■第100回 2013.05.24 プラットホーム
子供の頃、特急列車や急行列車に乗るとき、一段高い車両に「よいしょ」と乗り込むのが普通だった記憶があったのですが、気づいてみたら段差が無い!背が高くなって段差が気にならなくなった?車両の床が低くなった?いや、それにしても段差無さすぎるような?
というわけで調査に行ってきました。場所はJR上野駅広小路口。10年くらい前までは、入り口付近に靴磨きのおばちゃんがいたり、手数料を取る両替所跡などがあったものですが、今ではリニューアルしてお店がいっぱいできています。東北・上越方面から東京への終着駅としての機能が少しだけ残っているため、入り口から一部のプラットホームまでがそのままつながっています。
13〜15番線は「低いホーム」と呼ばれ、高崎・宇都宮線の他、特急や寝台列車などもやってきます。5〜8番線は「高いホーム」と呼んでいるようですね。上野駅はあまり変化を好まないようで、発車ベルは未だに電子音のまま、さらにドアが閉まる直前にブザーが鳴るという伝統も残っています。以前はこれに加え、到着時に「うえの〜うえの〜・・」という自動放送があったのですが、無くなってしまいました。
上野駅 14番線ホーム
ここの風景は全然変わりませんね。地平ホームだと出入り口がすぐ近くなのでありがたいです。よく見ると、実際の乗降ホームから手前の柵の部分にかけて、なだらかなスロープになっていることに気づきませんか?(奥側の方が、柵下の隙間が小さくなっている)
プラットホーム拡大
乗降口付近はさらに高く・・
そうです、ホームが嵩上げされて乗り降りしやすくなっていたのです。昔のホーム高さは、おそらく下側のラインに沿った部分だったのでしょう。このくらいの段差があったのであれば、記憶に納得がいきます。
埼玉近辺では、大宮駅、赤羽駅、浦和駅と、軒並み改築されてしまったため、昔の痕跡を見つけることが難しくなっています。こういうのって東京の方が良く残っているものですよね。ちょっとブラタモリみたくなってしまいましたが、細かい部分に注目してみると面白いものです。
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