サービスパック済みインストールCDの作成

更新日: 2003年 11月 27日(木)

概要

サービスパック(SP)は、マクロソフトがWindows や同社製アプリケーションのバグを修正したホットフィックスの修正パッチ集です。また、サービスパックを当てると何かしらの機能が追加されることもありましたが、最近は、本当にホットフィックスのみのことが多いですが(^^ゞ

SP はホットフィックスとの違いは、SPの方では、OSの設定を書き換えるアプリケーションが動かなくなったりする危険性も伴いますが、既に当てているホットフィックスもバージョンアップされるのとホットフィックスを当てる順番を考えなくてもちゃんとアップデートできるようになります。

ただ、OSを再インストールする時、またサービスパックを当てる必要があるのが面倒です。そこで、あらかじめ新しいサービスパックを適用したインストールCDを作る方法を紹介ます。

*このSP適用済みしたCDからのインストールは、マイクロソフトも対応外ですので、作成したCDで再インストールした不具合は、ご自身の責任になるので注意してください。

材料

用意するものは4つです。

Windows 2000 の CDをもっていない人は、欲しければ買ってください。また、国産PCメーカーの製品で、Windows 2000 の CD がない場合もあきらめてください。

SPのアップデートプログラムはダウンロードします。

■ Windows 2000 Service Pack 4 のダウンロード

http://www.microsoft.com/japan/windows2000/downloads/servicepacks/sp4/download.asp

マイクロソフトのHP で"ネットワーク版"ダウンロードします。普通のPCの方は"PC/AT互換機"です。 NEC機の中で PC-98NX 以外の人は "PC9801シリーズ"をダウンロードします。

CD-R は、DVD-R でもかまいませんが、今回の説明では作成したCDはPCの電源を入れた時に自動的にインストールは開始しないCDです。あらかじめブート用 FDD を作成する必要があります。ネットワークを介してインストールするならCD-Rに書き出す必要はありません。また、SPは今後出荷される可能性が大きいので、そのたびに新しいCD-Rに書き込んでも良いとは思いますが、メディアがもったいなと思われる方は滅多に使わないCD-RWでも良いかと思います。

FD は、起動ディスクを作るのに4枚必要になります。

作成手順

材料もそろったところ、次の手順でSP適用済みインストーラの作成を行います。

  1. Windows 2000 の CD をHDDにコピー
  2. Windows 2000 SP4にアップデート
  3. アップデートしたプログラムを焼く
  4. 起動用FDを作成します。

作業するフォルダの構造は以下の感じです。\はフォルダってことです。( )括弧は、コメントであり、ファイル名には含まれません。

C:\SP適用済みWindow 2000\
    │  W2KSP4_ja.EXE ( アップデート )
    │
    └─image ( Windows2000 CD のイメージ )
        │  AUTORUN.INF
        │  BOOTFONT.BIN
        │  README.DOC
        │  SETUP.EXE
        │  spnotes.htm
        │  etc...
        │
        ├─BOOTDISK
        ├─DISCOVER
        ├─I386
        ├─NEC98
        ├─SETUPTXT
        ├─SUPPORT
        └─VALUEADD

1.Windows 2000 の CD をHDDにコピー

本作業では、オリジナルのCDをHDDにコピーし、コピーしたファイルにSPを当てます。

基本的にどこにコピーしても良いのですが、今回は

C:\SP適用済みWindows 2000\image

に保存します。エクスプローラーでCDの中にあるファイル・フォルダをすべてアイコンを選択してドラッグしてコピーします。

2.Windows 2000 SP4にアップデート

今度はコマンドプロンプトを使います。使い方がわからなくてもコピペでOKです。

C:
cd "C:\SP適用済みWindow 2000\"
W2KSP4_ja.EXE -s:"C:\SP適用済みWindows 2000\image"

と、コンソールに入力すると、ファイルを展開後、SP4へ総合を開始します。

パスを変更するときの注意で、オプションの"-s"より後ろに空白は入れないでください。必ずつなげるようにしてください。

完了したら

と、メッセージボックスが表示されます。

3.アップデートしたプログラムを焼く

手持ちに CD/DVD 作成アプリケーションで、SPを適用したファイルをメディアに書き出せばOKです。ただし、ボリュームラベルに気を付けてください。インストールするときになぜかボリュームラベルをチェックします。

SP4OEM_JA

と、すれば平気かと思います。

4.起動用FDを作成します。

Windows 2000 CD の中の BOOTDISK フォルダの中の "MAKEBT32.EXE" をダブルクリックし、メッセージ通りにFDを作成します。

今、作成したディスクはSP適用前のブートディスクになります。これをSP4に適応します。コマンドプロンプトで

C:
cd "C:\SP適用済みWindows 2000\image\i386"

で、i386 フォルダに入れて、起動ディスクの1枚前をFDDに入れます。そして、

xcopy /e /d /u e:*.* a: /y

と、入力します。FDの中にあるファイルより新しいファイルが合った場合、そのファイルを上書きするというコマンドです。

同じように、2、3、4枚目もディスクを交換してからこのコマンドを打ち直すと SP4 のファイルで適用できます。

再インストールの方法

おそらく、すぐに再インストールはしないと思いますが。作成した FDの1枚目を FD に入れてPCの電源をONにして、しばらく待ちます。

すると ディスクの2枚目、3枚目と要求してくるのでその都度、ディスクを交換します。

CD-ROM ドライブに作成したメディアを入れておけば、後は普通の手順でインストールできます。