ニセモノに注意
2004.03.13 更新

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トップページで私のお気に入りマウスの紹介をしましたが、これらはとても人気があるために、ニセモノが多数出回っています。使う側としてはニセモノでも問題がなければ良いのですが、やはりそこはニセモノ、少しでも安く生産するために品質の悪いものが多いです。マウスの各部品が壊れやすいのはもちろん、回路関係もいいかげんなため、下手をしたらPC本体側が壊れてしまうということも考えられます。そこでこのコーナーではニセモノを購入しないための情報を掲載してみました。


バルク版マウスを購入する際の注意事項

絶対にニセモノをつかまされない方法。それはリテール版を買うことです。箱入りで正規に大型電器店で売られているようなものにはまずコピー品は存在しません。少し高価ですが、失敗したくなかったらリテール版をお勧めします。
が、やはり性能が同じで安いバルク版は魅力です。またリテール版との微妙な仕様の違いでバルク版の方が好きという方もいます。パーツショップで購入する際は本物を見分ける知識が必要です。

まず最初に、ニセモノマウス判別についての情報を掲載している先人のページを紹介しておきます。
斎藤site:PCハードウェアいじりまくり
http://www.saitosite.com/pc/index.html
http://www.saitosite.com/ (トップページ)

さて、マウスを購入しましょう。まず本物とニセモノの違いについて、値段は全く当てになりません。店も気づいていないのか、ニセモノなのに最高値が付いていたり、また本物が大量に安く出回る場合もあります。値段は参考にせず、まず商品名のところを確認してください。

”インテリマウス(ロジテック)スクロールマウス”
などと書いてないでしょうか?このような表示がある場合、店はニセモノと確信して売っているので、本物であるはずがありません。間違って買ってしまっても文句は言えないので、即刻店を出ましょう。

普通に”マイクロソフトインテリマウス”とか”ロジテックマウス”などと書いてあればチャンスです。店員さんに本物かどうか聞いてみるのも手ですが、店もよく分かっていない場合もあるので自分で判別しましょう。判別するためには中身が良く見える梱包をされていることが必要条件です。

[ 判別その1 ] プラスチック
一般的にニセモノの特徴として、プラスチックの材質が安っぽく、成型の仕上げもいいかげんなものが多いです。パーツの継ぎ目などをよく見て、バリが無いことを確認してください。本来ならシャープでまっすぐなラインが歪んでいたりします。細かい成型(鋭角なエッジ)ができないため、微妙にデザイン変更されているということもあります。


[ 判別その2 ] ラベル
メーカーもコピー品対策のために、さまざまな手を打っています。ニセモノは1世代前のラベルがついていることも多いので、本物の現行品ラベルを知っていれば区別することができます。ラベルが全然別物というものもありますが、これは見ればすぐに分かりますね。

[ 判別その3 ] ロゴ

ニセモノには、マウスメーカーのロゴが入っているものと、何も入っていないものがあります。どちらも同じくらい出回っていますが、ロゴ入りの方は見た目でだまして買わせようという、より悪質なものと言えます。逆にOEM品で、PCメーカーのロゴが入っているものが出回ることがありますが、これはまず間違いなく本物です(それに安い)。ラベルはそのメーカーオリジナルのものとなりますが、安心して買っても大丈夫です。

以上のことに気をつけてマウス探しをすれば、本物を見つけるのはそれほど難しくはありません。以下にそれぞれのマウスについての詳細を紹介します。


Microsoft Intelli Mouse バルク版

マイクロソフトのハードウェアは品質が高く、それなりの価格も付くので、コピーのターゲットにされています。

ここではインテリマウスについて紹介しますが、オリジナルのプラスチック材質がとても良いため、チープな作りのニセモノとの違いを判別するのはそれほど難しいことではありません。本物はマウス本体とボタン部分の隙間、ホイールの穴などのエッジがシャープな仕上がりですが、ニセモノは成型が悪くバリが多く見られ、またシボもきれいではありません。プラスチック材質も異なるようです。

ホログラム付きのラベルはしばらくコピーされなかったようですが、最近はうまくコピーしたものも出回っているようです。

よく分からないのが、本体は本物で、ラベルがニセモノというものです。なにやら危ないルートから出てきたものという予感もします。

ホログラムになる前のラベル
現行ホログラムラベル

以前はこういう普通のラベルでした。ニセモノ対策として、コネクタ近くの部分に熱をかけると色が消える印刷をされたタグが付いていたのですが、購入前に確認することができないので、あまり有効ではありません。

 

マイクロソフトの大好きなコピー防止の対策、ホログラムです。WindowsやOfficeでも使われていますね。これは間違いない判別法と思っていたのですが、最近本物と比較しても分からないレベルのコピーラベルを発見してしまいました。

 


Logicool First Mouse Plus / Plus 2 リテール版 / バルク版


 

 

とてもややこしいのがこれ。オリジナルのプラスチック材質がマイクロソフトより安っぽく、本物とニセモノが似ているので判別しづらいのです。

これもマイクロソフトのコピーと同じく、雑な成型のおかげでエッジ部分にバリが多数見られます。ニセモノは細かい成型が苦手のようで、マウスボール蓋の楕円形の部分が太いという特徴がありますが、本物でも新しくなるにつれて太くなる傾向にあるようなので、よほど詳しくない限り参考にしない方がいいでしょう。


現在出回っているニセモノは、ファーストマウスプラス(旧型)と、プラス2(新型)です。旧型の方は本物、ニセモノともに製造を止めてしまったようで、店頭からなくなりつつあります。

● ファーストマウスプラス リテール版のコピー品
リテール版とは、Logitechのロゴがカラーで入っているものです。リテール版の本物は裏面の規格表記などが成型で処理されており、ラベルは下のほうに小さいのが貼ってあるだけです(下の写真参考)。このラベルのものはまず本物に間違いありません。逆にカラーロゴが入っているのに裏面下半分の大型ラベルがついているものは怪しいです。


● ファーストマウスプラス バルク版のコピー品
Logitechのロゴが黒一色のものと、無記名のものがあります。現在はこのタイプが多く出回っているようで、本物はすでにメーカーで製造していないため、ニセモノばかりという状態です。確実な判別は難しいですが、やはりプラスチックのエッジ部分に見られるバリの有無が決め手でしょうか?

● ファーストマウスプラス2 リテール/バルク版のコピー品
正規品がコストダウンのためモデルチェンジしましたが、 それにあわせてコピー品もモデルチェンジしてきました。この新型は規格表記部分がマウスボールの上側に移動し、リテールもバルクもS/Nの小さなラベルが貼ってあるだけです。バリの有無も決め手ですが、ニセモノはマウスボールのフタの楕円形部分が極端に太いという特徴があります。

最近ではコピー品メーカーも調子に乗りすぎて、この形でオリジナルにはないはずの光学式が出回っていたりします。もしかすると最新光学モデルもコピーされているかも???

 


本物探しの旅 (2001.10)

実際に秋葉原に行き、本物(と思われるもの)を購入する計画を立ててみました。今回はLogitechのファーストマウスプラス(旧型)の本物を探すことを目的としました。こういうのって宝探しみたいでわくわくしますね。
早速秋葉原到着。まず近場の店をチェックすると・・・なんと旧型 が全然ありません。すでに新型に切り替わって久しいのか、どの店もマウスボールが後方に移動した新型ばかりです。よく見るとマウスボールのフタについている楕円形が比較的細いものと、太いものがあります。太いものはニセモノだと思います。

ファーストマウスプラス(2) マウスボールのフタ楕円形判別
旧型本物: 細〜中
旧型ニセ: 太
新型本物: 中
新型ニセ: 太

10店くらい探しているうちに、USB版だけ旧型が見つかるようになってきました。PS/2よりも人気がないのでしょうか?USB派の人は今が最後のチャンスですよ〜などと思っていると、土日だけ開いているガレージショップでファーストマウスプラスの山を発見。ほとんどは新型だったのですが、色違いのものが混在していたので、もしやと思い全品チェック。そしてついに旧型PS/2版を発見しました!しかもなんと1匹だけ!

はやる心を押さえて細部をチェック。ニセモノだったらしょうがないですからね。プラスチック:成型はとてもきれいで、バリのようなものは見当たりません。合格。ラベル:小さいラベルなのでリテール版のようです。合格。ロゴ:本物そっくりに似せて作っているものがあるかもしれないので断定はできませんが、かなりくっきりしていて本物の確率が高いです。ということで購入。

ちなみにこの後秋葉原中を歩き回った結果、PS/2版の旧型本物はこの1台限りでした。 またどこかで在庫が発見されるかもしれないので、欲しい方は常に目を光らせておかないと。新型については、日立向けのOEM版が500円とお買い得価格で見つかりました。

また同時にマイクロソフトのインテリマウスもチェックしましたが、明らかなニセモノは2店で見つかっただけ(しかも3500円と激高)で、あとは本物ばかりでした。一番安かったのはOEMロゴ入りの980円というのが3店ありました。これだけ安いとニセモノなんて出てくる余地がありませんね。

では、結果発表!!!

これはファーストマウスプラスが出て間もないうちに購入したリテール版です。表面は同じなので、裏面を比べます。 今回買ってきたものです。多少マウスボール蓋の楕円形が太くてスライダーが小さいですが、微妙なコストダウンというところでしょう。 分解してみました。お見事!ロジテックのロゴ入り基板です。ケーブルは6本出ていてシリアル端子にも対応しています。まさにリテール版そのもの!

というわけで、旧型PS/2ファーストマウスプラスの発掘は、秋葉原中をくまなく捜してたったの1個という成果に終わりました。秋葉原というところはたまにヘンなところから在庫が流れてくることもあるので、今後も要チェックですよ。


本物探しの旅 その2 (2001.10.某日)

ある日のこと、仕事帰りに秋葉原に寄ることができたので、わくわくしながらパーツショップを覗いていると、なぜかインテリマウスを20個くらいまとめ買いしている人を発見。値札を見ると、なんと600円という超破格値!どう考えてもニセモノ価格(ニセモノとしても安すぎる)なのですが、マウス本体はいくら見てもニセモノの痕跡を見つけることができません。購入して調査するしかないですね。ニセモノだったら逆に面白い(メーカーの成型レベルが向上している)のですが・・。

コレです。値段から考えると本物とは思えないのですが、大量に売られていました。ドライバは付属していません。
バージョンは1.2Aとなっています。メーカー製PCに付属の1.2A(左)と比べてみました。少し色が違って見えますが、汚れているだけでしょう。
裏面です。やっぱりおかしなところはありません。クリック感等も同じです。
中を開けてみると・・・基板の設計が少し変更になっているくらいでほぼ同一ですね。チップもマイクロソフト製で、本物に間違いないようです。ケーブルの根元が太いのは、本来PS/2コネクタ部分に入っていたフェライトコアが移動したものと思われます。(その分コネクタが小さめです。)

結論: この600円マウスは本物で、かなりお買い得なものでした。バルクが大量に流れてきたものと思われます。これだけの安値で販売されることは少ないと思うので、買って正解ですね。(私は少しガッカリですが^^;)

P.S.: 普段使っている1.1Aと比べると、やはりなんとなく軽くてタッチが安っぽいですね。スライダーのすべりが悪いのも困ったものです。スライダーだけでも交換すればマシになるのですが。


ニセモノ探し(?)の旅 (2002.11.02)

仕事の都合で中国の広州というところでしばらく生活していたところ、こちらにも秋葉原のような電気街があることを発見しました。こちらはさすがコピー王国らしく、売っているマウスのほとんどがロジテックなどのコピー品です。そうでないものも、”SONY”とか”Maxell”とか、適当なブランド名を入れて売ろうという根性で、まともに欲しいと思うものがありません。

毎週のようにこの電気街をさまよっていたのですが、ある日目に飛び込んできたものは、私の大好きなマイクロソフトのインテリマウス。まぁどうせ粗悪なコピー品だろうと近くで見てみると、不思議なことに外観からは、ニセモノの痕跡を見つけ出すことができません。私は見てすぐわかるようなニセモノには興味がないのですが、これは面白そうなので、とりあえず購入して調べてみることにしました。

まず箱からおかしいですね。マウス1個がギリギリ入るくらいの小さなケースなんですが、表と裏で写真が違っていて、ご覧のように片方はTrekkerの写真です。ますます怪しくなってきました。右は中身です。緑色のシールには、"Microsoft Conception Original Accessery 正源貨品"と書いてあります。


店にあったのはシリアル接続タイプのみで、PS/2は無いと言われました。ん?バルク版インテリマウスのシリアルタイプなんてあったっけ?謎です。旧型のホイールを搭載しているらしく、ネジ穴は2つです。

ラベルには"IntelliMouse 2.0A Serial Compatible"とあります。この名前でWeb検索をしても出てきません。 おかしなのは、ラベルが白でもホログラムでもなく、ただの銀色ステッカーなのです。Made in Malaysiaというのも初耳ですね。怪しさ満点、早速分解です。

分解してみました・・旧タイプのホイール機構を搭載しています。シリアル専用タイプということで基板周りの設計は初めて見ますが、その他特に変わったところは見当たりません。基板、ICチップ、上ケースともにMicrosoftの表記がありました。どう考えても本物ですねぇこれは。

シリアル接続であること、ラベル、箱がマイクロソフト正規品とは考えられないこと以外、おかしなところは見つかりませんでした。結局のところはよくわかりませんでしたが、マイクロソフトがOEM向けにシリアル接続タイプのインテリマウスを作ったものの需要がなく廃棄処分、それを回収して正規品のように見せかけて売っているものではないかと想像しています。

このマウス、いまさらシリアル接続もないので使い道がないですね。ボロボロになった初代インテリへ、ケースとホイールだけ流用して新品同様に復活させるとか・・?

おまけ:  違うお店でまたまた面白いものを見つけてしまいました。購入はしませんでしたが、お店の人が写真を撮らせてくれたので、紹介します。

インテリマウスのブラックバージョンですが、よく見ると光学式です。マイクロソフトからはホワイトしか出ていないはずなので、思い切りコピー品ですね。ロゴのところは、"Microsoft Conception"との表記になっています。 なかなかカッコイイのですが、プラスチックの成型が今ひとつで、購入する気にはなりませんでした。


ニセモノ探しの旅 その2 (2003.05.18)

中国で怪しいホログラムラベルのIntelliMouseを見つけて以来、しばらくして秋葉原でもこういうマウス(ラベルだけ変)がちらほらと見かけられるようになってきました。主にWheelMouse(Trekker)のニセモノ(?)が多かったので無視していたのですが、先日ようやく気になるIntelliMouseを見つけましたので、報告します。

税込み1000円で売っていました。最新型のシルバーロゴではなく、黒ロゴです。

外観から見ても、ニセモノ特有の質の悪い部分は見あたりません。右側のクリック感がパコパコして変な感じではありますが。

これが怪しいラベルです。ラベル全体がホログラムになっていて、Microsoftのロゴ部分は角度を変えても変化しません。また、IntelliMouse2.1Aなんていうのも初めて。ナス型でPS/2とUSBが両方使える製品はw.IntelliEyeしかなかったはずですよね。ラベルのカドが丸くカット処理されていないので、はみ出しています。(以前に北海道のPCショップで、正式版なのに丸処理されていないものを見たことはありますが。)

分解してみました。う〜ん、どこにも怪しい部分は見あたりませんね。基板は1.2Aそのものです。USBは使えそうにありませんね。

結局は前回同様、ラベルだけニセモノで中身は本物ということが判明しました。最近このようなマウスが出回っているようですが、どのような理由で出てくるのかは謎です。でもこういうのを想像しながら買うのも楽しいですよね。マウスがどんどん増えていきますが。。


まだまだあります!本物探しの旅 その3 (2003.10.25)

本来ならマイクロソフトとかロジクールから続々と発売されている新製品をレポートする時期なのですが、ここのページは違います(笑)。一昔前のオールドマウスには、現在忘れ去られてしまっている設計の良さがあります。これだけ光学式が普及してくると、そろそろボールを生産する会社もなくなってしまうのではと心配する今日この頃ですが、いつも通りお店でマウスを漁っていたところ、久しぶりに、一世を風靡した旧タイプのロジクールファーストマウスを発見しました。私が好きなマウスのうちのひとつです。ニセモノがとても多いタイプなので、即入手して調べてみました。

ファーストマウスプラスのバルク版ですね。白黒ロゴにはニセモノが多いので注意。Windows95のドライバが付いていたりして、時代を感じさせてくれます。ケーブルが少し硬くなってしまっていました。

早速調べてみました。外観はとてもきれいで、成型時のバリ、穴等はありません。また内部に使われているチップにも怪しいところは一切なく、本物に間違いないようです。旧タイプはこのホイールのスイッチ部分がとてもしっかりと作られていて、押し込んだ時のクリック感が最高です。現行製品も含めて、ホイールの設計は一番だと思います。



新タイプのファーストマウスプラスでさえ見かけなくなってきているというのに、今さら旧タイプなんて、残っているところには残っているものですね。ロゴあり/なしを含めてまだ10個くらいありましたので、探していた方はいまのうちに。お店の名前は、キーボードで有名な”ネオテック”(秋葉原)です。この他にもよそでは見かけなくなった珍品が置いてありましたよ。

おまけ
またまた見つけてしまいました、初代インテリマウスのリテール版(ツルツル)。これが未使用状態で転がっているとは思いませんでした。499円。箱(保証書)がないだけの状態のようです。裏を見ると、韓国の規格が入っているので、少し後の方のモデルのようです。

こんな状態で売られていました。明らかに本物(というか、ツルツルのニセモノは見たことありません)なので、今回は分解なし^^;。初代インテリには緑基板と茶色基板の2種類があって、また緑基板の方にはボールのセンサーが一体型の最初期モデルがあります。出回っている数は、どちらかというと初期モデルの方が多い気がします。



マイクロスイッチの1.2A (2004.03.13)

初代インテリマウスは根強い人気を誇り、一部機構の改良やコストダウンを経て、現在なお生き延びています。しかしマウスに使用するスイッチは、従来のマイクロスイッチから安価なタクトスイッチに変更されてしまい、現行のリテール版および、バルク版(Version1.3A)は貧相なクリック感になってしまいました。 バルク版は1.2Aからタクトスイッチに変更されたと思っていたのですが、1.2Aでもマイクロスイッチのものがあるという情報があり、調べてみることにしました。

すでに1.2Aは製造していないはずなのですが、秋葉原の有名店で大量に在庫を持っているところがあり、早速行って来ました。バルク版なので外側から感触を確かめて買うことができます。チェックしてみると面白いことに、クリック音が鈍いものと
、響くものの2種類があることが判明。しかもマイクロスイッチと思われる、響くものの方が多い(だいたい7〜8割)ことがわかりました。タクトスイッチ版は不要^^;なので、マイクロスイッチっぽい方を買ってきました。なんと699円という大安売りです。

外観です。特に通常のIntelliMouseと変わりはありませんが、ロゴの部分にTINYというブランド名が入っています。このようなものはCompaqやDell、Gatewayのものが存在していますので、PCメーカーなのでしょう。よく秋葉原に通っている方なら、このロゴを見ただけで売っている店が分かると思います。1.2A以降は中国製しか存在しないようです。

左::TINYブランドの1.2A  右:Mexico製最後期の1.1A(今回初登場)

分解してみました。間違いなくマイクロスイッチが採用されています。最後期の1.1Aと比較すると基盤設計が異なります。基本的には以前に分解した1.2Aと同じ設計で、異なるのはスイッチだけです。フェライトコアが内蔵されているということは、比較的後期に製造されたということでしょうか?


左::TINYブランドの1.2A  右:Mexico製最後期の1.1A(今回初登場)

スイッチは同じ日本製OMRONのD2F-01F-Tというものですが、ロゴの部分を見れば分かるように、新設計のものです。クリック感も少し異なり、新しい方は少し重く、大きな音がします。


というわけで、1.2Aにマイクロスイッチモデルが存在していることが明らかになりました。しかもまだ入手が容易です。(かものはしさん、情報ありがとうございました。) 私が持っているものをまとめてみると・・・

1.1A後期Mexico製 フェライトコア:PS/2部分 スイッチ:OMRON_D2F-01F-T(旧)日本製
1.1A後期China製 フェライトコア:PS/2部分 スイッチ:Matsushitaタイランド製
1.2A(1)China製 フェライトコア:PS/2部分 スイッチ:タクトスイッチ
1.2A(2)China製 フェライトコア:内蔵 スイッチ:タクトスイッチ
1.2A(3)China製 フェライトコア:内蔵 スイッチ:OMRON_D2F-01F-T(新)日本製 (今回発見のTINYブランド)

単にコストダウンということを考えると、比較的高価なマイクロスイッチを使ったものが古いはずですが、フェライトコアの位置変化を見ると、何故か今回のものは新しい部類に入ります。しかも、中国生産のマウスも古くはOMRON(旧)日本製スイッチを使っていたのですが、1.1Aの最後期ではMatsushita製に変更になっているはずなので、今回またOMRONに戻っているのも不思議です。色々なことが推測できますが、最も矛盾が少なくなるように考えると、2つの可能性があります。

(A)
TINYというPCメーカーが、スイッチ指定でMicrosoftにOEM依頼をしたのではないか。
このようなことは実はLogitechやMitsumiのOEMマウスでも見られ、PCメーカー向けのOEMに特定のメーカー、型番のスイッチが採用されていることが多いです。ただ、タクトスイッチのものが混在している理由は謎になります。

(B)
当初マイクロスイッチ向けの1.2A基盤を作ったものの(もしかするとこの時点でOMRONスイッチを取り付けていたかも)、半製品の状態で放置されており、たまたま最後の(フェライトコアが内蔵になった)頃に組み立てられたのではないか。
ただ、今まで中国製のMSマウスでは、OMRON旧タイプ日本製->Matsushita製(一部)->OMRON新タイプ中国製という形でマイクロスイッチが採用されてきたので、今回のOMRON新タイプの日本製スイッチは今回初めて見るんですよね。

謎は深まるばかりですが、現行品の1.3Aよりもお買い得で高性能なこのモデル、おひとつ如何でしょうか?(タクトスイッチのものに注意。また、1.2Aでよくあった”マウスが突然認識しなくなる”という事故が起こりやすい可能性はあります。)


※ご注意
このコーナーで紹介したことは、私が知っている限りのことを書いたもので、間違っている部分もあるかもしれません。この判別で購入したマウスがニセモノである可能性もありますので、ご自身の責任と判断でご購入いただけるよう、ご了承願います。m(_ _)m

皆様のご意見をお待ちしております。
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