新年おめでとうございます
 ここ数年、年賀状を書くゆとりもなく、メールアドレスのわかっている方々に、メール年賀状を出すのが精一杯でした。そうであるにもかかわらず、年賀状をいつもくださる方々には御礼の申しようもありません。
ありがとうございます。

◇2003年も、大学と予備校の講義に励んできました。
 大学では、アジア太平洋戦争に入る前の時代とその真最中の時代を学生に知ってもらおうと取り組んできました。しかし当時の制度を解説するにとどまっており、当時の社会の雰囲気を追体験するところまでは進んでいません。
 指導者の強力なリーダーシップがあったわけでもないのに、既成事実の追認に追認を重ねて破局へと突き進んだ当時の様子を、「壮大な無責任の体系」をどう理解し、どう追体験してもらうか? まだまだ工夫が必要です。
 自衛隊の海外派兵をなし崩しで進めて行く昨今の政治をみると、どうしても黙っているわけには行きません。

 予備校生による授業アンケートに依れば、わたしの講義への評価は、「センター対策講座」でひどいものでした。わたしの担当科目ではセンター対策の受講者の割合が高いため、このままでは担当コマ数を増やすことは出来ません。さて、どうしたものでしょう?

 趣味のラグビー観戦では、応援する早稲田大学の連覇に赤信号がともっています。負傷者続出ということもあって、チームが成熟しません。
 でも、期待を込めて、最後まで応援します。

◇妻はバレーボールに合唱に、充実した日々を過ごしてきました。
 しかし暮れに来て、「勤務する学校が廃校になる計画」が突如県教委から公表されました。まだ正式決定ではないため、生徒、保護者、卒業生、地域住民とともに、計画の撤回を求める運動を展開しています。

◇息子たちは、12月で満20歳になりました。
 誕生日に、有田焼のビールグラスを用意しましたが、食事だけ済ませて、自室に引き上げられてしまいました。何とも残念でした。
 ふたりとも、家庭以外の所属先をもたず、進むべき道を模索しています。
 親はひたすら、寄り添うだけです。

 というわけで、本年もよろしくお願いします。
 
 2004年 元旦