■第54回　2009.05.03　デジタルはCASIO

子供の頃、液晶表示の実用化と共に、時計や電卓、ゲームなどに応用され始めました。その中でも、デジタル時計は未来的で、ものすごく惹かれるものがありました。


CASIO W-R-50

近所のプラモデル屋さんでCASIO製品を取り扱っていた（1980年頃）のですが、そこで買ってもらったのがこれ。当時はもう、3000〜5000円程度出せば安いデジタル時計が買えた時代だと思いますが、ちょっと高めの7000円程度。カレンダー機能搭載というのがポイントです。

画面上に縦横のマスがついていて、その間に小さい文字でカレンダーの数字が表示されます。この数字は基本的に固定（28日〜31日までの変化はある）なのですが、日曜日の位置が移動する、いわゆる万年カレンダーというやつです。通常時はこれらの文字の間を縫って7セグメント表示がされます。このせいで、セグメント表示が垂直になり、若干間抜けな感じになりますが、気になるほどではありません。それよりも他の機種に比べて大きな液晶画面が格好良かったのです。

カレンダーは2099年まで対応していたのですが、1999年以降はどうなるのかを見てみたくて何度もカレンダーを弄ったものです。実は買ったばかりの頃に一度外（バスの中？）で落としてしまい、お小遣いを貯めてもう一度買ったくらいのお気に入りでした。

思い出しましたが、デジタル時計って時報アラームが設定できるんですよね。塾で皆一斉に鳴り、先生に怒られたりしたものです。それだけ流行っていたということでしょうね。

さすがに小学生時代のものなのであちこちガタが来ていて使い物にならなくなっていたのですが、2000年の一月一日を迎えるその日のためにわざわざ修理、電池交換を果たし、'99から2000に切り替わる瞬間は確認しておきました（アホ？）。今はもう骨董品扱いで眠っています。



CASIO DW-5600C-1V

俗に言う、スピードモデル（本家）です。映画スピードを見て真っ先に購入しました。後になって品薄になったようですが、まだこの頃は在庫豊富でした。



CASIO DW-5600C-1V

実は同モデルを3個買っています。1個はどこかで落とし、なくしてしまいましたが、残り2個は購入時のまま保管してありました。片方はグリーンのLEDランプ、もう片方はオレンジの豆球です。コレクターとしては両方GETしておくのが基本といったところでしょうか。



CASIO DW-5600B-2V

ブルーのモデルも買いました。こっちの方が格好良いですね。その後のG-SHOCKブームでものすごいプレミア価格になった気がしますが、今となってはれほどでもないでしょう。この頃までは探せばいろいろ入手できたと思います。初代復刻モデル（限定1983台）のDW-1983なんかも、店頭で普通に見かけましたね。



CASIO MRG-100

そろそろ金属ボディのデジタル時計が欲しいなぁ〜と思っていた頃に発売されたのがこれ。本当の初代MR-Gはウレタンパーツで保護されていた記憶があるので、これが2代目になるのでしょうか。いずれにしてもフルメタルボディとしては初になります。角型と丸型の2種類、さらに色違いがあったのですが、一番格好の良い丸型に決めました。しばらく使っていたのですが、結構重いので使いにくく、電池切れと共にお蔵入りとなってしまいました。



CASIO DW-5000-1JF

DW-5600E-1（現行品）ベースに、初代DW-5000のデザインを施したものです。裏蓋がスクリューバックに変更されていたりと結構凝っています。既にG-SHOCKブームも去り、どんなモデルでも容易に入手可能でしたが、これだけは押さえておきたいと思わせるものがあり、入手しておきました。

初代のデザインは秀逸で、CASIO自身が何度も復刻モデルを出しています。現在はソーラーモデルなどで採用されていますので、雰囲気を味わうのであればいつでも入手できますね・・。



CASIO CASIOTRON復刻版 TRN-02

G-SHOCKブームが去った頃(?)、登場したのがカシオトロンの復刻版です。さすがに現役時のカシオトロンは知らないのですが、このレトロ感がたまらなくて購入しました。金属ボディのデジタルということで、まさに私好みですね。見てのとおり、機能は何にもありません。MR-Gほどゴツくもなく軽いので、時々使っていましたね。今でもお気に入りの一点です。

子供の頃はやたらと流行ったデジタル時計ですが、当時はそれが最先端に感じたことによる魅力だったのに対し、今では懐かしさや実用性などが購入動機となり、なかなかワクワクさせてくれる商品に出会いませんね。テレビがついた時計とか、もう一度検討してもらえないものでしょうか？