こだわりの一品


■第99回 2013.05.17 ヘッドホン(イヤホン)

ここ数年、ポータブルオーディオ用の機器が充実してきています。特にヘッドホン(イヤホン)。技術の進歩で再生装置やメディアなどが不要になったおかげか、出力装置であるヘッドホンやポータブルアンプなどにお金がかけられるようになってきているようです。

長い間、この手の商品に無関心でいたのですが、色々と充実してきているのを知り
試しに専門店を覗いてみたところ、ヘッドホン、イヤホンがかなり面白そうということが分かりました。以前だったら、イヤホンだと高級なモデルでも1万行かない程度だったのに、最近では平気で5万10万なんて製品も出てきていて、バリエーションに富んでいます。



JVC HA-FX3X

個人的にはオープンイヤータイプ(開放型)が好きなのですが、まずはこだわりを捨てて一万円以下のモデルをチェックしていたら、カナル(密閉)型でなかなか良い音を出す製品があったので購入しました。重低音の出方が凄いです!これが3000円を切るんですから、時代の進歩は素晴らしい!

ただ、カナル型にはまだ完全に慣れず、外界の音が全く聞こえないのは不安になりますね。また、コードに触れるとその音が耳まで伝わって若干不快です。もう少し使い込めば慣れるかな・・?カナル型に慣れたら上を目指してしまいそうで怖い・・



SONY MDR-E888

つい数年前まで販売されていたのですが、タイの洪水によって生産が終了してしまったようです。当時ソニーのフラッグシップイヤホンだったのですが、高音重視の音だったのであまり好きではなかったですね。それでも他の安いものと比べると音の良さは歴然としていましたので、使う時は決まってこれでした。



SONY MDR-E484

ここからは以前にも紹介したものになります。MDR-E484。重低音ブームのバブル時代に出た最高級機ですね。低音から高音までしっかり鳴らしてくれる良いイヤホンでした。何故これを生産終了にしてE888に移行したのか不思議なくらいです。デザインもコンパクトで素晴らしく、ぜひとも復刻して欲しいモデルですね。


SONY MDR-E444 MDR-E575

E575は、E484に次ぐモデルで、下手をしたら484よりも迫力のある音を出していたかもしれません。ただ若干、筐体がゴツいんですよね。個人的には、オーディオ機器というのは「本物の音をいかに小型化して出すか」というところに存在意義があると思っているので、大型のスピーカやヘッドホンを使っていい音を出されても感激度は低いです。そういう意味で、最近の一部のイヤホンは方向性が違うかなぁ〜と思います。左のE444は当時の標準的な音を出すモデルでした。



SONY MDR-E454

ウォークマンWM-150に付属のイヤホンです。WM-501以降の標準的なモデルには大抵これが付いていました。重低音DBB回路の性能をフルに生かし、良い音を出していたのを思い出します。製品版はE464というモデルでした。これも購入したはずなのですが、壊れてしまってありません。

振り返ってみるとSONYばかりですが、当時SONY以外はろくな音ではありませんでした。ある時期を過ぎたあたりから、PanasonicやAIWAが同レベル以上になりましたが、その頃にちょうどバブルがはじけ、この手の高級品が消えていってしまったように思います。


過去のモデルばかりの紹介になってしまいましたが、最近のヘッドホンの進化には目を見張るものがあります。プレイヤー付属のイヤホンを使っている方は、一度家電屋さん等で聴き比べしてみることをお勧めします!


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