■第77回 2011.05.25 尾灯(テールランプ)
走り去る車の残像と言えば、赤く輝く尾灯&制動灯。美しいですね。実は以前より、アメリカ車の尾灯が気になっていたんです。
自動車の保安基準は国により異なります。ヨーロッパが一番厳しく、尾灯(テールランプ)と制動灯(ブレーキランプ)が完全に独立した灯火機器とされているのに対し、日本では併用(同じケース内に収められ、走行時は弱め、制動時は5倍の光量になる)されているものがほとんどです。また、最も規制の緩い(?)アメリカでは後方の方向指示器は尾灯・制動灯と併用されていて、赤の点滅となるものが多いです。
私が好きなのはこのアメリカ車の尾灯周辺デザインで、とてもすっきりしていて美しいと思っています。
アメリカではオレンジ色が好かれていないのでしょうか、尾灯は基本的に赤だけのものが多いです。日本やヨーロッパに輸入されるモデルは、オレンジ色の方向指示器が増設されています。最近ではちゃんと考えられた配置になっていますが、おまけ程度に小さく増設されているものもあります。
タクシーもそうですね。真っ赤なテールが美しい・・
そして・・分かるでしょうか。灯火時の色が違うんです。日本やヨーロッパの車両は、信号機と同じような朱色っぽい赤なんですが、アメリカ車はもう少し黒っぽいというか、黄味が少ない色というか、真紅!と呼べるような色なんです。(日本車で一番近い雰囲気なのは、何故か三菱の初代eKワゴンだったりします)
オレンジの方向指示器が付いている車両もありますが、このオレンジ色も日本車に比べて黄みが少ないような気がします。
色味を写真で表現するのは難しいですね〜。この落ち着いた雰囲気、分かるでしょうか。この色の虜になっちゃってるんですが〜〜〜・・日本に輸入されているアメリカ車はこの色ではなくなってしまっているみたいなんです・・。残念ですが、保安基準が違うせいなのかもしれません。
ちなみに、メーカー(車種?)によってはこの赤でないものもありますし、最近流行し始めたLED式の尾灯ではこの雰囲気が出せていないようです。そもそもLED式のライトはあまり良いとは思わないのですが・・
おまけ
日本車で好きな尾灯は、少し前のクラウン系に採用されていたものです。宝石みたいにキラキラ光るのが美しいですね(同時期のエスティマ、あとはダイハツのコペンにも同様なのがあります)。どのような構造だったのか知りたいです。残念ながらモデルチェンジ後に一般的なデザインになってしまいました。
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