● 8月25日(火)
きょうは、ディンケルスビュールからローテンブルグを往復する。
この車で、両脇に田園風景が流れる国道25号線を走る。
とてもしっかり者に見える Goldenes Lamm の若女将だが、街を出て25号線に入る道の教え方は適切ではなかった。ちょっと迷ったすえに、国道に出た。
運転のA氏、左ハンドルに右側通行という条件の中、不確かな道でも後続車からクラクションを鳴らされることもなく運転するのだから、大したものだ。左折は、日本では小さく廻るものだが、右側通行では大きく廻る。それを間違わないために、
「左は大ま○り」と声を出している。感心するばかりだ。
しばらく走って、パーキング・エリアに入ったところ、1台の車が横付けしてきていった。
May I help you?
車のナンバーから、レンタカー=旅行者と判断し、道に迷っているのではないか、と語りかけてきたのだろう。
だが、後続車に「煙が出ているぞ」などと声をかけられ、車を降りた隙に荷物を盗られるというケースもあるらしい。
ローテンブルグへの入り口が今ひとつわからなかったので、城壁に沿って街をひとまわりしようとしたが、山の高いところにある街なので、城壁から大きく離れてしまった。しかし、街の遠景を納めることができた。
カーディガンは、ほぼ全行程、巻き付けていた。空港の手荷物検査では、これもはずしてX線を通すのだ。
駐車場を見つける。ヨーロッパ各国からの車が並ぶ。
<写真右>は城壁の外で見かけた農家(だろう)。
城門を入ると、そこは中世。
■ マルクト広場
左が市庁舎で、正面は「市参事宴会場」。露店も出て、多くの観光客で賑わう。
市庁舎内には、三十年戦争の展示があったらしい。毎年必ず教えることなので、見ておきたかった。事前の調査をしておかないと、悔やむことが多い。
観光バスは、市庁舎向かいの駐車場に駐めることができるらしい。
■ 聖ヤコブ教会
祭壇の遠景と近景。ここでは、祭壇の背面をも見ることができた。ドイツ語でガイドが説明していたが、内容はわからない。
三十年戦争が終わるのが1648年だから、17世紀の人々が描かれているのであろうステンドグラス。
パイプ・オルガンも立派だった。この背後にも祭壇があり、椅子も置かれ、ガイドが説明していた。
■ ケーテ・ウォルファルト Kaethe Wohlfahrt
一年中、クリスマス用品が買える店。パンダもいたぞ。
日本にも支店があるそうだ。日本人店員もいた。楽しいおもちゃがあり、次男用に求める。ペンギンのおもちゃもあった。白クマもあれば、長男用に即座に買い求めるところだったが…。
昼食は軽く、という方針のA氏に合わせて、サラダとパンと水で済ませる。ハエがいた!
■ 城壁
世に、高所恐怖症を自称する人は多いが、それでも高いところへは登りたがるようだ。
登ってから、通路の端に寄れない、下方を見ることができないなどと、結構楽しそうに、はしゃいでいるようにも見える。
城壁には、幼子とベビーカーをもつ日本人カップルが、ためらうことなく登っていった。企業の駐在員らしい。
わたしたちがやっとの思いで登り、楽しみながら城壁を歩いていると、バスから日本人らしき一団が降りてきた。だが、ガイドの立ち居振る舞いから中国人かも知れないという者もあり、確信をもてないでいた。しかし、そのガイドが「みなさん、あちらをご覧ください」と日本語で呼びかけ、その指した先にわたしたちがいた。
城壁の遠景。<写真右>は城壁上の通路。ずっと歩きたかったが、コワイという人がいたので、降りる。とても残念。
城壁上から見た街並み。
■ シュネーバル
三人で2個を食べるのでも、ちょっとしんどかった。飲み物は「緑茶」にしたが、日本のものとは味が違った。「中国の日本茶」ではないか。
ドイツでは売っていないという「濡れティッシュ」、こういうときに役に立った。
郵便局を探して、家族へ絵葉書(幸せ)を送る。スーパーの奥に局がある。その窓口で「ビッテ」と声をかけ、「これを日本に送りたい」と告げる。スーパーのレジを指し、あっちへ行けと言ったのだろう。レジで、日本に送りたいと告げると、局員とやりとりしたあと、1ユーロを請求される。レジで支払い、切手を貼り、局へ行くと「そこへ入れろ」と言いたげに、指を指す。ポストではない、段ボールの箱に入れる。
大丈夫かなと心配だったが、25日の消印で、わたしより早く着いていた。ちなみに、レジ係と局員とのやりとりは、「普通料金でいいの」「いいわよ」だったそうな。
■ 城門
外敵が攻めてくるなんて時、街の中はどんなだったのだろう。壁の穴は銃眼と呼ぶのだろうが、どんな鉄砲だったのだろうか。洋弓も使われたのだろうか。
25号線をディンケルスビュールへもどる。
地名を記した道路案内に「ロマンティック街道」と日本字で記されていることに気づく。JALパックのパンフをみると、フランス、イタリア、スペインなどは諸都市をとりあげているが、ドイツはロマンティック街道とノイシュバンシュタイン城のみ。パック旅行客は、ここへ誘導されている。しかも、1970年代からそうだという。Noukyou san が世界に知れ渡ったのはその時だったのだ。
■ ディンケルスビュール
うまい食事に満足して、眠る。疲れをとるには何よりも眠ること。風呂に入ると体が起きてしまい、眠るまでに時間がかかるので、まず寝る。朝起きてからシャワーを使う。全行程で、このパターンを通した。(09.10.25記)
ホテルについては、こちら。