ホテル オークラ 神戸
神戸市中央区波止場町2−1  ●078-333ー0111

99年5月
−ファイトプラン\11000(シングルRC)
▼震災半年後の訪問。JR元町駅からの歩道はまだ波打っており、ポートタワー方からメリケンパークへの階段は崩れたまま。ホテル前の高架道路は点検のために地上に降ろされていた。30階客室から街をみると、いたるところにビル工事用の防護ネット(緑色)が目についた。
▼最初の宿泊は91年10月。20:00過ぎにタクシーで到着すると、アッシャーはバッグを受け取りベルマンへタッチ、ベルマンは名前を聞いてそれをフロントに告げる。流れるように部屋へと導かれた。これを上回るスムーズさは、本店(東京)でも他のホテルでも体験したことがない。しかし、チェックインのピーク時や多人数で行った時は驚くほどもたついたことがある。なお、徒歩でチェックアウトする時でも、玄関横のエレベーター前まで見送ってくれることがある。
▼今回は徒歩で入館。アッシャーはあいさつし、ベルマンも走り寄り、バッグを受け取る。しかし、フロントへ名前を取り次ぐことはしなかった。震災時、たくさんの荷物を高層階から階段で降ろした苦労話を聞きながら部屋へ案内される。非常口の案内も丁寧に思えたのは気のせいか。
▼シングル客室は西側にある。夜景を十分に堪能できるが、北側客室の方がさらに楽しめそう。部屋は広く、ベッドもセミダブル。ターンダウン・サービスあり。仕事をするには狭いデスクや引き出し、クローゼットの引き戸などの材質は桐で、これがオークラ独特の雰囲気を出している。応接セットもくつろげる。部屋の照明・カーテンは枕元のパネルで操作できる。ミニバーの種類は豊富だが、価格は高い。
▼琺瑯引きのバスタブは広く、水温調節も簡単。タオルはハンド・フェイス・バスの三点一組で、もう一組用意されている。ドライヤー・体重計はあるが、バスローブはない。男性用化粧品もない。バスバブルは頼むと持ってきてくれる。トイレはウォシュレットではなかった。
▼レストラン「さざんか」昼の部には“お好み焼きコース”(¥1500?)があった!! ステーキコースは¥2000。
▼チェックアウトの際キャッシャーは、明細を確認させてからクレジットカードを請求。領収書は折り畳んで封筒に入れてから手渡してくれる。領収書を封筒に入れるかは別として、@確認と畳み手渡し、A客室でバスルームとの間に段差がないこと、これがわたしにとっての「一流ホテル」だ。
▼ホテルの近くには、中突堤、ポートタワー、海洋博物館、中華街南京町などがある。
▼帰路、多くの人はタクシーで三ノ宮駅に出ると思われるが、JR在来線を利用するのであれば、東海道本線の終点であり山陽本線の起点でもある神戸駅に敬意を表してみては如何?。タクシー乗車距離も短い、駅も混雑していない、新快速にも乗れる。近くにはハーバーランドがある。
▼震災後は割安な企画商品があるので、予約の際にはしっかり確認しよう。



 
     ●2001年10月 ●月曜宿泊プラン(ダブルSユース、9999円)
 この年度は土曜日の仕事がなかったので、しばらくぶりに関西での学会に出席。月曜も仕事が休みだったので、久しぶりに神戸まで足を延ばしてみた。
▼スタートは最悪とも言えるものだった。元町から徒歩で入館。ドアマンはあいさつするも、ベルマンはおらず、フロント前の椅子に荷物を持ち込んだ。フロントにも係りは少なく、後ろに並ぶ。ずいぶんと待たされ、やっと番が来たと思いきや、前の客を呼び止める。しばらく待たされてる間に、あとの客が別の係りによって先にチェックインしてしまった。ようやく氏名を告げるも、正確には復唱されず、ここでわたしはふてくされてしまった。声を出さず、うなずくだけでチェックインを終える。対する彼女も不快であったであろう。 その間にベルマンが荷物を持って待っていてくれると思いきや、荷物はそのまま。ルームキーはベルマンのチーフに手渡されたものの、チーフ自身が誘導にでてしまうわけには行かないようで、「係が来るまでしばらくお待ちを」。ドスンと座りながら、「素直に帰宅すれば良かったかな」との思いが頭をかすめる。程なくベルマンがやってきて、入室。結婚式場の方へ多くの人を割いているという。
▼シングルの南隣の部屋。入ってしまえば、いつもの香り、いつもながらの西側の景色。ポート・タワーに、山陽本線。東京本店は、改装により桐製の家具が消えてしまったが、ここにはまだ残っている。こちらの方が落ち着く。Hオークラらしい。
▼夕食はカメリア。窓側の席を勧めてくれたが、禁煙に固執して、窓のない奥まった席へ。よほどふてくされてみえたのだろう。スタッフが気を遣って話しかけてくれ、食事を終える頃にはこちらも気分が晴れていた。ブルーレターに、実名を挙げて感謝の念を記したのはいうまでもない。
▼帰路はタクシーで新神戸へ出て、100系「ひかり」の2階ロザ。淡路屋の「牛肉弁当」を食す。千葉で仕事をして、帰宅。