 開店10分前に行ったが、開いたのは2分前。時刻はきっちり守るようだ。禁煙席に座る。ホテル内の店にはほぼ必ず設置されているから、安心して入れる。地元の予約客もあり、繁盛している。程なく満席となる。
 そういう店でも、言葉遣いはおかしい。器の縁に平気で指をかける。そば湯の器の取っ手を向こう側に向けたまま置いて行く。

■チェックアウト。
 明細を確認させてから、カードを受け取る。領収書は畳んで封筒に入れて手渡してくれる。バスルームにわずかな段差はあるが、わたし基準の一流ホテルとしておこう。ブルーレターに、「友人・知人に勧めるか」という項目があったので、勧めるとしてきた。

■JALのマイレージを扱っていると聞いたので、マイル加算を申請したところ、割引料金なので対象外だと断られてしまった。プラン利用だと、プラン料金なので対象外とされるのだろうか。いま時ラックレートで泊まる客などいないから、加算される客などほとんどいないのではないかと思われる。でも、エアラインを通じて予約した場合は違うかな。
 わたしの場合、とにかくマイルはたまらない。(2004.03.19記)

2004年3月 ●Single 69点

 Y先生を偲ぶ会が開かれるとの案内があり、参加することにした。
 行楽シーズンでもあり、せっかくの機会だから一泊することに。久しぶりのブライトン、ウェスティン入りした都、日航がとれてしまったプリンセス、駅直結のグランビア、いっそ大阪にしようか、そこまでするなら神戸でもと思案したが、交通の便と料金を優先させた。

■12:23、117Aから下車したが、その後を書く前に、それまでの行程について。
 13:00までにどうしてもチェックインを済ませたい。そのためには、東京を10:00に出発する必要がある。金券ショップで新幹線回数券を求めるとなると、千葉は08:40ころの通過が必要となる。
 この時間帯には「成田エクスプレス」がある。なんと未乗なのだ。いつか空港から池袋まででも乗り通してみたいと考えていたのだが、機会がなかった。せっかくの機会だから、乗ってみよう。千葉駅有人改札口で、下車前途無効の乗車券を提示し、「NEX指定券を購入するために『みどりの窓口』に行きたい」と言うと、すんなりと通してくれた。ダメだと言われたら、断念したのだが…。千葉駅には最近、指定券の自動券売機がお目見えした。それでJRカードを使って購入。

 券面は「成田エクスプレス4号 千葉→東京 4号車10番A席 禁煙 ¥1,240」。
 跨線橋よりも西千葉寄りの停車位置から車内へ。集団離反型の座席配置の進行方向向きの座席から発売されており、人がかたまっている。10Bにも先客がいる。逆向き席はガラガラなのだから、そちらに移動し、5Aに陣取る。よく見ると、席番の付け方が違う。通路を挟んで片方は奇数番のA〜D、他方は偶数番のA〜D。奇数側は7番の、偶数側は8番のA〜Dがそれぞれ向かい合い、BOX席となる。
 いつもは快速列車で待避通過待ちをする市川を通過、東京に到着。09:27。

 地下通路で八重洲側に抜け、金券ショップへ。東京・京都間の普通車指定席で12,700円。エクスプレス予約より30円高価だが、定価より820円安価だ。駅へとって返し、機械で指定をとる。窓側満席なので通路側を指定したところ、出てきたのは2C。念のため窓口へ行き、車両後部の席に変えてほしいと希望を伝える。照会操作では残席があったが、発券操作をしているうちに満席に。 「申し訳ありません、禁煙の通路側うまってしまいました。」
 「混んでいるということですね。」
 「ええ、自由席の方が空いているかも知れません。」
 窓口嬢の勧めに従い自由席へ。2号車は発車8分前でもガラガラ。17ABを占める。
 車内改札。回数券だけを提示する。券面に「シテイケンコウフズミ」と印字されているのだが、「指定席券はどうした」とは聞かれなかった。
 新横浜を発車して、3分の2ほどの乗車率。名古屋でゴッソリ下車。

■さて、話を戻して京都到着。無効印をもらって乗車券類を手元に残す。
 市営地下鉄烏丸線で三つ目の「烏丸御池」へ、東西線に乗り換えて一つ目の「京都市役所前」。改札を出てほんの少し歩くと、ホテルの地下入り口がある。近くの短大の卒業謝恩会があるらしく、振り袖の女子学生に囲まれて進む。B2はテナントの飲食店、B1は和洋のブティック、そして1階がロビー。
 南西から北西のフロントデスクまでロビーを歩く。重厚な雰囲気を醸し出すはずが、振り袖姿とはしゃぎ声で、今日は華やか。
 フロントデスクの前にロビーアテンダントが立っており、手でそちらを指し示した。デイパックを足下に置き、手続を終えたらベルマンがやってきてバッグを持ってくれた。ゲスト・リレーション・デスクとベル・デスクの間をとおり、北に3基が並ぶエレベーターへ。
 ルームNoが19××だったので「最上階の部屋か! しかしそんなに高い階があったかな」と考えるうちに、9階で下車?を促される。

■フロア中央部は吹き抜けになっている。だが東西の距離は短い。二人が並んで歩ける通路を進んで、アサインされた部屋に到着。ドアを開けて若いベルマンが先にはいる。12:50。

 シングルの客室は22u。ツインの場合「7・8階がスタンダードルームで、9〜15階がスーペリアルーム」と記載されている。それに当てはめると、スタンダードシングルで予約したのに9階をアサインされたということはアップグレードしてくれたと考えてよいのだろうか。だが、建物の南寄りにはプライベート・エレベーターがあり、その周囲のスペースを広げるために客室の奥行きも狭くなる。その客室をシングルにしているらしい。シングルとおぼしき区画は東側にもある。こちらがスーペリアだろう。
 わたしの客室の窓からは市役所庁舎の屋上が見える。低い階だと市庁舎と窓の高さが並び、カーテンを閉めておかなければならなくなるだろう。その点、東側低層階も条件は同じだ。

 そもそも京都ホテルがいまの建物を新設するとき、「高層ビルは街の景観を乱す」と猛烈な反対運動が起きた。京都仏教会は門前に「京都ホテルとその系列ホテルに宿泊する方は、当寺院の拝観を断ります」との札を立てた。その影響で、中途半端な建物、客室配置になってしまったのだろうか。「新創業10周年」と銘打った企画が実施されているので、あの騒ぎは1992〜93年のことだったのだろうか。もっと昔だったような気がするが、スタッフに確認する機会がなかった。
 当時、「京都タワーを建てた時点で、古都の景観は崩れ去っている。京都ホテルは目くじらを立てるほどのことではない」という意見もあった。そして今回初めて、京都駅を正面から眺めてみた。40年ほど前の少年雑誌に「未来都市」として描かれていたような建物だ。そんなガラス張りの奇態な建物をよりによって京都の玄関にするとは…。都市景観などの環境問題への関心が高まっているのに、反対運動は高まらなかったと記憶している。

 ベルマンに「スルッと関西」カードでは、市バスに乗れたっけ?」と尋ねたが、「自信がないので確認して電話をする」と言って、下がっていった。部屋の設備や非常口の案内はなかったが、見当は付く。
 電話はすぐにかかってきて、使えるとのこと。

■壁際のデスク(と部屋のドア)には、オークラ東京で改装前に使われていたデザインであった。
 デスクは最低限の広さはあるが、下部は冷蔵庫だけでいっぱい。缶ビール550円、ソフトドリンク400円。コンセントは1個で、専用のモジュラージャックはない。金庫はナイト・テーブルにある。カーテンの開閉は手動。衣類の引き出しは、クローゼット内にあった。ランドリーの伝票や袋もこの中に。バスローブもある。ハンガーも各種4本。折り戸を閉めると照明も消える。部屋を整理すると、窓際に荷物台、TV、茶器、デスクスペース。もっともドア寄りにクローゼットとなる。
 ベッドはセミダブルで、北向き。カバーはすでにはずされている。薄い羽毛布団を糊のきいた白いカバーが包んでいた。
 ナイトテーブルで室内のすべての照明をコントロールすることは出来ない。
 壁紙はベージュ。テーブルとチェアー一脚も置かれ、くつろげる。
 
■バスルーム。なんと 段 差 がある! 5pくらいだが!! 
 扉は外に開き、内部はゆったりしているが、ベイジンの周りは狭い。タオルは大中小と三枚。シャンプー・リンスは小瓶、標準的なアメニティーグッズだが、男性化粧品ももある。洗濯ひもはない。バスタブはゆったりしているが、ホーローに傷が目立ち、ひび割れ箇所にはサビも浮いていた。

 その時、電話が鳴った。ベルマンからかなと受話器をあげたら、フロントからだった。
 スタンダードルームは喫煙室なので、希望者には禁煙対応をすると聞いていた。それなのに窓際テーブルには灰皿が置かれていた。だが臭いは気にならなかったので、クレームはつけなかったのだが、そのことを詫びてきたのだ。
 いまは気にならないが、すぐに出かけるのでその間に措置をしておいてほしいと依頼した。

■偲ぶ会の後、仲間と出かけ、22:00前に八坂神社付近で散会した。
 夜だし、方向を失っていたのでタクシーに乗った。うわさのMKタクシーを探したが、車列の先頭にはいなかった。走り出してほどなく、南座が現れた。歩ける距離だった。ワンメーターで590円。運転士に「どこのホテルがおすすめか」と聞いてみた。「お客さんの京都とブライトンはイイです。ドアマンやベルマンの対応に心がこもっている。都ホテルはウェスティンになって、どこか機械的になってしまった。客の評判もよくない」と返ってきた。

■京都ホテルの正面玄関は東側にある。
 ドアマンは運転士にも「ご苦労様」と声をかけた。ドアを入るとベルガールが「お帰りなさい」と駆け寄り、ルームNoを尋ねてきた。応えると、ルームキーを持ってきてくれた。これははじめての体験。手ぶらで赤い顔をしていれば、帰館者とわかるのだろうが、「いらっしゃいませ。失礼しました…」にならされた身には、すこぶる気分が良い。

■吹き抜け横の通路を通って部屋へ。
 テーブル上の灰皿はなくなっていたが、バスルームに乱雑にかけておいたハンドタオルはそのままだった。
 サッカー五輪予選の結果を気にしつつ、タリフ類に目を通す。
 06:00〜10:00、ヘルスクラブが2000円で利用できる。水着付きだ。早起きして、泳いでからバイキングで、それから東山の山麓を歩こうと予定を立てる。

■07:00前に、クラシックな目覚まし時計が鳴った。鳴りはしたが、もう少しと思い、ベルを止めてウトウト。気がついたときは09:30だった。泳ぎと朝食はあきらめる。カーテンを開け、市庁舎越しに遠くを見る。テーブル上には西方の山の案内図が置かれているが、強風が砂を巻き上げているのか、山は霞んで見えなかった。散策も中止して、シッカリ昼食をとって退館することにした。

 バイキング形式のレストランはどこも、13:30以降価格が引き下げられる。それまでは待てない。13:030には京都駅にいたい。だから別の店を探す。B2にあるそば屋の、旬の食材を豊富に使った定食にしよう。
 開店10分前に行ったが、開いたのは2分前。時刻はきっちり守るようだ。禁煙席に座る。ホテル内の店にはほぼ必ず設置されているから、安心して入れる。地元の予約客もあり、繁盛している。程なく満席となる。
 そういう店でも、言葉遣いはおかしい。器の縁に平気で指をかける。そば湯の器の取っ手を向こう側に向けたまま置いて行く。

■チェックアウト。
 明細を確認させてから、カードを受け取る。領収書は畳んで封筒に入れて手渡してくれる。バスルームにわずかな段差はあるが、わたし基準の一流ホテルとしておこう。ブルーレターに、「友人・知人に勧めるか」という項目があったので、勧めるとしてきた。

■JALのマイレージを扱っていると聞いたので、マイル加算を申請したところ、割引料金なので対象外だと断られてしまった。プラン利用だと、プラン料金なので対象外とされるのだろうか。いま時ラックレートで泊まる客などいないから、加算される客などほとんどいないのではないかと思われる。でも、エアラインを通じて予約した場合は違うかな。
 わたしの場合、とにかくマイルはたまらない。(2004.03.19記)