こだわりの一品


■第63回 2010.01.30 ぺんてるKerry旧タイプ

以前に紹介したお気に入りシャープペンシル、ぺんてるのKerry(ケリー)ですが、旧タイプを調べていたら面白いことを発見しました。


Kerry各色(右側のMonoライト消しゴムは関係ありません。ペンを固定しているだけです)

現行品はキャップの部分に”Kerry”の表記がありますが、旧タイプは”Pentel5”の表記になります。Pentel5は、ぺんてる製0.5mmのシャープペンシルを代表するシリーズ名のようで、当時の他の製品にもPentel5やPentel7の表記が見られます。

購入時期が異なり、真ん中の緑と青のものは80〜90年代、赤と黒は数年前に購入しました(既にKerryロゴ入りが普及していましたが、お店のデッドストックを見つけて買いました)。パッケージ入りのものを除いて、Kerryの表記はどこにも見られません。最初から名前が付いていたのか、ちょっと疑問でもあります。




拡大してみてみると、緑と青はJISマークのシールが貼ってありますね。(文房具に詳しい方なら知っていると思いますが、98年ごろから多くの文具に対し旧JISマークの指定が取り消され、製品から旧JIS表記が無くなりました。現在は新JISマークに移行していますが、シャープペンシルは指定商品ではないようです)

新しいタイプは、バーコード管理できるようにシールが貼り付けてあったり、パッケージ入りになっているんですね。文具にバーコードが導入されたのは結構遅かったように記憶しています。


芯入れ用キャップを抜いたところ

面白いことに気づきました。昔買ったケリーには、芯詰まりメンテナンス用のピンが付いていたんですね。ケリーに限らず、以前のシャープには必ずこれが付いていたものですが、すっかり見なくなったことを考えると、安全性を考慮して禁止になったものと思われます。

一般的なシャープは消しゴムの裏側の止め具にピンがあって、芯ケースに収まるようになっていたのですが、ケリーの場合は消しゴムがペンキャップ側についているので、ピンは芯キャップに付いているのです。設計の都合上なのか、蓋の淵からそのままピンが伸びていて、他のシャープのピンよりも頑丈な代物でした。

すっかり忘れていた機構ですが、突然思い出すとタイムスリップしたような感覚に襲われますね。以前にも書きましたが、文房具はデッドストックの宝庫です。街の文房具屋さん(特に土日休みのお店がオススメ)をめぐるのはとても楽しいですよ。

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