こだわりの一品


■第95回 2013.02.02 安全かみそり7

ビンテージな品を集めだすとキリがなくなる?


シック インジェクター 1935〜55年あたりに作られた品
柄はそっくりですが、右側は変色してしまったのか、やけに黄色いです。


最初は同じものかと思っていたのだけれども、よく見ると右の方には MADE IN USA の刻印


左側です。裏側にUSAと書いてありますね。これと比較すると・・


右側です。刃の固定部分が違っていて、こっちのほうは簡単に刃を外すことができます。


よく見ると、左側は真ん中に一本スジが入っています。これは成型時のバリ?でしょうか。右側はそのような部分はどこにも見当たりません。

マニアックなものだけにあまり情報も無いのですが、推測すると右の方が1945年あたりまでの古いタイプ、左の方はそれ以降から55年あたりまで作られていたEversharpというモデルに相当するのではないかと思います。この当時、樹脂の変更でコストダウンを図るとは、色々考えさせられるものがあり、なかなか奥が深いですね。

ちなみにこのビンテージもののインジェクター、剃り味は最低です。刃の角度は同じに見えるのですが、新しいタイプと違って全然剃れません。一体どうやって使うのやら??


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