● 2009年8月24日(月)
12:00前、ハウプトゥ・バーンホフで無事に合流できたわたしたち四人は、石畳の道をバッグを転がして、観光案内所をめざした。雲ひとつない晴天だった。
案内所で街の地図やロードマップ、市の紋章など、それぞれが目的の品を入手し、腹ごしらえのため、レストランに入った。1階はケーキ屋さんで、2階がレストランだ。両側のドアが開くエレベーターを使う。席に着くと、真正面に市庁舎が見えた。
B氏がていねいにメニューを説明してくれる。店内の熟年者たちの視線は、わたしたちに注がれている。注文の品が決まると、ウェイトレスを呼び、B氏がそれはそれは流ちょうでていねいなドイツ語で、注文を伝える。他の客が聞き耳を立てているのがよくわかる。日本人が珍しいのだろうか。
わたしが飲み物の数を間違えて注文したので、B氏は訂正に走る。
「ゴメン、さっきの注文、飲み物の数をひとつ減らしてちょうだい」
「だって、お客さんが言ったのよ」
「だから、謝ってるでしょ」
こんなやりとりがあったそうだ。
料理は、わたしの好みに合い、きれいに平らげた。マンゾク!
それぞれが、これまでの旅を報告し合い、ゆったりとした時間を過ごした。
近くの熟年が席を立つ際、わたしたちに「どうぞ、よい旅を」と声をかけてくれた。返事はB氏におまかせ。もう一組が引き揚げるとき、「わたし、東京に
Frau C という知り合いがいるのですよ」と付け加えた。わたしたちが最終目的地とするHeidelbergで、わたしたちを待っているのも、東京のCさんだ。だが東京にCさんは何万人いることだろう。もっともその前に、わたしたちのCさんは男性だ。
わたしたちも引き揚げるときに、他の客たちにあいさつをした。B氏は「こんな親切な人たちにあったのは初めてだ」と感動。
■ 市庁舎
タマネギ状のドームを二つもつ市庁舎。中央の双頭の鷲は、長い間この地を支配したハプスブルク家の紋章だそうな。この中には、金箔3sを使った黄金の間があるそうだが、先を急ぐのと、成金趣味を敬遠する気持ちから、見学はしなかった。
アウグストスの噴水前で。
左から、B氏、D氏、A氏。
ちゃんとトラムも走っている。あれ、なんでこんなところに、B氏がいるんだぁ。
さあ、いよいよロマンティック街道の旅のはじまりだ。
A氏がミュンヘンでレンタルし、ここまで運転してきた車まで、石畳の道をバッグを引っ張る。
暑いよう!(09.10.22記)