Hawaii のバス
2007.01.20

突然ですがハワイのTheBusを紹介。とてもアメリカ的な古めかしさ(良い意味で)があります。


実はこの2枚の写真、両方とも1999年に撮影したものです。普通の2ステップですが、運転席側のフロントガラスが傾いているのは、昔のボンネットバスからの名残でしょうか。行き先表示は日本などと違い表記の簡単なアルファベットだけですから、早い時期からデジタル化が進んでいます。とは言っても当時はLEDの輝度が実用レベルではなかったようで、マグネットか何かを利用した反転式表示機を使っています。右側の車両はもっと古い幕式ですね。

こちらは2007年撮影です。上と同型車でしょうか?
行き先表示がLED式に変更されています。こちらの大型車は、必ずおでこの部分に3つのランプ、上部左右に車幅灯と、合計5つのランプが搭載されています。日本と違い、速度を示すものではなくすべて常時点灯です(日本も最近までトラックに3つランプが付いていましたが、規則改正で不要になったようです)。右側は車内の様子です。シンプルな作りですが、なんとなくアメリカンな雰囲気ですね。

数年前からノンステップ車両が出ています。ニューフライヤー社のボディデザインが一新され、ドギツイ顔になりました。フロントに付いている2つのフレームは、自転車を搭載するためのものです。2台まで積載でき、利用者も多いです。

観光バス。路線型と違って良い形ですね。後部2連タイヤは迫力あります。日本のバスは、ここ数十年でルーバーの数や面積を減らし、隠す傾向にありますが、こちらは堂々とした吸気口が見えます。エンジンの冷却や耐久性の面でも良いのでしょうね。最近は自動車のルーバーも大きくなる流行があるようですから、日本でもこういう処理をしてみてはどうでしょう?

アメリカは自動車社会と言われますが、学生やお年寄りにはバスの利用が欠かせません。街でもひっきりなしにバスがやってきます。車椅子や自転車の人が乗る際には、運転手が降りて手伝います。乗降に多少時間がかかりますが、皆さんのんびりしているようで、社会的に十分受け入れられていると感じます。ハードの部分は日本の方が完成度が高いですが、ソフト面では見習うべき面があると思いました。