Essential List


FUNK−70's

JAMES BROWN:Foundations Of Funk:A Brand New Bag:1964-1969(Polydor Chronicles,96)[2CDs]
   以降現在に至るポップ・ミュージックの指標となったポリリズム・テムプレート。
   JAMES BROWN:Hot Pants(Polydor,1971)
   豊かなアフロポリリズム・ヴァムプの饗宴。
   JAMES BROWN:There It Is(Polydor,1972)
   容赦ないリズムの殺戮。
   JAMES BROWN:The Payback(Polydor,1973)
   心理的隷属からの解放と復讐に燃えたスーパーヘヴィ・ファンクの実現。
JAMES BROWN:Make It Funky:The Big Payback:1971-1975(Polydor Chronicles,1996)[2CDs]
   ファンキーという形容詞ではなく、音楽形式としてのファンクを確立し、定義したドキュメント。異なるリズムがいたるところで多元的に交錯する。ドラムス、ベース、コンガのみならず、ギター、キーボード、ホーンズ、ヴォーカルの全てがパーカッシヴにアタック。
   THE J.B.'S:The Best Of The JB's(Chronicles,2000)
   ビッグバンド・アフロ・ジャム。
LEE DORSEY:Wheelin'And Dealin'-The Definitive Collection(Arista,1997)
   ヴォーカルのリズミックなニュアンスをとぎすまし、まるでドラムのように振る舞ったプロトファンク。柔らかくうねるヴォーカルが、不意打ちを食らわすようなセカンドラインのアタックから、ひらりと身をかわし、カウンター・パンチを食らわす。
THE METERS:Funktify Your Life:The Meters Anthology(Rhino,1995)[2CDs]
   オフビートと突飛なパタンをとめどなく打ち出すドラムが主役の、精巧なリフの寄せ木細工。
THE TEMPTATIONS:The Temptations Anthology(Motown Master Series,1995)[2CDs]
   この場合、ノーマン・ウィットフィールドによる5人の声と楽器群が互い違いに織り合わさった3次元のアシッド・ドゥワップに注目。
   JOE TEX:The Very Best Of Joe Tex(Rhino,1996)
   マスルショールズ産のサブJBファンクを従えた道徳家兼ジョークスター。
   SLY&THE FAMILY STONE:Stand!(Epic,1969)
SLY&THE FAMILY STONE:There's A Riot Goin' On(Epic,1971)
   神経を磨り減らすリズムのうえを全てがのろのろと動き、絶望的で、勇ましく、あまりにもとらえどころがない。最も痛ましいゲットー・ペシミズムの表現。
   SLY&THE FAMILY STONE:Fresh(Epic,1973)
   ねじくれたヴォーカルとつかみどころのないイメージが、乱暴につんのめったグルーヴにくくりつけられたファンク・シニシズム。
   JIMI HENDRIX:Band Of Gypsys(Experience Hendrix/MCA,1970/1997)
   FUNKADELIC:Maggot Brain(Westbound,1971)
   物質世界を拒絶するメタル・ギターで超越し、混乱し、未来を見出す。方向性のない分割が疎外された効果を挙げ、精神的な解放を伝道するマインド・トリップ・ミュージック。
   KOOL&THE GANG:Wild And Peaceful(De-Lite,1973)
   ホーンズがうなり、ホイッスルが響き、チャントがはやしたてる野性的なストリートファンクと、チルアウトしたメロウネスのコントラスト。
KOOL&THE GANG:Light Of Worlds(De-Lite,1974)
   驚くほどレイドバックしたシンセサイザーとブラスの融合。
   KOOL&THE GANG:Kool Jazz(Mercury Chronicles,1997)
   マルチトラック録音によるビッグバンド・ファンクのアフロセントリックなスピリチュアリティをめぐる瞑想。
   LIGHTNIN' ROD:Hustler's Convention(Douglas 3,1972)
   クール&ザ・ギャングがバックアップしたプロト・ラップ。
   WAR:All Day Music(United Artists,1971)
WAR:The World Is A Ghetto(United Artists,1972)
   MANDRILL:Composite Truth(Polydor,1973)
   ISAAC HAYES:The Issac Hayes Movement(Enterprise,1970)
   荒唐無稽なくらい壮大なオーケストラル・ファンク組曲。その過剰さは力を意味していた。
   CURTIS MAYFIELD:Curtis(Curtom,1970)
CURTIS MAYFIELD:Superfly(Curtom,1972)
   生き生きしたハードコア・ファンクがゲットーの暗部を描く。率直さとリズムが黒人のサヴァイヴァルには欠かせない、というメッセージ。
   CURTIS MAYFIELD:Back To The World(Curtom,1973)
   CURTIS MAYFIELD:There's No Places Like America Today(Curtom,1975)
   DONNY HATHAWAY:Everything Is Everything(Atco,1970)
DONNY HATHAWAY:Extension Of A Man(Atlantic,1973)
MARVIN GAYE:What's Going On(Tamla,1971)
   MARVIN GAYE:Let's Get It On(Tamla,1973)
   官能的なスムーヴの古典。
   MARVIN GAYE:I Want You(Tamla,1976)
   MARVIN GAYE:Here,My Dear(Tamla,1978)
   精神病理学的な告白の記録だが、あからさまなために、どれほど不誠実であっても悪意はない。甘く、静謐で、誘惑的な雰囲気のなか、覚えた痛みに向き合い、波動するリズムと囁きから叫びへと変化する声のニュアンスに耳を奪われる。
   THE CHI-LITES:(For God's Sake)Give More Power To The People(Brunswick,1971)
   モータウン/スタックス以前の古典的なドゥワップのメソッドと、複数のリード・シンガーを使い分けるウィンディ・シティ流を、プリミティヴな社会意識ファンクとエレガントなバラッドに振り分けた。
   THE STAPLE SINGERS:Be Altitude:Respect Yourself(Stax,1972)
   BILL WITHERS:Still Bill(Sussex,1972)
   がっちりしたリズムとほてるような官能を結びつけ、ゴスペルの熱烈さにフォークの真面目さを加えた。
   STEVIE WONDER:Talking Book(Tamla,1972)
STEVIE WONDER:Innervisions(Tamla,1973)
   おのれのスピリチュアル・ライフを視覚的な比喩により描写し、その比喩にポリリズムが肉体を与えている。
   STEVIE WONDER:Fulfillingness' First Finale(Tamla,1974)
   STEVIE WONDER:Songs In The Key Of Life(Tamla,1976)
   BOBBY WOMACK:Understanding(United Artisis,1972)
AL GREEN:I'm Still In Love With You(Hi,1972)
   声の震えとリズミックなニュアンスを軸に、厚ぼったいビートともつれ合うようにうねる。そのロマンティックな誇張ぶりは、実は忘我と狂気すれすれのもの。
   AL GREEN:Call Me(Hi,1973)
   粘り強さを増した声が、曲がりくねったリズムの手前でひらりと身をかわし、先頭に立って手を振る。大胆なニュアンスに対する天才ぶりを披露。
   AL GREEN:Livin' For You(Hi,1973)
   機敏なリズム、ダイナミクス、色彩が織りなす官能的な恍惚。
THE O'JAYS:Back Stabbers(Philadelphia International,1972)
   THE O'JAYS:Ship Ahoy(Philadelphia International,1973)
THE ISLEY BROTHERS:3+3(T-Neck,1973)
   THE ISLEY BROTHERS:Go For Your Guns(T-Neck,1977)
   RUFUS FEATURING CHAKA KHAN:Rufusized(ABC,1974)
OHIO PLAYERS:Skin Tight(Mercury,1974)
   OHIO PLAYERS:Fire(Mercury,1974)
EARTH,WIND&FIRE:That's The Way Of The World(Columbia,1975)
   フィリップ・ベイリーのファルセットをトップに乗せるのではなく、それを軸に楽曲を組み立てたパンアフロ・ファンキー・ポップ。
   EARTH,WIND&FIRE:All'N All(Columbia,1977)
   時間、空間、そして超越的な力をめぐるアフロセントリックな旅。テンションの高いハーモニーとホーンズ、多彩なリズムとテクスチュアに集中したスペクタクル。
   HERBIE HANCOCK:Headhunters(Columbia,1973)
   タイトなリズムの反復に、ジャズマンならではの予想だにしない雰囲気の変化を組み込んだ。無論、ジャズから由来する知的なわざとらしさも添えて。
   ROY AYERS:Evolution:The Polydor Anthology(Chronicles,1995)[2CDs]
   ファンクのリズム構造、アレンジメント、アティテュードをジャズのリード・ラインと縫合して、新次元を切り開いたパイオニアの軌跡。
   THE CRUSADERS:Those Southern Knights(Blue Thumb,1976)
   ジャズの視座でソフィスティソウルにアプローチしていくダウンホーム・ファンク。
DONALD BYRD:Places And Spaces(Blue Note,1975)
   それぞれはシムプルなリズム・パタンの連続から構成されるこみいったファンク・ビートを構築し、そこになめらかなリード・ラインをデコレイトしたメロウ・ファンクの金字塔。
   THE BLACKBYRDS:City Life(Fantasy,1975)
   個々のリズムにマルチパートのサブテクストを加え、リフのなかにリフを組み込んだ。ジャズのパースペクティヴから組み立てられたピュア・ファンク。
   JON LUCIEN:Rashida(RCA,1973)
   SMOKEY ROBINSON:Quiet Storm(Tamla,1975)
   LEROY HUTSON:Hutson(Curtom,1975)
   MINNIE RIPERTON:Adventures In Paradise(Epic,1975)
   官能的なスピリチュアリティに到達した5オクターヴの幻惑。
   GIL SCOTT-HERON/BRIAN JACKSON:Winter In America(Strata-East,1974)
   GROVER WASHINGTON JR.:Feels So Good(Kudu,1975)
   BRASS CONSTRUCTION:Brass Construction(United Artists,1975)
   空白のスペースにビートが落下し、キーボード・ラインが続き、力強いベースにのってブラスが炸裂するファンク・ボム。
   GEORGE BENSON:In Flight(Warner Bros.,1977)
   沸き立つファンク・リズム、ウェス・モンゴメリー風の敏捷なフレットワークとゴージャスなオーケストラのコントラスト。
   MICHAEL HENDERSON:Do It All(Buddah,1979)
   B.T.EXPRESS:Do It('Til You're Satisfied)(Scepter/Roadsow,1974)
   純粋なリフというよりリード・ラインを捩り、ストリングスとギターをきらめかせた圧倒されるデビュー作。
   BARRY WHITE::The Ultimate Collection(UTV,2000)[2CDs]
   ストリングス対リズムの動力学が導く寝室のドラマ。
   FUNKADELIC:One Nation Under A Groove(Warner Bros.,1978)
   ユーモア、ペシミズム、呪文、戯れ言の異様な混合物だが、とてもダンサブルで、開放的な音楽でもある。
   PARLIAMENT:Mothership Connection(Casablanca,1975)
PARLIAMENT:Funkentelechy vs.The Placebo Syndrome(Casablanca,1977)
   だらだらした前擬を強調しがちなバンドだが、ギター、キーボード、ベース、ヴォーカル・アレンジメントが織りなす濃密な層の垂直の快楽こそが、その漸進運動を支えている。
   BOOTSY COLLINS:Back In The Day:The Best Of Bootsy(Warner Archives,1994)
   彼のオリジナル・アルバムにつきものの子供向けのドタバタ喜劇を省き、ファンク・リフを凝縮したベストオブ。



   ROBERTA FLACK:Chapter Two(Atlantic,1970)
   贅肉を削ぎ落としたソフィスティケイテッド・ブルーズ。
   ARETHA FRANKLIN:Young,Gifted And Black(Atlantic,1971)
   低音を抑え、スキャットがたっぷりの天使のようなスタイルをもって、ブラック・ポップのスピリチュアリティを掘り下げた。黒人讃歌から陽気な空想へと飛躍する自由奔放さが素晴らしい。
GLADYS KNIGHT&THE PIPS:The Ultimate Collection(Motown Master Series,1997)
   レイディ・ソウルの黄金の中庸。グラディスの道徳的な真剣さには重みがあり、その声には愛する人の不在を淋しく思い、傷つき、荒れ果てた場所がある。
   BETTY WRIGHT:The Very Best Of Betty Wright(Rhino,2000)
   ガール・ポップからソウル・ママへと成長する記録だが、マイアミ産のリフが輝く。
   MILLIE JACKSON:Caught Up(Spring,1974)
   家族道徳をめぐる淫らな懐疑が導くファンキーな真実のコンセプト・アルバム。
   SHIRLEY BROWN:Woman To Woman(Truth,1974)
   時代遅れのクラシック・メムフィス・サウンドの美の結晶。ナチュラルでクリーミーな声色の美しさが際立っている。
   JOHNNY TAYLOR:Chronicle:The 20 Greatest Hits(Stax,1977)
   金銭、宗教、不実というカントリー・ブルーズ以来のテーマをスタックス伝統主義の鉱脈に放り込んだヒット・コレクション。
   HOWARD TATE:Howard Tate(Atlantic,1972)
   SAM DEES:The Show Must Go On(Atlantic,1975)
   PAUL KELLY:Hooked,Hogtied&Collared(Warner Bros.,1974)
   PRINCE PHILLIP MITCHELL:Make It Good(Atlantic,1978)
   LAMONT DOZIER:Black Bach(ABC,1974)
   THE DRAMATICS:Whatcha See Is Whatcha Get(Volt,1971)
   デトロイトとメムフィスが出会い、ハーモニー・ヴォーカルがグルーヴに出入りするように織り込まれる。
   THE SOUL CHILDREN:Friction(Stax,1974)
   THE DELLS:Give Your Baby A Standing Ovation(Cadet,1973)
HAROLD MELVIN&THE BLUE NOTES:The Best Of Harold Melvin&The Blue Notes(Legacy,1995)
   ギャムブル&ハフの雄大なアレンジメントと、メルヴィンの華麗なソウル・ハーモニクスが、テディ・ペンダグラスの優しい力強さを引き立て、言い古されたフレーズを崇高なものに錯覚させる。
   THE STYLISTICS:The Stylistics(Avco Embassy,1971)
   都市部の現実に反した牧歌的な空想に耽る人工的なナチュラリズムの美学。ラッセル・トムプキンズ・ジュニアのファルセットは、まさにソウル・カステラート。
SPINNERS:The Very Best Of Spinners(Rhino,1993)
   トム・ベルのスベスベしたアレンジメントや透明なメロディも、スピナーズの整然としたハーモニーも、フィラデルフィア形式主義の限界を示しているが、ジャズ・スキャットの手法を踏まえたフィリップ・ウィンの母音を切り詰めた、たたみかけるような即興が超越。
THE JACKSON 5:The Ultimate Collection(Motown Master Series,1996)
   MARLENA SHAW:Who Is This Bitch,Anyway?(Blue Note,1975)
   アップタウン・ラウンジのミリー・ジャクスン。予測できない動きで音符を撃ち、テーマ全体に手袋のようにフィット。
   PHYLLIS HYMAN:The Legacy Of Phyllis Hyman(Arista Masters,1996)[2CDs]
   ASHFORD&SIMPSON:So So Satisfied(Warner Bros.,1977)
   優雅で気まぐれなロマンティシズムが充溢。ヴォーカルのディテイルはとても風変わりだが、説得力がある。
   RANDY CRAWFORD:Raw Silk(Warner Bros.,1979)
   AL JARREAU:We Got By(Reprise,1975)


DISCO

   Disco Queens:The '70s(Rhino,1997)
DONNA SUMMER:The Donna Summer Anthology(Casablanca Chronicles,1993)[2CDs]
   エレクトロビートと細かく連動した合成っぽい声を売り物にしたダンス・ディーヴァの草分け。
   KC&THE SUNSHINE BAND:The Best Of KC&The Sunshine Band(Rhino,1989)
   フックがこっそりと忍びより、いつの間にか忘れられなくなるバブルガム・ファンク。
   THE JACKSON 5:Get It Together(Motown,1974)
DR.BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND:Dr.Buzzard's Original Savannah Band(RCA,1976)
   郷愁じみた戯れと都会の現実を異国趣味のようなものと混ぜ合わせたディスコ・ソフィスティコ。
   BOHANNON:The Very Best Of Bohannon(Rhino,1995)
   長尺のリズム・パタンの反復と、そこにかぶさる無表情なチャントが、ピークもブレイクもない解脱した永劫回帰を形成する特異なディスコ・ミュージック。
   DIANA ROSS:The Boss(Motown,1979)
   その生意気な刺々しさをアシュフォード&シムプスンがロマンティックに装幀。
CHIC:Risque(Atlantic,1979)
   快楽主義への逃避に突き動かされる軽快なリズムに、鋭くこみいった変化とダイナミクスが影を投げかける。都市黒人ブルジョワのモダニズム。
   CHIC:Real People(Atlantic,1980)
   きらきら跳ねるリズムと贅肉のないテクスチュアが優雅に溶け合った神経質なファンクに、ナイル・ロジャーズの饒舌でトゲのあるポストロック・ギターが熱気をもたらす。
SHALAMAR:Greatest Hits(The Right Stuff,1999)
   "D"TRAIN:"D"Train(Prelude,1982)
   ずばぬけたテディ・ペンダグラスふうのシャウトがエレクトロ・キーボードにシンクロナイズ。



POST-DISCO/RETRO-NOUVEAU−80's

   ASHFORD&SIMPSON:The Best Of Ashford&Simpson(Capitol,1993)
   おしどり夫婦がポストディスコ・グルーヴとうまく折り合いをつけながら、大人向けの心地よさを演出してきた記録。
MICHAEL JACKSON:Off The Wall(Epic,1979)
   つぶやき、悲鳴、しゃっくり、呻吟、傍白とヴォキャブラリーを増したマイクルのヴォーカルがてきぱきとステップを踏み、クインシー・ジョーンズが華麗に演出したファンキー・ポップ。
   CHAKA KHAN:What Cha' Gonna Do For Me(Warner Bros.,1981)
   QUINCY JONES:The Dude(A&M,1981)
   GEORGE CLINTON:Computer Games(Capitol,1982)
   SLAVE:The Concept(Cotillion,1978)
   ZAPP:All The Greatest Hits(Reprise,1993)
   RICK JAMES:Street Songs(Gordy,1981)
   TEENA MARIE:Irons In The Fire(Gordy,1980)
   GAP BAND:The Best Of Gap Band(Mercury Chronicles,1994)
   CAMEO:Alligator Woman(Chocolate City,1982)
   TROUBLE FUNK:Live(Infinite Zero/American,1981/1996)
   BOBBY WOMACK:The Poet(Beverly Glenn,1980)
   PEABO BRYSON:Reaching For The Sky(Capitol,1978)
LUTHER VANDROSS:Forever,For Always,For Love(Epic,1982)
   ビートをだしぬく声のくろいだ艶。意味のほとんどがリズムと声色の躍動や流動感によって伝わる。
   PATTI LABELLE:I'm In Love Again(Philadelphia International,1983)
   ダイナミックに休止符をひきのばしては、引っ込めるドラマティックな声の役者。
ANITA BAKER:Rapture(Elektra,1986)
   琥珀色のアルト・ヴォイスが導くラウンジ・ソウル。ヴォイオリンと木管楽器のタッチは黄金時代に戻り、ジャジーなギターは吹き荒れるのを待ち望むかのように配置され、ファンキーなボトムが情熱を示し、フックの効いたソングライティングが心の痛みを伝える。
   MAZE FEATURING FRANKIE BEVERLY:Joy And Pain(Capitol,1980)
   くつろいだ教会育ちのカクテル・ラウンジ・テナーと軽快なファンク・ボトムを結びつけた中道ソウルの王者。
   THE VALENTINE BROTHERS:First Take(Bridge,1982)
   WOMACK&WOMACK:Love Wars(Elektra,1983)
   WINANS:Let My People Go(Qwest,1985)
   DEBARGE:In A Special Way(Gordy,1983)
   エルは少年っぽい透明感と無敵の甘美さを備えた声の持ち主だが、メロディ、ハーモニー、リズムに対して風変わりな感覚を持つ天才でもある。精緻なクローズ・ハーモニーとラテンっぽいリズムが、限界を越えた宇宙状態のメロディの形態を和らげ、音楽のうねりを高める。無垢の持つ優美さを感じさせるファルセットの幻想。これほど恥じらいもなく純粋な美しさを追求したポップ・ミュージックはない。
   JANET JACKSON:Control(A&M,1986)
   THE WHISPERS:Just Gets Better With Time(Solar,1987)
   THE SYSTEM:Don't Disturb This Groove(Atlantic,1987)
   シンセサイザーと調和したヴォーカル・スタイルに導かれたポストソウル。
PRINCE:Sign O' The Times(Paisley Park,1987)
   ワンマン・パーカッシヴ・ジャムが練り上げた都市災厄のカタログ。



色がついているのは、CDのみの主に編集盤。

製作中。

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