こだわりの一品


■第109回 2013.12.01 携帯電話その5 (iPhone5c)

今までアマノジャク思想により避けに避けまくっていたiPhoneですが、 とうとう購入してしまいました。本当はずんぐりしたデザインの携帯電話が好きで、MotorolaのRazrを狙っていたのですが既に廃盤。今や大画面流行りでこの手の小型スマートフォンが絶滅してしまいました。iPhoneは縦長なのが気になりますが、現行機種の中でも比較的小さい方、加えてかなりお買い得な状況ということで購入に至りました。



iPhone5c

購入したのは人気の5sでなく、5cです。価格面が魅力だったのもありますが、カラフルなプラスチック筐体というのがポイントです。初期のiPhoneは魅力ある大きさと形状だったのですが、4あたりからエッジの鋭いデザインになり、5以降では日常的に使う道具として不便なのではないか?と考えさせられる大きさになってしまいました。さらに、メーカーが必死で薄型化した本体なのに、ケースに入れて使うという風潮も受け入れ難かったところ。今回の5cはカドが丸くなり、ケース無しでこのままガンガン使っていけそうだというところが気に入ったわけです。色は国電で言うところの総武線色。中央線色があれば絶対買っていたのですが〜・・残念。

購入を決意したその週、なんとAppleからSIMフリーのiPhoneが販売開始されたというニュースが。海外のSIMロックフリーiPhone5で付いていた技適マーク(日本国内の電波法の認可を受けた機器に表記される)が、5sや5cで付かなくなった理由がここにあったのですね。とりあえず今回のiPhoneが壊れたり紛失したりした場合は、これを買えば良いということで。選択肢が増えるのは良いことです。



今まで使っていた3台 iPod touch(wifi専用)、Android(通信専用スマホ)、携帯電話(電話&SMS専用)

ここ数年は、ボタン型携帯にこだわって通話専用携帯電話と、通信専用スマートフォン、wifi専用のiPodtouchなどを使い分けていたのですが、メッセージ系のアプリを同時に起動できないこと、充電のタイミングが合わなかったりで取り扱いが結構面倒なこと、また古くなり不具合も出てきたので、ちょうどまとめてしまうタイミングだったのです。


今回購入に至った理由は以下の通り
(1) 携帯電話の画面が壊れ、通信専用スマホは動作不安定になってきた上に12月末頃契約期限切れ
(2) 各社ともに番号ポータビリティを利用した乗り換えに対して優遇サービスを実施
(3) 何故かどの店舗でも土日のみ特別値引きキャンペーンを実施している
(4) ドコモは毎月1日契約が最も有利な上、12月1日がタイミング良く日曜だったこと(次に同じような機会を狙うと何ヶ月も後になってしまう)

ドコモに乗り換えた理由はこちら
(5) 現在の契約には縛りが無く、いつでも自由に乗り換えできるが、Softbankのままスマホにしても2年縛りが付いてきてしまうこと
(6) 海上での電波状況が、Softbankに比べて良いのを体感した経験
(7) Auは強制的にオプション契約をさせられるという噂があり、実際に店舗を訪れたところ、やはり見積もりに勝手に入れられてしまった

購入にあたり悩んだのが悪評高い二年契約とその自動更新。最初の二年は端末代金を回収するための縛りとして理解できるのですが、その後の自動更新が納得できませんね。忘れてて自動更新の被害に遭う人が続出するのではないでしょうか。
何故このような契約がまかり通ってしまうのか・・やりたい放題ですね。二年が許されるなら三年、十年も許されるのか?このあたりが議論されて、数年後には撤廃されるのではないでしょうか。また、MNPによる乗り換え優遇サービスも、無理がたたってどこかで自然に終わるのではないかと思っています。


購入するに際し、乗り換え前提で各社の契約内容と販売価格を徹底的に調べてみました。現在はSoftbankなので候補はDocomoかAuなのですが、比較対象のためにSoftbankへの乗り換えも調べました。


<毎月の支払額> 2013.11.26 時点
各社基本料金や契約の設定はほぼ横並びに見えるのですが、ちょっとした違いがあるので注意が必要です。
(月割はMNPで転入の場合のみ)

基本料金 日割 Web接続 日割 パケット定額 日割 月割 二年契約
Docomo 780 315 × 5460 × 当月より 加入翌月を1ヶ月目とし、24ヶ月
Au 980 315 5985 翌月より 加入翌月を1ヶ月目とし、24ヶ月
Softbank 980 315 5460 × 翌月より 翌請求月末※を1ヶ月目とし、24ヶ月

ソフトバンクは加入時に3種類の締め日に振り分けられる(契約者は選択不可)
例: 10/15に加入した場合
締め日 翌請求月
10日  12月(11/11〜12/10の分)
20日  11月(10/21〜11/10の分)
末日  11月(11/1〜11/30の分)


<各社の支払いイメージ> 2013.11.26 時点 MNPで転入した場合
上の表を分かりやすく図表にすると、このようになります。



<まとめ> 2013.11.26 時点
Docomo、Softbankは日割り適用が少ないので、月初めの契約をお勧め
Auは全て日割り適用、ただし加入月は通常料金なので、月末の契約がお勧め

Docomo、Softbankは二年契約と割り引き期間にズレが発生する。パケット定額に日割り設定が無いので、割り引き終了後一日でも過ぎると一ヶ月分の高額料金を支払わなければならない。これを防ぐには、あらかじめ割り引き終了月を把握しておき、その月に翌月のプラン変更予約をしておいた方が良い。Auは全て同時に終了する上、全ての料金が日割り対応なので契約更新月になってから対応しても大きな損失はない。

二年契約更新月の通知を受けるためには各社登録が必要(ドコモ利用額お知らせメール、Au Web de請求書お知らせメール、My Softbankお知らせ情報)。但しこの通知が届いた頃には月割りが終了になっている可能性があり、その場合高額な月額料金を支払わなければならない。よってあらかじめ月割り終了月、更新月の両方を把握しておいた方が良い。

特にSoftbankは開始月の設定が複雑なため、契約時に内容をしっかりと確認しておくこと。


<価格調査> 2013.11.24 時点での最安値
条件: iPhone5c16GをMNP、一括購入の場合 (※消費税5%での計算。増税後は割り増しになると思われる)

■Docomo
本体価格81600(税込85680)→ 24000割引→ 57600(税込60480)→ 土日特価0円
通信料 基本料金780 WEB接続315 パケット定額5460 =6555円
 一年目 月々割引-2520 増額割引-525 スイッチ割-780 =2730/月
 二年目 月々割引-2520 =4035/月(13ヶ月目は増額割り引き-780有り)
 三年目以降 割り引き無し =6555/月
二年間最低支払い額 80400円
※Docomo同士でも通話料・SMSは無料にならない(追加700(初年度350)/月で可)
※国内から発信の国際SMSが50円(他社は100円)
※海外3G携帯、海外スマートフォンでSIMを使うと一部の機能が動作しない可能性あり
※二年を過ぎた後の通信料は最安、番号を寝かせておきたい場合も他社より割安
※日割りにならない料金が多く、月末の加入は無駄が多い。毎月1日加入の場合だけ特別ルールが適用
※当月1日以外に加入した場合、開始月は2年契約の1ヶ月分に入らないので注意
 開始月を含む24ヶ月で割り引きが終了し、26ヶ月目が解約可能月となる
 当月1日に加入した場合、24ヶ月目で割り引きが終了し、25ヶ月目で解約可能
 24ヶ月目(更新前月)にあらかじめ翌月のプラン変更をしておいた方が良い

■Au
本体価格52920→ 土日特価0円
通信料 基本料金980 WEB接続315 パケット定額5985 =7280円
 二年割り引き期間 乗換-980 毎月割り-2205 フラット割-525 =3570/月
 キャッシュバック-10000 (※最安価の場合。オプション契約有り)
 三年目以降 割り引き無し =7805(デザリング解約の場合7280)/月
二年間総計 75680円
※Au同士は通話料無料時間有り・SMSは24h無料
※国際SMSは100円
※3GはCDMA方式なので一般の3G海外携帯にSIMを差し込んでも使えない
※三年目からデザリングが有料525/月になる
※三年目からの月額料金が最も高い
※毎月の支払い料金が全て日割り対応、24ヶ月を過ぎてしまっても好きな時期にパケット定額を外せばOK
※開始月は2年契約の1か月分に入らないので注意。月初めの加入は無駄が多くなる
 開始月は割り引きがなく、2〜25ヶ月目に割り引き、26ヶ月目が解約可能月となる

■Softbank
本体価格52920→ 土日特価0円
通信料 基本料金980 WEB接続315 パケット定額5460 =6755円
 二年割り引き期間 乗換-980 月月割-2205 =3570/月
 割り引きサポート-1000 *10ヶ月
 キャッシュバック-15000 (※最安価の場合。オプション契約有り)
 三年目以降 割り引き無し =7280(デザリング解約の場合6755)/月
二年間総計 60680円
※Softbank同士は通話料無料時間有り・SMSは24h無料
※国際SMSは100円
※海外3G携帯・海外スマートフォンとSIMの相性が良い
※三年目からデザリングが有料525/月になる
※定額料金が日割りにならないので、月末の加入は無駄が多い。
※開始月(場合により開始翌月も)は2年契約の1ヶ月分に入らないので注意
 開始月は割り引きがなく、2〜25ヶ月目に割り引き、26ヶ月目(場合により27ヶ月目)が解約可能月となる
 二年契約、980円割り引きの開始月を確認し、終了月を把握しておくこと
 24〜26ヶ月目(更新前月・割り引き終了前月)にあらかじめ翌月のプラン変更をしておいた方が良い


<注意>
これらは、2013年11月26日時点での状況です。iPhoneを取り巻く情勢がめまぐるしく変化している最中ですので、12月の時点で既に異なる状況になっているかもしれません(さらにお得に?!)。地域によっても割り引き率が異なりますので、購入の際には必ず比較確認しましょう!

※11/29時点で、既にAuが変更になって月々割り引きが減額になっているようです。その分キャッシュバックが増えているのではないかと思いますが、各社共に変更になる可能性大ですね。

※iPhoneの電話帳登録をしようと思ったら、何故か最初から入っているのです。iPodTouchには入ってなかったはず・・と思ったら、どうやらAndroidで使っていたデータのようです。試しにiPhoneの電話帳に追加をしたらAndroidの方も追加になっていました。おそらく同じIDで使う何らかのメッセージ系アプリにより同期されたのだと思いますが・・どこからでもデータを持ってきてしまうクラウド時代って恐ろしいですねぇ・・

※購入して予想外だったのは、iMessageやFacetimeでiPhone同士なら無料SMSと無料通話ができること。通信会社を変えたら友人との電話が有料になってしまうなぁ〜と悩んでいたのは杞憂に終わりました^^

※2015/11/22追記 更新間近になりました。乗り換え等の検討時期なのですが、今のところ何の気乗りもせず、かといって放置すると割り引きが終了する上に2年間契約の自動更新になってしまう。ということで、Docomoに確認したところ、とりあえず様子見する方法が分かりました。まず、割り引きが終了する月にネット接続とパケットの契約を解除し、電話だけの設定にします。この2つは日割りできないので、翌月になってしまわないように注意です。次に、契約更新月になったら2年契約だけ解除します。基本料金は上がってしまいますが、これでいつでもやめられる(乗り換えられる)設定になりますね^^ネットが使えない
状態になりますが、格安SIM会社の通信専用カードを使えば初期費用3000円+月々700〜900円程度のものがあります(しかも契約月は無料、他割り引きサービスなどもあり!)ので、しばらくは2台持ち体制で乗り切ろうと思います。

※2015/11/28追記 ネットとパケット契約の解除に行ってきました。結果から言うと、解除の時点からネットが使えなくなること、また当月の割り引きも無くなるという欠点があることが分かりました。2年間の割り引きを使い切るには来月に解除するしかないのですが、来月は来月で通常料金に戻るので、結局のところどんな方法を使っても終了月は必ず高額料金を支払う必要があるということ、ユーザーに分かりにくいところで回収するちょっと嫌なシステムですね。少し悩みましたが、来月末だと年末年始の忙しい時にネットが使えないなんてことになりそうなので、思い切って解除しました。これで来月は基本契約の2年縛りを解除するだけです。また新たな問題が発生しなければ良いのですが・・

※2016/01/24顛末記 ドコモに確認したところ、パケット解除の時点からネットが使えなくなるのは担当の説明間違いで、当月いっぱいでの解除予約ができたそうです。ただし解除月は割り引きも適用されなくなるとのこと。既に12月に入り、パケット解除のSIMは通常の携帯電話で使用、格安SIMでiPhoneを運用するという2台持ちを始めてしまっていたので今さら考え直すわけにもいかず、番号ポータビリティで安価の通信会社への乗り換えを考えていました。ところが乗り換え直前に突然iPhoneが故障、ちょうど出張を控えていたのであわててリサイクルショップで中古Androidを買い数日間を過ごすというゴタゴタを味わいました。結果的に、この中古携帯は下取りしてもらえたのでラッキーではありましたが。無事AUのiPhone6に乗り換えられましたが、最近は家族割り引きや家庭用のインターネット、電気までセットにして契約させるような流れになり、分かりにくくて困りますね。2年後までにはもう少し分かりやすくなっていることを期待します。


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