京浜急行バス 〜昭和時代に突如登場CUBIC〜
2008.06.16
2009.05.25追記

小学校5、6年の頃でしょうか。親戚の家に遊びに行った際に突如現れた最先端デザインのバス、
それがいすゞのCUBICでした。


バスと言ったらかまぼこ型の丸っこいスタイルが当たり前だった時代。首都圏でも冷房車の比率が半分を超えてきたといった頃でしょうか。そんな中、突如モデルチェンジして角型スタイルで登場したのがこのCUBICでした。初めて見たときはひっくり返るくらいの衝撃度でした。小学生たちが乗り込んでいますが、私も彼らに近い年齢だったはず^^


今でこそ見慣れてしまったスタイルですが、前面のくの字型スタイル、下側が丸く切り取られた平面ガラス、斜めに配置されたサブウィンドウ、あまりの完成度に、ひと目見てファンになりました。ちょうどこの頃に京急ではウインカーランプが”キンコーン”音と共に点滅するようになり、未来の乗り物がやってきたように記憶しています。周囲の自動車の丸っこさと比較してください。当時このバスがいかに斬新だったかがわかります。


特徴的なルーバーなので、ひと目でいすゞ製だと分かりました。大きな窓、整然と配置された窓ガラスやルーバー類は、今見ても美しいですね。

中扉上に斜めに取り付けられている蛍光灯が当時の京急バスの特徴です。


こちらは2002年に撮影した、LV314型の最終モデルです。エアコンユニットが屋根上に移動(旧型は屋根裏に分散設置)、車掌スペースも消滅しています。この頃の京急バスでは、低床シャーシに標準床用ボディを搭載した車両が流行りました(シャコタンみたいなもの?)。迫力ありますねぇ。よく見ると、フロントの塗装デザインが若干違いますね(赤色の部分に注目)。また側面の京浜急行ロゴが斜めになっています。

こちらは2009年5月現在の状況です。一枚目の写真とほぼ同じ位置で撮りましたので、約30年の違いが比較できます。塗り色は同じですが、分社化により社名表記が異なっていたり、位置が変更になっていたりします。(京浜急行→京浜急行バス、横須賀京急バス、など)

こちらは二枚目の写真と同位置で撮影しました。信号の位置は変わっていないので間違いないはずですが、道路の車線や周囲の建築物もだいぶ変化したようで、同じ場所には見えませんね。

小学生時代の多感な時期というのも相まってキュービックの登場は驚きでしたが、バス車両ではこの時以来、衝撃を受けるようなデザインには出会っていません。今後またわくわくさせてくれるようなデザインの車両が出てくることを期待しています。