こだわりの一品


■第89回 2012.06.01 エネループ

ニッケル水素タイプの充電池(二次電池)、当初は自然放電が大きく、放っておくと空になってしまうという欠点がありましたが、容量の増大や環境問題などによりニッカド電池を駆逐し、さらには放電問題を解決した「エネループ」の登場で、今や定番電池と言っても良いくらいになりました。今回はこの「エネループ」の色んな種類を紹介します!


eneloop HR-3UTG
第一世代の改良タイプ、「eneloop-R」とも呼ばれています。1000回繰り返し充電が売りでした。

第一世代のエネループは外観上の違いで3種類あります。一番最初のものは、ロゴが「eneloop」のみで、電池の肩部分が高く、一部機器の電池ホルダーに入りづらいという欠点がありました。そこで形状を変更して改良されたのがこの「eneloop-R(通称)」です。ロゴの端にブルーで(R)表記が付いています。さらにこの後、(R)表記が灰色になったモデル「eneloop-RG(通称)」があります。これは外装が変更になった程度で中身は同じものと思われます。このモデルから「typ.2000mAh」の表記が無くなりました。色んなサイトで測定をしているようですが、2000mAhに達しているものは無いようなので、誇大表示をしなくなったのは良いことですね。



eneloop HR-3UTGA
第二世代のエネループ(後期タイプ)。

第二世代は繰り返し充電が1500回に増えたのが売りです。外観上の違いで2種類あり、前期モデルは第一世代の最終モデルとほぼ同じで、プラス端子の周辺部分の色が白から灰に変更になっています(外装フィルムよりも暗い色になっているのがわかると思います)。SANYOのロゴの横に王冠マークが付きました。後期モデルでは、従来プラス端子にあった4つのガス抜き穴が無くなり、また底面デザインもスマートになりました。


[写真なし]
eneloop HR-3UTGB
第三世代のエネループ

今持っているエネループで十分満足しているため、まだ買っていないのですが、第三世代では繰り返し充電の宣伝が1800回となりました。形状は第二世代の後期タイプと同じです。SANYOロゴの横の王冠マークの下にラインが追加されました。

以上が、現時点でのeneloop標準モデルですが、これ以外にeneloopプラス(加熱防止の安全装置付き) 、eneloopプロ(容量を増大した代わりに繰り返し充電回数減少)、eneloopライト(容量が少ない代わりに繰り返し充電回数を増大、そして軽い)がラインナップされています。また、これら第二、第三世代のモデルは単三、単四電池のみ改良され、単一、単二電池は第一世代のままとなっています(あまり売れていないと思います)。

エネループは、誕生した2005年11月14日を記念したのか、各世代のモデルチェンジは11月14日に行われています。このあたりに注目しておくと買い替えに役立つかもしれませんね。



おまけ


105円のニッケル水素電池、ReVoltes


ReVoltes

ダイソーで売ってたので買ってみました。エネループより三割ほど電池容量が少なく、また自然放電も起きてしまうのですが、価格が1/3程度と魅力的です。普段使い用としては十分かもしれません。品質も悪くないようで、エネループ最大の強敵と言えます。



VolcanoNZ

100円ローソンで売っているものですが、中身はReVoltesと同じらしいです。



サンヨー ニッカド電池 700mAh

業務用っぽくパッケージが簡素ですが、何となしに買ってしまいました。ちょっと高いですね・・
ニッカド電池は過放電に強く、長時間放置するような用途に向いています。



タミヤ ニッカド電池 1000mAh

通称タミニカ1000と呼ばれているようです。ミニ四駆のレース規定で、長らくニッケル水素電池が禁止されていたそうですが、現在は規定が変わり専用のニッケル水素電池が出ています。よってこれは廃盤となりました。



Panasonic マンガン乾電池(緑)

いわゆるナショナル乾電池(一次電池)の一種ですね。国内では黒、赤、というグレードがありましたが、海外ではその下に緑、青、というものが用意され、現役で製造販売されています。国内ではごくまれに電気製品を買ったときの付属電池として入手できることがあります。マンガン電池は使わない時に起電力が回復するので、時計やラジオなど、少電力で断続的に消費するものや、繰り返し使う用途に向いています。

個人的なことですが、電池は上記二種のような縦型のデザインのものが好きですね^^

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