ビッグシューターの秘密
1998/11/21

羽根ものがパチンコ店の隅に追いやられた現在でも人気を誇る、ビッグシューター。
いろいろなバージョンがあるのをご存知でしょうか?
ここでは私が知っている限りのバージョンの違いを説明します。

● ビッグシューター1
セルが4種類あります。一番最初のは青い盤面で上部に大きな玉の絵柄があるもの。 残りの3つはゴールドっぽい絵柄で、似通っています。
一般には4種類のセルを初代ビッグシューターに分類していますが、 私が知っている限りではこのうちの1つは役物の性能が違います。 確か鷹のような絵柄のセルだったと思うのですが、これを勝手にビッグシューター2と命名します。(後述)
ビッグシューター1は最も広く出回ったスタンダードタイプです。初代青セルはマイナーでしたが、 残りの2種類のゴールド?セルはほとんどの店に存在しました。役物の性能は結構キツく、よっぽど鳴かさないと 優秀台になりません。V入賞パターンは王道の”羽根から拾われた玉が役物の壁に当たってローターの穴に ななめから入るとまっすぐ落ちてくる”というパターン。ローターに入れば結構Vに入りやすいです。 一度大当たりしてしまえば玉さえ来てれば完走はそんなに難しくありません。
13個戻し、10カウント、8ラウンドです。

● ビッグシューター2
ぱっと見はビッグシューター1と変わりません。しかし...釘がキツイのです。私がこのタイプに気づいたのは、 同じ店に2種類のセルがあり、役物の性能が全く違ったからです。最初はネカセの問題かと思っていたのですが、 このセルのものはどの店に行っても同じ挙動を示すので、ほぼ確信しています。ちなみに田山プロの通っていた、 池袋山楽のビッグシューターもこのタイプです。
役物の性能は歴代で一番良いです。役物の中での玉の動きが違って、ローターの真ん中に来やすいのです。 必然的にV入賞パターンが増えて、ローターの穴が正面を向いたときに入ることも多く、しかも穴に入った玉は まっすぐにVまで転がってきます。大当たり中もこのパターンが多いため、ほとんどパンクはしませんが 1個目でVというのも多く、出玉が少ないこともあります。役物の性能が良い分、釘はガチガチに締まっています。
13個戻し、10カウント、8ラウンドです。

● ビッグシューター3
赤いセルのビッグシューター。これは明らかに1、2とは違う種類のものです。まず、大当たりのファンファーレの 音楽が、低音のビープ音みたいな感じです。
役物の性能はちょっと違って、V入賞パターンの王道の”ななめから”というのはほとんどダメでした。 ローターの穴にななめから入ると、下段でほとんどVをそれてしまいます。V入賞のメインパターンは 穴が正面を向いたときに入った玉がほとんどでした。羽根から拾った玉は真ん中に来やすい仕様になっていたため、 大当たり中も保留玉が4個貯まって次に来た玉が入賞という感じではなく、3個まで貯まれば簡単にローターを くぐります。ゲーム性が異なりますが、これはこれで楽しかったと思います。
13個戻し、9カウント、8ラウンドです。

● NEWビッグシューター、ビッグシューター8
新要件機で復刻されました。基本的にはビッグシューター1の復刻ですが、微妙に異なる点があります。
役物の性能は最悪で、上段は1と変わらないのですが、下段に落ちた玉がVを外れやすいのです。 穴が真ん中の時に入った玉はほぼ全滅で、ななめからの時もかなり(ほとんど?)の確率で外します。 大当たり中も4個貯留され、次の玉が穴に入っても外すことがあります。
また、ソフト的にも変更され、下段に落ちた玉が2個ハズレ穴に入ると貯留が解除になってしまいます。 そのかわりに通常時の貯留解除のタイミングが若干遅く、今までは羽根開閉8回目が閉じたところで 解除になっていたのが、9回目が開いたときに解除するようになりました。
新要件羽根もの全般に言えることですが、とにかく役物の性能が悪すぎて、打っているとイライラします。
13/7個戻し、9カウント、15ラウンド(NEWビッグシューター)
13/7個戻し、9カウント、8ラウンド(ビッグシューター8)

● ゴールデンクロス(おまけ)
ビッグシューターではないのですが、役物はほとんど同じ物(絵は違う)を使っています。 ビッグシューターと違うところは、上段ハズレ穴から下段のVに向かって斜めに転がってきます。 あとはあまり覚えていません。確かビッグシューター3と同じ音楽だったような・・・。