RALLY Quizzy 34

2001.11.24

ゴール   山梨県甲斐小泉 ペンションTIP TOP
http://tiptop.jp/

参加台数 2輪

1台

1名

4輪

10台

25名

総 勢

26名

優 勝

飯島夫妻チーム


パノラマ写真
RALLY Quizzy34 panorama

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エントラント走馬燈


始まりは突然

 その男は突然現れた。まだ入社直後の右も左も分からない頃だった。
「e島くん、ラリーやったことある?」といきなり切りだされた。
 もちろん、やったことなんかない。
「いやー、オリエンテーリングみたいなもんだから、大丈夫」だと続けられた。何が大丈夫なんだろう。
「じゃあ6月22日に開催するから、よろしくね」と去っていった。
 
 気がつけば、あれから15年が過ぎていた。

さわやかな目覚め

 ラリーの朝、目がさめてカーテンを開けると抜けるような秋晴れだった。昨日は思いのほか熟睡できたので気分も壮快だった。かみさんも目が覚めたようだ。
「あら、もう起きたの。まだ2時間もあるのに、そわそわして小学生みたいね」
 そう言えば、遠足の時には日ごろの朝寝坊がうそのように目が覚めていたっけ。
 今日は良いことがありそうで、そそくさと朝食の仕度をする。得意の目玉焼きをつくろう。

波乱の幕開け

「21図、信号のある十字路を右折。目標物は左手奥にエネオスのガソリンスタンド。次のコマ地図までに第3チェックポイントがあるわよ。でもコマ地図間の距離が書いてないわね」
 愛車レガシィが富士山の周回道路をぐんぐん上っていく。前に車がいないのでコーナーのひとつひとつを楽しみながらぐいぐい上っていく。眼下に御殿場の街が広がり、空は成層圏のごとく青い。

 上る上るどこまでも。気持ちがいい程ゆるいワインディングが続く。気がつくと富士山スカイラインの入り口まで来ていた。ここまでチェックポイントには気がつかなかった。見落としたのだろうか。不安がこみあげてきた。
 このまま進むと戻る場合にすごくやっかいな事になる気がしてきた。御殿場の街を眺めていたときに通過してしまったのか、弾む会話で見落としたのか。
 不安が不安を増幅させた。ここまでずいぶん走ってきたが、引き返す事にした。

 下りは上り以上のペースで駆け降りた。物理的な力ばかりでなく、心理的な焦りが背中を押していた。
 一つ前のコマ地図まで戻ったが、チェックポイントはなかった。再び見落としたのか。取りあえずコンビニに寄る事にした。車を駐めると、すぐにオーガナイザーが現れた。「e島くん調子どお」相変わらずのんきな口調だ。こっちはそれどころじゃない。

「富士山スカイラインの入り口まで行ったんですが、チェックポイントを見落としたみたいなんです」相談と言うか報告をすると「何だ、チェックポイントはそのすぐ先だよ」と涼しげに言われた。
 がっくり来た。かみさんは飽きれたと言う顔をしてコンビニに入っていった。

スカッと通過

「26図、8.5キロ先右ト字路を右折。目標物は右手前に道路標識」やれやれずいぶん先だ。この先は上りのワインディングが続くはずである。BGMを東京スカパラダイスオーケストラにかえると気分が盛り上がってきた。

 かれこれ4キロくらい上りが続いただろうか、トンネルが見えてきた。トンネルの途中に頂上があるらしく出口は見えなかった。30秒ほど走ると下りになり、すぐ出口が現れた。外はレモンイエローの紅葉に包まれた渓谷だった。

 オーガナイザーがコースの作成中に追突されたのは、確かこの辺りだ。慎重に走らねば。でもスカのリズムが心地よくスピードがぐんぐん増している。
 と思ったら記憶の片隅にある標識を通過した。
「今のところ、右じゃなかったの」かみさんをチラッと見る。黙ったままだ。
「違う?」と再び問う。
「ごめん、見てなかった...」おいおい、見てなかったじゃないだろぉー、おいコラッ! と心の中で叫んだが我慢我慢。バックミラーを見ると後続のステージアもつられてミスコースしていた。

スカは続くよ

「30図、700メートル先、信号のある十字路の先の左フォークを左折。信号名は下黒駒北」700メートルなら、ものの2分とかからないだろう。BGMが宇多田ひかるに変わっていた。ここら辺は交通量も少なく快調な走りだ。
 あっと言う間に目標の信号を通過。次の曲がる場所まではまだ距離があるのかな。
 
 と思ったら携帯が鳴った。こんな時に誰からだろう。道路脇の空き地に車を滑りこませた。まわりでは野菊が風にゆれていた。留守伝になる直前で電話に出た。
「こちらオーガナイザー。e島くんチェックポイントぶっちぎったでしょ」
 え、どう言うことだ。「今、第5チェックポイントにいるけど、目の前を通過して行ったよ」

 終わったな。先ほどのミスといい全て終わりだ。ちらっとかみさんを見ると申し訳なさそうにしていた。取りあえず現在地点の距離をメモして、怒る気力もなくUターン。

 チェックポイントに戻ってみるとオーガナイザーが待っていた。「e島くん、さっき目の前を気持ち良ーく通過していったね」もう笑うしかないでしょ。あ、横でかみさんがふて腐れているかも。おいおいコマ地図はまだ半分近く残ってるんだぜ。

波乱は続くよ

 ラリーの基本は「道なり走行」である。本線を走っていたらなら特に指示がなければ分岐点では本線を走りつづける。必ずしも全ての分岐点に対してコマ地図があるわけではない。舗装路から舗装路へ、ダートからダートへ、が基本である。
 その地点は本線をそれる感じに、絵的にはまっすぐだった。

 そろそろ次のポイントが現れるのではないかと「次はどんな感じかな」と聞いてみた。間髪入れずに「あっ、そこ直進」とかみさんが答えた。
「了解」そのまま本線を走り分岐点を通過。するとかみさんが叫んだ。
「違うチガウ、まっすぐだってばぁぁ」
「だからまっすぐ走ってるよ」(怒りモード全開バリバリ)こちらも興奮してくる。
 そこで横目で地図を確認。
「この場合、『左にそれる』だろぉ」
「だってぇ」かみさんは黙ってしまった。
「ったくぅ」その後無言でUターン。しばらく沈黙が続いた。

苦節15年

 夜の食事はろくろく喉を通らなかった。反省と後悔の一日になってしまった。
 そろそろ表彰式か。かみさんも不機嫌だし、出る気力もない。表彰式が終わったらすぐ寝よう。
 
 買物ゲームか....って、かみさんスバルのTシャツ獲得。でかした、スバリストとしては、この上ない喜びだ。言うことなし。もう寝よう。
 
 朦朧とした意識のなか、その男が突然言った。「優勝はe島くんチームー」割れるような歓声。

 桃栗三年、柿八年。
 桃と栗と柿を足した下積みの年月が走馬灯のごとく駆けめぐった。

 男e島、涙の向こうにかみさんの笑顔があった。

(本レポートはe島チームの絶大なる協力の元、多大なるアレンジを加えています)



エントリーリスト
No.

ドライバ

ナビ

チーム名

車  種

サブナビ

1

近藤 - BladeRunner ファイアーブレード  

2

とーたん かーたん いないいないばぁ エスクード えりかたん

3

トシ ナオミ 帰ってきたダッシュK ストリーム なっちゃん

4

斉藤父 斉藤母 百獣戦隊ガオレンジャー ガオイカロス 亘希 匠見 至哉

5

飯島 かみさん plute レガシィ  

6

奥津

-
長野自動車道クラッシャー弐号機 ステージア長野自動車道sp.  

7

ミネ ブチ キクヤマレッツゴー 爆音ウィングロードライダー迷惑 ヤーキク

8

ヒゲ熊 チーム・クマ MAZDA ROADSTER 10'th Limi.  

9

しろー しほみ SSハウス ウィザード  

10

山野♂ 久志野 大食い怪獣クッシー&ヨッシー! E39A 山野♀

11

藤原

-
頭文字J AE86トレノBL  


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